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「プレーヤー」「サーバー」「コントローラー」

ネットオーディオを楽しむためのシステムプラン - 基本概念と接続方法を徹底解説

公開日 2020/04/20 12:00 NetAudio編集部
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【システムプランその①】ネットワークプレーヤーを活用する




ネットワークプレーヤーは、その名の通り「同一ネットワーク上に存在するライブラリから音源を読み出し、再生する」オーディオ機器のことである。スコットランドのLINNがその代表的な存在であり、国産ブランドとしてスフォルツアートやエソテリックなどもネットワークプレーヤーを積極的に手がけている。マランツ、デノンやヤマハなども、数万円代と比較的低価格なモデルを生み出しており、選択肢の幅は広い。DLNA/UPnPまたはOpenHomeのいずれかの規格にのっとって開発されている。

数年前まではネットワーク上で見失ってしまうなどトラブルも少なくなかったが、近年のモデルは非常に安定してきており、安心してスタートすることができるだろう。

サーバーは、いわゆる「NAS」(=Network Attached Server)と呼ばれるアイテムを導入すれば良い。家電量販店では、バッファローやシノロジー、QNAPなどさまざまなブランドのNASが販売されている。内蔵ドライブの容量と、HDDあるいはSSDを選ぶかで、価格が変わってくる。HDDは非常に安価だが物理衝撃に弱いという欠点を持つ。SSDは高価だが動作音が少なく、壊れにくいという特徴がある。予算に応じて選ぶことになるが、特にデータサイズの大きいハイレゾ音源をたくさんストックしたい、という場合は、なるべく容量の大きいものを準備して欲しい。

ただし、これらのNASは “オーディオユース” のために設計されたものではないため、オーディオ再生に利用するためにはネットワークに対する知識やコツが必要となる。そういった煩雑なことを避けたい場合に一番おすすめなのは、アイ・オー・データ機器が発売している「soundgenic」というモデルだ。実売価格は3万円程度、サーバーソフトにTwonky Serverを搭載し、OpenHomeに対応するなど、いまのネットオーディオに必要なほとんどの要素を備えている。

さらに音質面でグレードアップを図りたい、という場合は、アイ・オー・データ機器のオーディオ専用ブランドであるfidataのNASや、バッファローのオーディオ専用ブランド、DELAのNASなどが選択肢に入ってくる。こちらは30万円〜60万円と非常に幅広い価格帯があるので、予算やプレーヤーのグレードなどと合わせて適切なものを選んで欲しい。

なお、コントローラーには、ネットワークプレーヤーが、それぞれ推奨の操作アプリケーションを指定してくれるので、まずそれを選べば良い。無料で入手できるものがほとんどだ。LINNならば純正アプリ「Kazoo」や「LINN」、デノン&マランツでは「HEOS」、ヤマハは「MusicCast」と独自の操作アプリを開発している。DLNAとOpenHomeの双方に対応する「fidata music app」は操作可能なネットワークプレーヤーも多く、まずは入れてみて操作性を確認してみても良いだろう。

【システムプランその①-a】ネットワークトランスポート+DACのプラン

ネットワークトランスポートは、ネットワークプレーヤーの機能から、DAコンバーターを省き、再生機能に特化した製品のことである。CDプレーヤーに対してCDトランスポートの役割と考えるとわかりやすい。DAコンバーターの組み合わせを変えることで、音質の追い込みが可能になるという楽しみが生まれる。

ネットワークトランスポートは比較的高価な製品が多く、よりグレードの高い音質の追い込みを考えたいオーディオファンにとって選択肢となる。具体的にはエソテリックの「N-03T」やルーミンの「U1」など、フラグシップや準クラスの製品としてこれまで生み出されてきた。

しかし、近年では「ネットワークブリッジ」と呼ばれる、安価なネットワークトランスポートも登場してきている。ネットワーク再生の世界が進化し、ストリーミングサービスやRoonなどのインターネットサービスとの連携が実現できるようになったいま、ネットとの連携をより強化したアイテムの存在感が高まっているのだ。具体的にはSONOREの「ultraRendu」や、SOtMの「sMS-200」、ラズパイを活用したラトックシステムの「RAL-NWT01 PLUS」などが該当する。

次ページUSB DACを活用したシステムプランをご紹介

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