【連載】ガジェットTIPS
まだまだ進化する有線LAN、次なるフィールドは「有線IoT」
かつてホームネットワークといえば、イーサネット(Ethernet)ケーブルで接続する「有線LAN」でしたが、スマートフォンの普及やワイヤレス技術の進展により「無線LAN」が一般的となりました。
しかし、イーサネット/有線LANが進化の歩みを止めたわけではありません。2017年には最大伝送速度400Gビット/秒の「400ギガビット・イーサネット」(IEEE 802.3bs)の規格策定が完了、さらなる高速化も見込まれています。
有線LANは速くなるだけではありません。デジタルガジェットを含むさまざなま電子機器のインターネット接続を実現しようとする概念「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」を牽引すべく、これまでにないさまざまな機能をイーサネット経由で提供する仕組みが検討されています。IoTのインフラとしての有線LANを活用、つまり「有線IoT」をイーサネットで実現しようというわけです。
その標準規格のひとつが「IEEE 802.3cg(10BASE-T1)」。伝送距離可能な距離は1kmと、通常の有線LAN(理論値で最大100m)を大きく超えます。通信速度は最大10Mビット/秒と低速ですが、最大50Wもの給電が可能で、コンセントのない場所やバッテリー充電の難しい場所にも設置できるメリットを得られます。2芯/1ペアという簡素なケーブルで済むこともポイントです。
IEEE 802.3cgが普及すれば、家庭内のデジタルガジェットも変わるかもしれません。防犯カメラ/センサーといったスマートホーム分野への応用が考えられますし、LANポートに接続するだけで使えるインターネット端末といった新手の製品が登場する可能性があります。高速/重装備化の逆を行く低速/軽装備化の有線LAN、今後の動向に注目です。
しかし、イーサネット/有線LANが進化の歩みを止めたわけではありません。2017年には最大伝送速度400Gビット/秒の「400ギガビット・イーサネット」(IEEE 802.3bs)の規格策定が完了、さらなる高速化も見込まれています。
有線LANは速くなるだけではありません。デジタルガジェットを含むさまざなま電子機器のインターネット接続を実現しようとする概念「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」を牽引すべく、これまでにないさまざまな機能をイーサネット経由で提供する仕組みが検討されています。IoTのインフラとしての有線LANを活用、つまり「有線IoT」をイーサネットで実現しようというわけです。
その標準規格のひとつが「IEEE 802.3cg(10BASE-T1)」。伝送距離可能な距離は1kmと、通常の有線LAN(理論値で最大100m)を大きく超えます。通信速度は最大10Mビット/秒と低速ですが、最大50Wもの給電が可能で、コンセントのない場所やバッテリー充電の難しい場所にも設置できるメリットを得られます。2芯/1ペアという簡素なケーブルで済むこともポイントです。
IEEE 802.3cgが普及すれば、家庭内のデジタルガジェットも変わるかもしれません。防犯カメラ/センサーといったスマートホーム分野への応用が考えられますし、LANポートに接続するだけで使えるインターネット端末といった新手の製品が登場する可能性があります。高速/重装備化の逆を行く低速/軽装備化の有線LAN、今後の動向に注目です。