【連載】ガジェットTIPS
近くにいるだけで充電できる? Qiの次にくるワイヤレス充電技術
スマートフォンや完全ワイヤレスイヤホンの充電器など、多くのデジタルガジェットが対応している「ワイヤレス充電」。現在主流のQi(チー)方式は、充電ケーブルを必要としない点では確かにワイヤレスですが、充電パッドと接さなければならなため、いまひとつワイヤレス感に欠けるのが本音です。
しかし、次世代のワイヤレス充電技術では充電パッドを密着させる必要がなくなります。現在ブロードバンドワイヤレスフォーラム(BWF)を中心に規格策定が進められている「マイクロ波空間伝送型WPT(ワイヤレス電力伝送システム)」では、マイクロ波と呼ばれる周波数帯のうち920MHz帯や2.4GHz帯、5.7GHz帯などを利用し、半径10mでワイヤレス充電できる技術仕様が検討されています。
このマイクロ波空間伝送型WPTは、電波受信方式に分類される電力伝送技術です。Qiを含む現在主流の磁界結合(電磁誘導)方式は、しくみが単純で伝送効率に優れるものの伝送距離が数センチと極めて短く、コイルを正確に向き合わせなければならないデメリットがありますが、電波受信方式は数メートル先のデバイスにワイヤレス給電できるため、充電という行為そのものを意識する必要がなくなります。
海外に目を向けると、高周波(RF)でワイヤレス給電を実現するEnergous社の「WattUp」が米連邦通信委員会(FCC)の認証を得ています。2.4GHz帯を使い1〜2メートル離れた場所へ最大1Wを給電するOssia社の「Cota」も、2019年にFCCの認証を取得しました。ワイヤレス感のあるワイヤレス充電規格の実用化は、すぐそこまで来ています。
しかし、次世代のワイヤレス充電技術では充電パッドを密着させる必要がなくなります。現在ブロードバンドワイヤレスフォーラム(BWF)を中心に規格策定が進められている「マイクロ波空間伝送型WPT(ワイヤレス電力伝送システム)」では、マイクロ波と呼ばれる周波数帯のうち920MHz帯や2.4GHz帯、5.7GHz帯などを利用し、半径10mでワイヤレス充電できる技術仕様が検討されています。
このマイクロ波空間伝送型WPTは、電波受信方式に分類される電力伝送技術です。Qiを含む現在主流の磁界結合(電磁誘導)方式は、しくみが単純で伝送効率に優れるものの伝送距離が数センチと極めて短く、コイルを正確に向き合わせなければならないデメリットがありますが、電波受信方式は数メートル先のデバイスにワイヤレス給電できるため、充電という行為そのものを意識する必要がなくなります。
海外に目を向けると、高周波(RF)でワイヤレス給電を実現するEnergous社の「WattUp」が米連邦通信委員会(FCC)の認証を得ています。2.4GHz帯を使い1〜2メートル離れた場所へ最大1Wを給電するOssia社の「Cota」も、2019年にFCCの認証を取得しました。ワイヤレス感のあるワイヤレス充電規格の実用化は、すぐそこまで来ています。