CD-R/DVD-R「Ritek Pro“CG”」の実力に若手アーティストも瞠目。音質・画質に明瞭な差
音楽業界をはじめとするプロ用BtoB市場に要求される、高度な品質や信頼性に応えるディスクとして昨年登場し、大きな注目を集める「Ritek Pro“CG”」。データや音源の管理がクラウドへ移行し、ディスク離れが加速度的に進むなか、音源や映像をできるだけ高品質なデータとして残したいと望む、ディスク全盛の時代を知らない若手アーティストには、世界有数の光ディスクメーカーRITEKが満を持して市場に送り込んだこの「Ritek Pro“CG”」が、はたしてどのように映るのか。そこで、ミュージシャンや舞台俳優など各分野から5名の若手アーティストに、「Ritek Pro“CG”」(CD-R/DVD-R)を実際に使用していただき、目や耳、肌で感じた率直な感想を寄せてもらった。
<石田裕之さん>
■制作者の意図をディテールまで伝えられる力がある
Profile シンガーソングライター。音楽活動を通じ、被災地支援や防災啓発、海外教育支援、障がい者福祉、人権講演など、社会活動に幅広く携わる。阪神・淡路大震災の経験をきっかけに、東日本大震災の被災地をはじめとする全国の数々の被災地を訪問。支援活動のなかで防災啓発の大切さを学び、防災士、危機管理士2級、住家被害認定士2級の資格を取得。全国の学校や自治体などで講演会を催し、命を守るためのメッセージを、歌を通じてわかりやすく伝えている。2018年には防災音楽ユニット「Bloom Works」として活動を開始。NHK「おはよう日本」「ラジオ深夜便」や令和元年度の内閣官房国土強靭化民間事例集で取り上げられ、内閣府主催「ぼうさいこくたい」、東京都主催「東京都防災展」、兵庫県主催「ひょうご安全の日のつどい」にも出演。2019年には地元テレビ局の兵庫県広報番組で兵庫県知事と対談、2021年にはワーナーミュージックよりメジャーデビュー。配信限定EP「Bloomin’〜笑顔の花咲いた〜」を配信サービス各社よりリリースする。
この時代にオーディオマスター用CD-Rが市販されたことを素直にうれしく思います。信頼のおけるライティングソフトとCD-Rドライブは用意できても、安心して書き込める業務用のメディアが存在しない状況が長らく続いていました。そして、実際に使用してみて、期待に違わぬ実力を実感できました。
まず、注目したのは書き込み。はたしてどの程度の変化が生じるのか。オーディオCDとして一度焼いたものを、再度WAVファイルとして読み込み、DAW上でオリジナル2MIX(16Bit/44.1kHzのWAV)と並べて比較すると、聴感上の差異はほとんど感じられません。試しにCD-Rから読み込んだ音源を位相反転させてオリジナル2MIXと同時再生すると、音は完全に打ち消されました。データとして完全に一致しているということではないでしょうか。
ただし、同じ手法を他の市販メディアで試しても同様の結果が得られたので、これだけでは優位性を確認できません。そこで基本に立ち返り、書き込んだCD-Rをいくつかのドライブで再生して、他の一般的なCD-Rと聴き比べてみました。すると、PC、ホームオーディオ、カーオーディオなど、どの環境においても聴感上に明らかな差異を聴き取れます。一般的なCD-Rは元のファイルに比べて情報量にやや乏しく、解像度が物足りなく、ボーカルの鮮度やツヤが損なわれて少し奥に引っ込んでしまいます。一方、「Ritek Pro“CG”」CD-Rは、元のファイルよりはコンパクトにまとまる印象はあるものの、ボーカルなど中域の情報がほとんど損なわれないため、鮮明で聴き取りやすくなったように感じます。
元のデータと全く同じではないにせよ、制作時の意図がきちんと伝わると思いました。音楽の奥行きやシズル感などのディテールが伝わるということは、些細なように思われるかもしれませんが、作者にとってはとても大きな差です。重要なプレゼンやプレス納品など、今後、様々な場面で力になってくれそうです。
<浅見諒介(堀江諒介)さん>
■再現性の生々しさを目の当たりに自身の音作りを見直した
Profile 1994年、父は元シグナル・あさみあきお、母はアニメソング歌手のパイオニア・堀江美都子という音楽一家の両親のもとに誕生。幼いころから音楽やピアノ、ギターなど多くの楽器を習い、高校生から作曲を始める。大学卒業後は横浜を中心に自身の音楽制作を本格的にスタート。ライブでの弾き語りや「VOCALOID」での楽曲制作、母のライブで楽器演奏やコーラスなど多方面からアプローチする。一時バンドも結成したが現在は解散。独学で身につけたDTMを用いて楽曲制作活動を行う。現在はコロナ禍でライブや音楽活動のほとんどを自粛しているが、収束後の再開に向けて意気込む。
「Ritek Pro“CG”」DVD-Rでは、自前の動画の中から風景動画とライブ映像数本を、外付けHDDから Macbook Airを使ってDVD-Rへダビングしました。読み込みのレスポンスがスムーズで、大抵の市販のDVD-Rだと聞こえる「ブーン」という音も少し緩和されているように感じ、速度も快適でした。再生画質は、風景動画では色合いの良さもさることながら、細部の色相も損なわず鮮明に認識します。画質を極力劣化させることなく残すことができます。ライブ映像では、色や明るさが目まぐるしく変化するシーンでもコントラストを的確に捉え、顔の輪郭や汗までもくっきりと見せて躍動感があり、まるで今その場で見ているようです。ハイクオリティなレベルに驚きました。
現代ではデータ化が進み、ホームビデオや運動会の映像をわざわざ光ディスクで残す方も多くはないでしょう。しかし、データ媒体はデリケートでそれぞれに消失しやすいリスクを抱えています。光ディスクも将来永遠とは言えませんが、高品質のままにいつまでも手元に残しておくことができます。「Ritek Pro“CG”」の品質や耐久性について、もっと広く認知いただきたいです。
一方、「Ritek Pro“CG”」CD-Rでは、普段はコンポやプレーヤーを通して音楽を聴く機会は少ないのですが、VGP審査委員・林正儀氏の「Ritek Pro“CG”」の記事を参考に、女性ボーカル数曲を聴いてみました。ボーカルの雑味(かすれ具合:ブレシネス)が軽減され、よりクリアに聴くことができます。それだけではなく、ボーカルが楽器に埋もれることなく、全体的にも調和がとれているように感じました。
普段DTMを扱っていますが、CDという限られた容量内で、より高レートのサンプリング周波数(Dレンジ)を細かく留めています。つまり、RECしたものをバウンスする際、「劣化を受けづらく理想的なものにできる」ということです。ご自身でDTMやボーカルをセルフレコーディングされる方は、自分の思い通りの音を作ろうと試行錯誤を繰り返されていると思いますが、是非一度「Ritek Pro“CG”」を試していただきたいです。実際に自身の曲をバウンスしたところ、ギターならば弦に触る瞬間など、各デシベル帯のさらに細かい部分が、まるでRECの風景を再現しているかのような生々しさです。今回の体験が自身の音作りを見直すきっかけにもなり、大変勉強になりました。本製品がより多くの方々に広まって欲しいと思います。
<ハクさん>
■音と音との間に無駄な隙間がなく、高音は輪郭がはっきりして煌びやか
Profile 静岡県出身、高校で吹奏楽部に入部して音楽を始める。卒業後に上京し、介護士の仕事をしながらライブ活動を展開。、ぬいぐるみと会話をする物語性のある演出で、オリジナル曲をギターの弾き語りで披露する。年末には路上ライブで得た投げ銭を、ライブ居酒屋「すずらんハウス」(相模原市)に設置する震災復興支援募金に寄付を行っている。2019年3月に初の自主制作CDを2作品発売。コロナ禍でライブ活動が制限されるなか、2020年4月からツイキャスにて自宅からのライブ配信をスタートする。相模原市の新しい生活様式に対応した文化芸術の動画制作を対象とする補助金を活用してツクイアコースティッククラブの映像を制作。また、オリジナル曲「ゆめのはなし。」の映像が相模原市津久井湖イルミネーションのPR動画に採用された。2021年4月に自身初のミュージックビデオを制作、7月には「Only you」(池袋)にてワンマンライブ、8月には「小田急相模原T☆ROCKS」にて単独無観客配信ライブを行う。現在は、2作目のミュージックビデオを制作、昨年参加した相模原市の映像制作にも参加予定。
自分のいつも使用しているオケ音源を、「Ritek Pro“CG”」CD-Rに記録して聴いてみました。全体的には音と音との間に無駄な隙間がなく、綺麗にまとまった印象を受けます。高音域は輪郭がはっきりしていて煌びやかさを感じます。耳にキンキンくるような感じも無く、聴き取りやすさに好感が持てます。低音域はやや足りなく感じました。モコモコしているような印象があったので、曲によっては少し物足りなさもあるのではないでしょうか。きつめの曲だと少し優しい印象にまとまってしまうため、明るいポップな曲に向いているように思います。
また、ライブなどでは手作り音源を販売することがよくあります。「Ritek Pro“CG”」CD-Rは盤面の見た目が両面ともとても綺麗なことも印象的です。印刷範囲も広いので表現の幅が広がるし、安心して手に取ってもらえる“見た目”だと関心しました。
<アーティスト名:ABO さん、ペンネーム:阿保鬼神 さん>
■人に感動を与えるための“音の違い”に開眼
Profile 1997年6月7日生まれ。19 歳の時に音楽の力に魅了され、2017年には「ABO」として、アコースティックギターの弾き語りによるライブやブッキングを、東京・町田を中心に開始する。2018年よりアコースティックを中心としたライブイベント「SPARK JOY」を企画、運営、出演、2019年1月からはイベント連動型ラジオ「スパラジ」をスタート。7月にはオリジナルCD「明けない夜」を発表し、イメージイラストを入れた歌詞カードやジャケットは自らデザインして制作した。現在は動画編集エディター、イラスト、漫画の作成、楽曲作成に取り組み、クリエイターがもっと生きやすくなる方法を模索中。漫画家志望でトキワ荘プロジェクトにも参加。作曲家、浦田尚克がプロデュースを手がけるアーティスト、「オトガメ」のMVに背景・アニメーション原画で携わり、幅広い分野で活動するマルチな表現者を目指す。
「Ritek Pro“CG”」CD-Rを、同じRITEKのCD-R「CD-R For Music」と同条件で書き込みをして、音の差がどれだけ出るのか聴き比べました。印象として音の振動の鋭さが違うように感じます。何度も繰り返し書き込んで聴き比べると、「CD-R For Music」は全体に丸みが感じられ、再現できていない音が存在することが認識できます。この違いは、聴き手に与える印象も当然変わってきます。
音源は知り合いのエンジニアがミックスした楽曲のwavデータを書き込みしました。「100種類を超える音を楽曲の中に使用している」と説明されていたので、細かい装飾の音の聴こえがどれだけ違うのかにも注目しました。すると、例えば曲中にさりげなく入っていた指パッチンの効果音が、「CD-R For Music」でも十分に認識はできるのですが、次に「Ritek Pro“CG”」CD-R で確認してみると、音の反響の明瞭さが増し、20畳くらいの広さのスタジオで鳴らしたような乾いた指パッチンの音を感じとることができます。実際の録音環境はわかりませんが、エンジニアがどんな空間で鳴らしている音なのか、どのように聴かせようとしているのか、その意図までもが汲み取れるくらいの情報が入っています。
今まではコストを重視してより手軽な価格で購入ができる製品を選びがちでした。しかし、明確な音の再現性の“違い”に触れたことで、私がCD-Rを作って配るとしたら、これからは間違いなく「Ritek Pro“CG”」CD-Rを選びます。せっかく聴いてもらうのであれば、より良い印象を持ってもらいたいですし、なにより人に感動を与えられることが音楽をやる目的だからです。
<田村明石さん>
■澄んでいて立体感がある音質にびっくり
Profile 役者。1998年4月5日生まれ。トライストーン・アクティングラボにて演劇を学びながら、映像を中心に役者として活動中。幼少期にインターナショナルスクールに通い、留学経験もあるため、ネイティブに近い発音の英会話が得意、スポーツ全般も得意で、野球とバスケットボールに特に打ち込んだ。武道は剣道を経験する。趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、歌を歌うこと。2021年8月、自身初となる監督、脚本、出演の自主短編映画「知る辺」を制作。Youtubeチャンネル「PROJECT A」にてアップロード、次作も制作中。
「Ritek Pro“CG”」CD-Rを、私が所有していた100円ショップで購入したCD-Rと比較試聴してみました。使用機器はオンキヨー「C-705」です。何よりもまず驚いたのが「音質」。音楽が専門ではない私にも明瞭にその違いがわかります。澄んでいて立体感があり、奥行きのようなものも感じ取れます。音には濁りがないため、着実にはっきりと音が聴こえてくる。両者の違いは歴然でした。また、100円ショップのCD-Rには、書き込み時のエラーで音が飛んだり、ノイズや音がこもったり、変な空気感の音が微かに聴こえてきたりすることがあるのですが、「Ritek Pro“CG”」CD-Rは、私が使用した限りではそのような問題は一切なく、ストレスフリーに音楽を楽しむことができました。
一方、「Ritek Pro“CG”」DVD-Rでは、私が実際に撮った短編映画を検証材料に使用して、私が事前にYoutubeにアップロードしたものと、ソニー「PlayStation4」を使って比較視聴しました。映像は申し分なく、音声もとてもクリアに聴こえます。映画そのものを大変ストレートに楽しむことができました。映画の編集段階においてかなり複雑な音声の組み合わせになっていたのですが、そこもきれいに書き込めていたようです。ディスクに焼く際には書き込みスピードが非常に早く、大量生産する場合にも打ってつけだと思います。
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鋭い感性と洞察力で「Ritek Pro“CG”」を評価いただいた若手アーティストの皆様には、新型コロナ感染の状況を見極め、座談会による企画も検討しており、どうぞ楽しみにしていただきたい。RITEKでは多様化するニーズに目を配り、市場を創造する商品開発を貪欲に継続していく構えだ。
(協力:RITEK)