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Apple Music「Voiceプラン」は“Siri特化”

新しい「AirPods」はここが進化した!「AirPods Pro」との違いは?

公開日 2021/10/21 06:30 山本 敦
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肌検出センサーは複数の波長帯を同時に計測することにより、人間の肌に含まれる波長を正確に検出。AirPodsが人間の耳に装着されていることをより正確に検知する。

ドライバーの斜め上の位置に新しく「肌検出センサー」を搭載した

AirPods Proとの違いをANC機能のほかにも見ていくと、新しいAirPodsには外部音取り込み機能がない。開放型ハウジングなので、音楽リスニング中にどれぐらい環境音が抜けて聞こえてくるのかは実機を試してみないとわからないが、歩いたりスポーツで体を動かしながら音楽を聴く場面を考えると、外部音取り込み機能も欲しかった。

バッテリーの持ちは、AirPods Proが1回のフル充電から約4.5時間、新しいAirPodsは約6時間に伸びた。第2世代のAirPodsは約5時間だ。ケースによる充電を繰り返せば最大約30時間まで再度充電しないまま使える。

なお新しいAirPodsの充電ケースは、昨年発売されたMagSafe充電器に対応している。タイミングをあわせて、AirPods Proの充電ケースもまたMagSafe対応になるようだ。

充電ケースはMagSafe充電器によるワイヤレスチャージに対応する

AirPods Proと同様、ステムに搭載する感圧センサーを押し込むタイプのボタンが新しいAirPodsにも搭載された。筆者はこれをAirPods Proで多用しているので歓迎したい。ただ「音量のアップダウン」が相変わらずAirPods本体のリモコンから操作できない。Apple Watchユーザーである筆者は、ウォッチのデジタルクラウンでなんとかしてしまうので大丈夫なのだが、他社の完全ワイヤレスイヤホンに多く搭載されている機能なので、AirPodsも設定変更で音量調整できるようにして欲しいと思うのだが。

ほかにもiOS 15からFaceTimeによる通話音声が空間オーディオ対応になることから、AirPodsによる音声通話のクオリティがアップするようだ。こちらは新旧AirPods同士でも違いが出るのかなど、また実機で試したことをあらためて報告したいと思う。

Apple Musicの「Voiceプラン」はどんなサービスなのか

「Voiceプラン」は月額480円で提供されるApple Musicの新しいサービス。秋のスタートが予告されている。無料のトライアルを申し込む段階から、Siriに「Hey Siri、Apple Music Voiceのお試しを開始して」と話しかけて始められる。アップル以外のデバイスでは利用できないので、とにかく「Siriによる音声操作に特化」したサービスだと言える。

Siriによる音声操作に特化した「Voiceプラン」がApple Musicに追加される

先に言ってしまうと、既にApple Musicの個人(学生)/ファミリープランを利用している方はSiriを使って同じことができるので、毎月の利用料金を節約することを考えていなければ、別途Voiceプランを検討する必要はない。むしろVoiceプランにはドルビーアトモスの空間オーディオやロスレス音源の再生ができなかったり、様々な制約がある。

一番の違いはVoiceプランの場合、iPhoneやiPadでテキストをタイピングして曲を検索することはできても、タップして再生ができない。再生の段階で必ずSiriに音声操作でリクエストする必要があるのだ。

では検索して見つけた楽曲やアルバム、プレイリストをどう音声操作によりリクエストすればよいのか。例えば「コールドプレイの新曲をかけて」「Apple Music Oneをかけて」といった具合に、画面に音声コマンドのテキストが表示されるので、これを読み上げれば上手く操作できるという理屈だ。

だが、このアプリのテキスト表示がない状態だと、例えばクラシックの楽曲や映画のサントラなどは、Siriによる操作だけで聴きたい楽曲を見つけて再生するのは至難の業だろう。

Voiceプランは「iPhone、iPadを持っているけれど外出先ではあまりApple Musicを使わない、けれども自宅ではHomePod miniやHomePodを使って、あるいは車の中ではCarPlayを使ってSiriによる音声操作でApple Musicを楽しみたい」という方のためのサービスと位置付けられるだろうか。

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