HOME > レビュー > Wi-Fiルーターを買い換えたら“古いPC”が繋がらなくなった。原因は「PMF」かも?

【連載】ガジェットTIPS

Wi-Fiルーターを買い換えたら“古いPC”が繋がらなくなった。原因は「PMF」かも?

公開日 2022/04/05 06:30 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
いまや「Wi-Fiルーター」は一般家庭の通信インフラ。インフラすなわち基盤ですから、毎年のように買い替えるユーザーはかなりの希少種、大半の家庭では数年サイクルがいいところ。しかし技術は進歩しますから、久しぶりに最新機種を導入したらその機能差に目を剥くかもしれません。

通信技術そのものも大きく進化していますが、安全な通信を支えるセキュリティ技術も数年で大きく進化しています。

2018年6月に発表された暗号化技術「WPA3」はそのひとつで、基本的に2019年以降に発売の製品でなければサポートされていません。2020年7月以降はWi-Fiの認証試験における必須項目とされたため、いずれはどの家庭のWi-Fiルーターにも搭載されるはずです。

セキュリティつながりでいえば、Wi-Fi管理フレームの一部を保護する「PMF(Protected Management Frames)」も、ここ数年でWi-Fiルータに搭載されはじめた機能です。この機能の存在を知らないまま新しいWi-Fiルーターに乗り換えると、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれませんよ?

前述したWPA3では、PMFの利用が必須となっています。そのため、WPA3に対応したWi-Fiルーターでは、PMFが有効でないと通信を許可しない設定にしていることが多く、結果として「PMF非対応の端末からインターネットに接続できない」問題を引き起こしてしまいます。

バッファローのルーターの場合、「暗号化モード」という項目から設定を変更できる

新しいWi-Fiルーターに入れ替えたところ、それまで何の問題もなくWi-Fiに接続できていたPCやスマートフォンがネットにつながらなくなった...そんなときは、セキュリティの設定を確認してみましょう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE