【第6回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
映画アドバイザーが推す週末サブスクこの1本。『ワンダー 君は太陽』
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2017年の公開作『ワンダー 君は太陽』をご紹介します!
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『ワンダー 君は太陽』(2017年・アメリカ)
(配信:Netflix / Amazon Prime Video / U-NEXT / hulu)
R・J・パラシオ原作のベストセラー小説を、『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボウスキー監督が映画化。トリーチャー・コリンズ症候群という遺伝子疾患が原因で、顔の形が変形して生まれてきた10歳の少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)。生まれて初めて小学校へ通い、差別・偏見・誤解にまみれた世界に足を踏み入れていくも、家族の愛や友人の支えを得て、相互理解の道を模索していく様を描いたヒューマンドラマ。
胸が張り裂けそうになって流れる涙、胸が温かくなって流れる涙、自身の卑しさや小ささを自覚して流れる涙など、終始涙が止まらなくなる本作は、“やさしさ” でできている。オギーが物語の主軸ではあるけれど、彼の家族や友人一人ひとりの心模様にもスポットライトが当てられており、決してオギーを特別扱いすることなく、彼も数ある中の一人でしかないことを、そして人間は皆対等であるということを、物語の描き方そのものを通して示していく。
あらゆる苦難を周囲の助けを借りて乗り越えていくオギーの勇気は、日頃見落としてしまいがちな大切なことに気付かせてくれると思います。とにかく泣きたい!感動したい!という方におすすめの一本。
Wonder (C) 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. Artwork & Supplementary Materials (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『ワンダー 君は太陽』(2017年・アメリカ)
(配信:Netflix / Amazon Prime Video / U-NEXT / hulu)
R・J・パラシオ原作のベストセラー小説を、『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボウスキー監督が映画化。トリーチャー・コリンズ症候群という遺伝子疾患が原因で、顔の形が変形して生まれてきた10歳の少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)。生まれて初めて小学校へ通い、差別・偏見・誤解にまみれた世界に足を踏み入れていくも、家族の愛や友人の支えを得て、相互理解の道を模索していく様を描いたヒューマンドラマ。
胸が張り裂けそうになって流れる涙、胸が温かくなって流れる涙、自身の卑しさや小ささを自覚して流れる涙など、終始涙が止まらなくなる本作は、“やさしさ” でできている。オギーが物語の主軸ではあるけれど、彼の家族や友人一人ひとりの心模様にもスポットライトが当てられており、決してオギーを特別扱いすることなく、彼も数ある中の一人でしかないことを、そして人間は皆対等であるということを、物語の描き方そのものを通して示していく。
あらゆる苦難を周囲の助けを借りて乗り越えていくオギーの勇気は、日頃見落としてしまいがちな大切なことに気付かせてくれると思います。とにかく泣きたい!感動したい!という方におすすめの一本。
Wonder (C) 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. Artwork & Supplementary Materials (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、渋谷クロスFM・Voicy・各種WEB・雑誌・メディア等で映画を紹介。イベント登壇、映画祭審査員、映画のカメオ出演、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |