【第101回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
松村北斗×上白石萌音『夜明けのすべて』の監督作!男女3人が織りなす一夏の青春
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2018年公開の『きみの鳥はうたえる』をご紹介します!
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『きみの鳥はうたえる』(2018年・日本)
(配信:U-NEXT /Hulu)
数々の作品が映画化されている作家・佐藤泰志原作の同名小説を、『ケイコ 目を澄ませて』や最新作『夜明けのすべて』などで知られる三宅唱監督が映画化。函館の書店でアルバイトをする「僕」(柄本佑)は、友人の静雄(染谷将太)と小さなアパートで暮らしている。同じ書店で働く佐知子(石橋静河)とふとしたきっかけで関係をもつようになり、「僕」・静雄・佐知子は毎晩のように酒を飲み、気ままな時間を過ごしていくのだが……。
人それぞれに通るタイミングは異なるが、いつまでも続くかのように思えたあのモラトリアムな日々のことを覚えているだろうか。向き合わなければならないことから目を背け、現実を突きつけてくる言葉には耳を塞ぎ、楽な方へ楽な方へと身を委ね、ただ漠然と日々を過ごしていたあの時間。言わずもがな、そんな時間は永遠には続かないし、必ず終わりがやってくる。
実力派の俳優たちが織りなすあの頃特有の時間を目の当たりにしていく内に、懐かしい気持ちに包まれ、もう戻ることのできないあの日々に想いを馳せる。三宅監督の手腕が光る繊細な人間模様は、最新作『夜明けのすべて』でも目にできるので、本作が気に入ったという方は是非劇場へ足を運んでみてはいかがでしょう。
(C)HAKODATE CINEMA IRIS
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『きみの鳥はうたえる』(2018年・日本)
(配信:U-NEXT /Hulu)
数々の作品が映画化されている作家・佐藤泰志原作の同名小説を、『ケイコ 目を澄ませて』や最新作『夜明けのすべて』などで知られる三宅唱監督が映画化。函館の書店でアルバイトをする「僕」(柄本佑)は、友人の静雄(染谷将太)と小さなアパートで暮らしている。同じ書店で働く佐知子(石橋静河)とふとしたきっかけで関係をもつようになり、「僕」・静雄・佐知子は毎晩のように酒を飲み、気ままな時間を過ごしていくのだが……。
人それぞれに通るタイミングは異なるが、いつまでも続くかのように思えたあのモラトリアムな日々のことを覚えているだろうか。向き合わなければならないことから目を背け、現実を突きつけてくる言葉には耳を塞ぎ、楽な方へ楽な方へと身を委ね、ただ漠然と日々を過ごしていたあの時間。言わずもがな、そんな時間は永遠には続かないし、必ず終わりがやってくる。
実力派の俳優たちが織りなすあの頃特有の時間を目の当たりにしていく内に、懐かしい気持ちに包まれ、もう戻ることのできないあの日々に想いを馳せる。三宅監督の手腕が光る繊細な人間模様は、最新作『夜明けのすべて』でも目にできるので、本作が気に入ったという方は是非劇場へ足を運んでみてはいかがでしょう。
(C)HAKODATE CINEMA IRIS
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |