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『シン・ゴジラ:オルソ』も同時発売!

オスカー受賞『ゴジラ-1.0』4K UHDをフラゲ!特典盛りだくさんのパッケージ開封の儀

公開日 2024/04/30 20:01 編集部:松永達矢
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2023年11月に公開された長編特撮映画『ゴジラ-1.0』のBD/DVDが明日5月1日に発売される。その前日にあたる本日は店着日、いわゆるフラゲ日だ。その例に洩れずに、Amazonで注文した最上位パッケージ「豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組」が記者のもとに届いたので、早速開封してみた。




『ゴジラ-1.0』「豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組」

■ファンなら持っておきたい! オスカー受賞という輝かしい「冠」



本作のディスクメディアは、4K UHD BD/BD/DVDの3フォーマットで発売。BD/DVDは二つ折りのディスクケースに収められる通常版をラインナップし、BDについては、モノクロ版『ゴジラ-1.0/C』の本編ディスクと特典BDの3枚組構成の豪華版(以下「豪華版 3枚組」)も用意。その最上位となるパッケージが、唯一4K UHD BD収録の本編ディスクを収める「豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組」(以下「豪華版 4枚組」)というわけだ。

まず輸送箱から取り出して目に飛び込んで来るのが、金色の帯で刻まれる「第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞」の輝かしい文言。あの庵野秀明が監督した『シン・ゴジラ』から7年ぶりの国産ゴジラ新作という事実だけでも「ありがたみ」を感じたものだが、国内展開に続いて北米、世界展開が行われると同時に鳴り響く賛辞。しまいには、アジア映画初となる上記部門でのオスカー獲得に至るこの展開を誰が予想し得ただろうか?

ゴジラのディスクメディア帯に「アカデミー賞受賞」の文言、夢か?

毎年「VSシリーズ」や「ミレニアムシリーズ」が公開されていた時代に子供だった記者としては、『シン・ゴジラ』で「ゴジラ映画」がマス層でも楽しめる映画としてステップアップした事実が喜ばしかった。だが、その次作でアカデミー賞受賞は出来すぎている……ファンが今際の際に見る夢か? と、作中の敷島浩一(演:神木隆之介)ばりに狼狽しそうになる。というか周りはそんなファンばかりである。

「ゴジラシリーズのオスカー獲得」という現実に感情が大きくなってしまったが、そういうソフトパッケージこそコレクションとして置いておきたいのがファンの性分というもの。目前の5月3日からAmazonプライム・ビデオでの『ゴジラ-1.0』の独占見放題配信も始まるが、サービスの性質上いつ見られなくなるかもわからない。だが、『ゴジラ-1.0』のディスクが家にあると、ちょっと嫌なことがあろうとも「まあ家に帰ればオスカー獲ったゴジラ作品あるしな」と気持ちも高まる。QOL向上も間違いなしだ。

外側の帯もボックス内に収められるのもポイント大

■内容盛りだくさん。『ゴジラ-1.0』「豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組」開封の儀



素敵なパッケージを作ってくれたことへの謝辞はこれくらいにしておき、早速製品内容について触れていきたい。

豪華版はそれぞれ別デザインのデジパックとアウターケースのデザインとなっており、購入した「豪華版 4枚組」は、Dolby Vision収録の繊細さを表すかのごとく、本作のゴジラの顔が全面に出たデザインを採用。億単位のポリゴンで構成されたというシリーズ屈指の「怖いゴジラ」の顔がインパクト大。棚に入れて収納するのがもったいなく感じるほどの荘厳さである。

憤怒の表情がキマるゴジラ(2023)の顔がアップのアウターケース

デジパックは、「豪華版 3枚組」とジャケット、インナーが逆転したデザインとなっており、「豪華版 4枚組」はジャケットが銀座の街を蹂躙し、高らかに咆哮するゴジラのビジュアルを配置した。ディスクケース側のインナーは、劇場公開前の9月に公開された「全身ビジュアル画像」を採用。禍々しい背びれや、全てを薙ぐ尾を捉えたバックショットがディスクを護る。

デジパック表面ジャケット

デジパックインナージャケットビジュアル

収録ディスクのピクチャーレーベルは本編BD、『ゴジラ-1.0/C』本編BD、特典BD3枚共に「豪華版 3枚組」と共通のデザインを使用。「豪華版 4枚組」にのみ収録される4K UHD BDは、ゴジラの強靭な上体を煽りで捉えたビジュアルをピックアップ。ディスクメディア最上位媒体にふさわしい風格だ。

4K UHD BDのピクチャーレーベル

収録ディスクのピクチャーレーベル。4K UHD(写真左上)、本編BD(右上)、『ゴジラ-1.0/C』本編BD(左下)、特典BD(右下)の順

封入アイテムも「豪華版 3枚組」と同一の仕様となっており、制作者インタビューや、モノクロ化作業工程などが記された、全63Pの特製ブックレット、本編にも登場する「特設災害對策資料綴」の縮刷版を同梱。特設災害對策資料綴は、画面にその中身はほぼ映らないものの、作中の時代設定に即してすべて旧字体で表記。縮刷版なので劇中プロップのレプリカとはいかないが、作品世界に浸るにはもってこいのアイテムだろう。

副読本としても優秀な特製ブックレット

作品世界に一層浸れる「特設災害對策資料綴」の縮刷版

そして忘れてはならないのが、「名セリフステッカー」だ。一部取り扱い対象外の店舗もあるとのことだが、DVDや『ゴジラ-1.0/C』単品ディスク版を含めた全ディスク商品の先着予約購入特典として用意される。私物PCにベタベタステッカーを貼り付けている者としては、この上なく嬉しいタイプの特典。特に海神作戦(わだつみさくせん)において鍵を握る「東洋バルーン」のロゴステッカーはいくらあっても良い。

先着予約購入特典「名セリフステッカー」

■店舗別購入特典で「マイナスワン」どころか「超プラス」



これだけでも十二分に盛りだくさんといった内容だが、本作は計5店舗分のバンドルグッズ/オリジナル特典も用意。冒頭にも書いた通りではあるが、Amazonで「豪華版 4枚組」を予約した記者。せっかくだから、というか「買うならこれしか無いだろう」と、Amazonのバンドル/オリジナル特典付属の全部入りのアイテムを購入していた。

数ある店舗の中からAmazon一択としたのは、日本オリジナルデザイン「スチールブック」の同梱である。買う枚数こそ以前に比べて減少傾向だが、記者は3年前にスチールブックの保護ケースの記事を書いており、コレクタブル要素のあるディスクケース、スチールブックを細々と収集している。店舗追加特典のぶん購入価格は高くなってしまうのだが、僅かな差額を前に買わずに後悔するくらいなら思い切ったほうが良いのだ。

Amazon限定のバンドル特典日本オリジナルデザイン「スチールブック」表面

そんなスチールブックのデザインは、表面に『ゴジラ-1.0/C』のUS版メインアート(『ゴジラ-1.0/C』単品版Blu-rayジャケットイラスト)裏面には、US版IMAX用ポスタービジュアルを配置する。インナーはUS版イラストレーションポスターや、4DX上映のエクスクルーシブビジュアルとして使用されたイラストを採用する。

スチールブック裏面、背表紙には「G -1.0」とタイトルロゴを配している

スチールブックインナージャケット

「-1.0/C」Blu-ray版との図柄被りはありつつ、「豪華版」では使用されていないビジュアルなので、個人的にはそこまで気になるところではない。全体的に日本のプロダクトではなかなか見られないビジュアルを配しているのは、特典グッズとして申し分ない。本作登場のゴジラのフィギュアと並べて飾ってあげると、部屋が良い感じに締まること間違いなしだ。

Amazon「オリジナル特典」のアクリルスタンド

Amazon「オリジナル特典」のビジュアルシート

『ゴジラ-1.0』製品ページにて「バンドルグッズ」として紹介されるのが上記スチールブック。それとは別に用意される「オリジナル特典」として、アクリルスタンドとビジュアルシート(約27.5×19.5cm)を同梱。写真のとおりではあるが、こちらもスチールブックにも使用された北米版ビジュアルをアクリルスタンドに、シートには4DX上映のビジュアルを採用する。アクリルスタンドであればデスク周りにも置けるし、ビジュアルシートも工夫次第で様々な場所に飾れるだろう。

工夫次第で職場のデスクなどを「ゴジラまみれ」に

■3日間、全国7館上映の『シン・ゴジラ:オルソ』も同時発売



十二分な「豪華版」に、店舗別の購入特典を加えることで「ゴジラまみれ」になれる『ゴジラ-1.0』のディスクパッケージ。これだけでも本当にお腹いっぱいであるのだが、忘れてはならないのが同日発売の『シン・ゴジラ:オルソ』のディスクだ。

『シン・ゴジラ:オルソ』Blu-ray版

同作は、2016年公開の『シン・ゴジラ』をモノクロ化した作品。昨年10月27日実施の「『ゴジラ‐1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会」にて初公開後、翌28日と29日に、全国7館にて限定上映が行われた。

セルとしての商品形態はBlu-ray/DVDの単品ディスク版のみとなっているが、共通する特典としてモノクロ版の制作工程をまとめた映像や、記者もライブビューイングで参加した上記「ゴジラ上映会」にて庵野総監督が登壇したトークショーの模様を収録している。

モノクロ作品ということもあり、黒一色のレーベル面。冊子やブックレットは付属しない

本作も5月3日よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信が行われるが、便利なサブスクサービスといえど、こういった特典についてはカバーしきれないのが弱点。作品の裏側まで楽しみたいコアファンであれば、やはりディスクの購入は必至といったところだ。



記者自身も活用しているが、「映像作品を観るならサブスク」という時代になって久しく、「ディスクメディアはマニア層の製品」という雰囲気も以前より強くなってきた。「買って支える」とはいうが、まずは自身の生活や、置き場などの限られたリソースとの折り合いをつけてのことだ(なお、記者宅は既にコレクションで飽和状態)。

AV系のポータルサイトの編集部員としては、ディスクメディアとそれを再生するコンポーネント類の発展と普及を願ってやまないが、無理のない範囲で楽しむのが趣味。余裕が生まれたらサブスクでの視聴に次いで、お気に入りの作品はディスクを買ってみて、付属のブックレットに目を通しながらより深く没入することをおすすめしたい。

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