Android→iPhoneへの機種変、全然アリ
2024年、生まれて初めてiPhoneを使ってみる。Android歴14年のライターが感じた「iPhoneのよくできている」トコロ
■Androidユーザーが、人生初のiPhone体験で感じた「iPhoneの良いところ」
うっかり思い出話が長くなってしまったが、いよいよここから、iPhone 16を使ってみたレポートをお届けする。まず、知識としては知っていたが、改めて良いなと思った部分から。
いきなり感覚的な話で申し訳ないのだが、いちAndroidユーザーとしてiPhoneに真っ先に感じたのは、とにもかくにも “Apple的世界観の完成度” だ。もちろん、端末のタッチレスポンスや操作性で言えば、今やAndroid機各種も負けていない。2010年時にiPhoneと圧倒的な差が開いていた頃とは比べ物にならないくらい、Android機は使いやすくなっている。
しかし、iPhoneはその操作性に、“Apple的な質感” が付随するとでも言おうか。トータルのデザイン性が洗練されていて、1台のスマホの中で世界観が完結している感がすごい。macOS、ひいてはApple Storeの空間性やAirPodsなどの周辺機器とも繋がるこの世界観の統一性はエモくて、今も昔も熱烈なAppleファンが存在する理由がよくわかる。言ってることが今さらすぎる自覚はある。が、触ってみて結局そこが明らかな魅力だった。
そしてもうひとつ、マジですごいと思ったのがカメラ性能の高さ。実は私、とっても写真が苦手。手持ちのPixel 6aでは、長く使って試行錯誤するうちにカメラ設定を使いこなせるようになって、何とか撮影できている。
しかしiPhone 16は、こんな私でも最初からシャッターボタンを押すだけで、ある程度良い感じの写真が撮れた。大した設定をせずとも、勝手に写真の雰囲気が良くなる。iPhoneのカメラ性能の件はよく聞いていたけど、確かにこれならインスタとか気軽に始められるよなあ。
もちろん、Android機も機種によってはカメラ性能が高い。しかし、どの機種がカメラ性能が高いのかは、自分で調べる必要がある。それが、「iPhoneはカメラ性能が高くて綺麗な写真が撮れる」の言葉だけで成り立つ存在なのだから、強すぎる。日常生活から “映え” を意識してしまう、SNS全盛の今は特に。
また、カメラ機能の中でも「フォトグラフスタイル」が使いやすかった。写真撮影時に、画面でプレビューしながら全体の色味&トーンを変更できる機能だが、それなりに雰囲気の出るフィルターでありながら、自然な調整を加えてくれるのだ。
なお、この「フォトグラフスタイル」、実は2021年発売の「iPhone 13」シリーズからあるらしい。ただ、撮影時に写真スタイルを選択した後、さらにタッチパッドのようなUIから直感的な調整ができるのは、iPhone 16シリーズから採用された新機能とのこと。まさに「ここが良い」と思ったところが進化点だった。
そんなわけで、「UI・世界観の統一性がエモい」とか「カメラ性能が高くて使いやすい」とか、iPhoneユーザーの皆さまからすると「今さらそこ?」と思われるであろう感想ばかりで申し訳ないのだが……。
14年間Android機しか使っていない人間からすると、やっぱり何も考えずに洗練された世界観を享受できたり、綺麗な写真が撮影できる性能の高さは、シンプルに魅力なのだ。で、冒頭の感想になる。iPhoneて本当によくできてますね。
※2024/10/21 追記:こちらで掲載しているAndroid機の撮影写真は、2年前に出たPixel 6aを使った作例なので、最新のiPhone 16と画質を単純比較するのはフェアじゃないことを付け加えておく。どちらかというと、「初めて触るiPhone 16でもすぐ、使い慣れたPixel 6aと同等の写真がすぐ撮れた」…という喜びの報告として受け取っていただければ幸いだ。