【第155回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
犬好き必見!動物の魅力と人間ドラマを兼ね備えた泣いて笑えるハートフル・コメディ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2008年製作の『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』をご紹介します!
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『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(2008年・アメリカ)
『ハチ公物語』『ベイブ』『ドクター・ドリトル』『僕のワンダフル・ライフ』など、国や時代や動物の種類を問わず、一定周期で作られ続けている動物もの。本作もまたそのラインアップにカテゴライズされる作品の一つであるが、動物の魅力を描いているのはもちろんのこと、とりわけ人間ドラマが見応えたっぷりなのである。夫婦の関係性をはじめ、子供の誕生による生活の変化、仕事におけるキャリア形成、思い描いていた将来と現実とのギャップなど、多くの人が年齢を重ねていく中で直面し得るであろう人生のさまざまな局面を描いている。そして、そういった時間の中にはいつだってマーリーの存在が共にある。
一度でもペットを飼い、愛情を注いだ経験がある方なら伝わるはずだが、「ペット」ではなく「家族」、「飼う」ではなく「共に生きる」。そんな表現の方がしっくりくると思う。劇中においてもそういった感覚の変化をナチュラルに描いており、動物と共に生きることの尊さを映し出していく。あくまでもそれらをコメディタッチで描いているのが本作の魅力的なところであり、動物好きな方もそうでない方でも気軽に楽しめる良作です♪
(c)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(2008年・アメリカ)
ジョン・グローガンのベストセラーエッセイを、『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル監督、オーウェン・ウィルソン主演で映画化した感動作。子育ての予行演習のために犬を飼うことにした新婚のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、ラブラドールレトリバーの子犬を「マーリー」と名付ける。持て余したエネルギーが爆発して騒動を起こし続けるマーリーに手を焼く2人であったが、時の流れと共に絆を深めていき……。
『ハチ公物語』『ベイブ』『ドクター・ドリトル』『僕のワンダフル・ライフ』など、国や時代や動物の種類を問わず、一定周期で作られ続けている動物もの。本作もまたそのラインアップにカテゴライズされる作品の一つであるが、動物の魅力を描いているのはもちろんのこと、とりわけ人間ドラマが見応えたっぷりなのである。夫婦の関係性をはじめ、子供の誕生による生活の変化、仕事におけるキャリア形成、思い描いていた将来と現実とのギャップなど、多くの人が年齢を重ねていく中で直面し得るであろう人生のさまざまな局面を描いている。そして、そういった時間の中にはいつだってマーリーの存在が共にある。
一度でもペットを飼い、愛情を注いだ経験がある方なら伝わるはずだが、「ペット」ではなく「家族」、「飼う」ではなく「共に生きる」。そんな表現の方がしっくりくると思う。劇中においてもそういった感覚の変化をナチュラルに描いており、動物と共に生きることの尊さを映し出していく。あくまでもそれらをコメディタッチで描いているのが本作の魅力的なところであり、動物好きな方もそうでない方でも気軽に楽しめる良作です♪
(c)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |