知っておくと便利! iPhone「リマインダー」と「アラーム」の使いわけ
まあ結論はご想像の通り「適宜使い分けましょう」なのですが、適宜使い分けるにもそれぞれの長所短所の把握が必要。今回はそれを確認しておきましょう。
リマインダーの長所は「その時刻オンタイムの通知自体をスルーしてしまったとしてもその後のリカバリー能力が高い」ことです。
何かの理由で通知を見逃した、通知は確認したけれどその場でまた忘れてしまったなんてことがあっても、その場で「実行済み」にはせずリマインドをキープしておけば、そのあとiPhoneの画面を見たとき、アプリアイコンの通知マークや通知センターの表示が目に入ってくるかもしれません。それで「そういえばあの件!」と思い出せる可能性があります。そのような「通知の継続性」はリマインダーの強みと言えるでしょう。
一方で短所は、消音モードや集中モード、睡眠モードなどが設定されていると、リマインダーの通知が無音になったり、そもそも通知されなくなったりしてしまうこと。気付かないうちに何かの拍子で消音モードのスイッチを動かしてしまっていた、仕事中にオンにした集中モードを切り忘れていたなどの事故があると、リマインダーの通知に支障が出ます。
対してアラームの長所は、まさにリマインダーの弱点の逆といえます。時計アプリのアラームは消音モードも集中モードも睡眠モードも貫通し、アラーム音を鳴らしてくれます。目覚まし時計代わりの利用も想定してそのような仕様にしてあるのでしょう。加えてユーザーが操作して止めるまでアラームが鳴り続けるので、「通知音が鳴ったけど見逃した」みたいなことも起きません。おかげでアラームは「即時通知の確実性」という面ではリマインダーに優っています。
ですがアラームの短所も、リマインダーの裏返しです。アラームにはリマインダーのような通知の継続性はないので、「アラームを止めてその場では用件を思い出しはしたけれど、油断して数分後にはすっかり忘れた」みたいな事故は起きやすいかもしれません。強いて言えば「スヌーズ」機能の活用はその対策になるかもしれませんが。
また指定できる時刻は設定時点から1日、24時間以内までに限られます。今日15時の時点で「明日の18時」とは設定できず、18時にアラームを設定したら今日の18時に鳴るわけです。
ポイントをまとめると、
●リマインダーは即時通知を見逃しても継続通知で挽回しやすい
●アラームは即時通知をほぼ確実に成功させてくれる
となります。それを考慮して使い分ければよいでしょう。
なおアラームをSiriで設定するとき「18時 アラーム 実家に連絡」などの言い方でお願いすると、「実家に連絡」など最後のワード部分を、アラームのラベルとして追加してくれます。アラームが鳴る時にはそのラベルも表示されるので、リマインダーライクな使い方をする際に便利です。