公開日 2006/10/20 19:31
<TIAS2006:アキュフェーズ>自社開発ドライブ搭載のSACDトランスポート「DP-800」を初公開
アキュフェーズブースでは、自社開発したSACD/CDドライブを搭載した新たなSACDトランスポート「DP-800」と、MDSD方式のデジタルプロセッサー「DC-801」が初公開されている。
両機はともに12月中旬の発売を予定し、価格はDP-800が997,500円、DC-801が892,500円(ともに税込)。同社は先日、初の自社開発ドライブを搭載したCD専用プレーヤー「DP-500」(関連ニュース)を発表したが、DP-800はそれに続く自社開発メカ搭載デジタルプレーヤーとなる。
■SACDトランスポート「DP-800」
DP-800のドライブは、DP-500のものとはかなり構成が異なる。外部振動を受けにくい超重量設計のシャーシ構造体を採用。高剛性・高精度のコンストラクションとしている。また、心臓部のトラバース・メカは軽量化し、ベースから粘性ダンパーを用いてフローティングさせた分離構造を採用。ブリッジは超重量級の大型アルミ合金となっている。
ピックアップは1レンズ/ツインピックアップ方式を採用。高速なアクセスを可能にしている。
トレイはアルミ削り出しで、静寂でスムースなディスク・ローディング機構を採用。また、アドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターを搭載している。
出力端子は、同社独自のHS-Linkと同軸デジタル端子を搭載。HS-Linkケーブルも付属する。同軸端子はCD専用の出力となる。
機能面では、 ディスプレイにテキストデータを表示することができるほか、自動的に演奏を開始するパワーオン・プレイや、スタート時の自動ポーズ時間設定機能などが搭載されている。
■MDSDデジタルプロセッサー「DC-801」
DSD信号をダイレクトにDA変換する、同社独自の「MDSD」(Multiple Double Speed DSD)方式を採用したデジタルプロセッサー。MDSDは、入力したDSD信号を、2倍の128Fs/1bit(=5.6448MHz)にアップサンプリングして、1クロックずつ遅延させたDSD信号を8個の「MDS++」DACで変換、それぞれ変換後の信号を総加算することで「移動平均フィルター」回路を構成するというもの。同社が従来から採用している「MDS++」DACよる変換誤差の極小化と同時に、高周波の量子化ノイズを低減させるハイカット・フィルター機能を持たせているのが大きな特徴だ。
さらに本機は、ウルトラ・ジッターフリー+PLL回路や、アンバランス/バランス完全独立構成のアナログ・ローパス・フィルター「Direct Balanced Filter」回路、-80dBまで調整可能なデジタル方式のレベルコントロールなどの各機能を搭載している。
入出力端子には、HS-Link、同軸、光、AES/EBUバランスのデジタル入力端子を装備したほか、同軸/光各1系統のデジタル出力端子も装備。また、アナログ出力は、アンバランス/バランスを各1系統搭載している。
■「DP-500」「A-45」なども展示
発表されたばかりのCDプレーヤー「DP-500」や、ステレオパワーアンプ「A-45」も、実機を展示。DP-500は天板が開けてあるので内部を確認できる。さらに、プリアンプ「C-2810」をはじめ、同社の主要プレーヤー/アンプがずらりと並べられているのは圧巻の一言。デモでは、JBLの新フラグシップ「DD66000」も用意され、ハイエンド機器による高次元な音の世界を堪能する事ができる。
(Phile-web編集部)
TIAS2006report
両機はともに12月中旬の発売を予定し、価格はDP-800が997,500円、DC-801が892,500円(ともに税込)。同社は先日、初の自社開発ドライブを搭載したCD専用プレーヤー「DP-500」(関連ニュース)を発表したが、DP-800はそれに続く自社開発メカ搭載デジタルプレーヤーとなる。
■SACDトランスポート「DP-800」
DP-800のドライブは、DP-500のものとはかなり構成が異なる。外部振動を受けにくい超重量設計のシャーシ構造体を採用。高剛性・高精度のコンストラクションとしている。また、心臓部のトラバース・メカは軽量化し、ベースから粘性ダンパーを用いてフローティングさせた分離構造を採用。ブリッジは超重量級の大型アルミ合金となっている。
ピックアップは1レンズ/ツインピックアップ方式を採用。高速なアクセスを可能にしている。
トレイはアルミ削り出しで、静寂でスムースなディスク・ローディング機構を採用。また、アドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターを搭載している。
出力端子は、同社独自のHS-Linkと同軸デジタル端子を搭載。HS-Linkケーブルも付属する。同軸端子はCD専用の出力となる。
機能面では、 ディスプレイにテキストデータを表示することができるほか、自動的に演奏を開始するパワーオン・プレイや、スタート時の自動ポーズ時間設定機能などが搭載されている。
■MDSDデジタルプロセッサー「DC-801」
DSD信号をダイレクトにDA変換する、同社独自の「MDSD」(Multiple Double Speed DSD)方式を採用したデジタルプロセッサー。MDSDは、入力したDSD信号を、2倍の128Fs/1bit(=5.6448MHz)にアップサンプリングして、1クロックずつ遅延させたDSD信号を8個の「MDS++」DACで変換、それぞれ変換後の信号を総加算することで「移動平均フィルター」回路を構成するというもの。同社が従来から採用している「MDS++」DACよる変換誤差の極小化と同時に、高周波の量子化ノイズを低減させるハイカット・フィルター機能を持たせているのが大きな特徴だ。
さらに本機は、ウルトラ・ジッターフリー+PLL回路や、アンバランス/バランス完全独立構成のアナログ・ローパス・フィルター「Direct Balanced Filter」回路、-80dBまで調整可能なデジタル方式のレベルコントロールなどの各機能を搭載している。
入出力端子には、HS-Link、同軸、光、AES/EBUバランスのデジタル入力端子を装備したほか、同軸/光各1系統のデジタル出力端子も装備。また、アナログ出力は、アンバランス/バランスを各1系統搭載している。
■「DP-500」「A-45」なども展示
発表されたばかりのCDプレーヤー「DP-500」や、ステレオパワーアンプ「A-45」も、実機を展示。DP-500は天板が開けてあるので内部を確認できる。さらに、プリアンプ「C-2810」をはじめ、同社の主要プレーヤー/アンプがずらりと並べられているのは圧巻の一言。デモでは、JBLの新フラグシップ「DD66000」も用意され、ハイエンド機器による高次元な音の世界を堪能する事ができる。
(Phile-web編集部)
TIAS2006report