• ブランド
    特設サイト
公開日 2019/01/11 12:37

<CES>AKM、フラグシップDAC「AK4499」披露。完全ワイヤレス向け新DAC「AK4332」も登場

センサー類も多数展示
編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
2019 International CESの、AKM(旭化成エレクトロニクス)ブースの出展内容を紹介していく。

AKMでなんといっても注目なのは、昨年末に登場したばかりのハイファイオーディオ向けフラグシップDAC「AK4499」だ。当サイトでも開発背景をお伝えしている(関連記事)。ブースにも「AKMs Ultimate Flagship Audio DAC」と書かれており、自信のほどが窺える。

オーディオ向け展示では「AK4499」がメイン

AK4499を乗せた評価ボードを搭載したデモ機

既報の通り、AK4499は4chの電流出力DACだ。S/N比はモノモード時で140dB、THD+Nは-124dBという、凄まじいまでのスペックを備えた新DACである。サンプリングレートは最高768kHzまで対応。DSDもDSD512入力までサポートする。

AKMでは、このAK4499を搭載した評価機を用意。ケンブリッジオーディオの「CX N」とマランツ「PM-11S1」、DALIの「Helicon 400」を組み合わせたデモシステムで、本DACの音質を確かめることができた。デモ曲はホリー・コール「I can see cleary now」やイーグルスなどが使われていた。

このシステムでデモを行っていた

残念ながらAK4397との聴き比べはできなかったため、このデモでは音質がどの程度進化したかをチェックすることはできなかったが、それでもAK4499のS/Nの良さ、歪みの少なさと行った特質は十分聴き取ることができた。

そのほかオーディオ系製品では、超低消費電力DAC「AK4332」にも注目したい。完全ワイヤレスイヤホンにも使える消費電力2.8mWを実現した製品で、ダイナミックレンジも109dB(モノモード時)を確保している。

超低消費電力DAC「AK4332」にも注目だ

ご存じの通り、完全ワイヤレスイヤホンでは、一つのSoCにBluetoothの通信モジュールやDACがまとまっている場合が多い。だが、そこに搭載されているDACを使っているだけでは音質の差別化に不十分と考えるメーカーもある。そういった、音にこだわるメーカーからの引き合いを期待しているという。

ノイズを遮断する素材、PULSHUTもアピール

PULSHUTをケーブルに巻いたヘッドホンとそうでないヘッドホンで聴き比べも行えた。音質の差は明らかだった

そのほか、スマートスピーカーなどの音声入力用ボイスプロセッサー「AK7776」も紹介。ビームフォーミングプロセッシングを使うことなどで、3つのマイクだけで、ノイズのある環境や遠くからの声も聞き分けられるという。

音声入力用ボイスプロセッサー「AK7776」を使ったデモ

また、EV(電動自動車)向けのソリューションも興味深かった。電動自動車はエンジンではなくモーターで駆動するため、当然ながらエンジン音はしないが、音が欲しいというニーズもあるのだという。そこでAKMは、MINIやGT-R、AE86などのエンジン音をリアルに再現するシミュレーターを開発。実際にアクセルペダルを踏むと、エンジンが吹け上がっていく際の音を体感できた。なお、それぞれの車種のエンジン音データが128KBと非常に軽いのも特徴だ。

かなり本物のエンジン音に近い音を聴くことができた

そのほか、オーディオデバイス以外のセンサーやモータードライバーなども展示。AKMの持つ多彩な技術がアピールされていた。

エナジー・ハーベスティングというコンセプトのもと、自然にある様々なものから電力を得て、それを使ってセンサーを駆動するソリューションをアピール

赤外線センサーで人がいるかいないかを判別するセンサー


こちらはLADARを使って、より細かく人を識別する様子を示した動画

ドローンのモーター用ドライバーも作っている。サイン波で駆動することで、ドローン特有の高周波ノイズを大幅に抑えている

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX