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公開日 2003/10/10 14:01
≪増田和夫のCEATECレポート≫パイオニア・松下・シャープ・ビクター各社のBlu-rayレコーダー
<左>パイオニアの試作機はかなりマッチョなデザイン <右>一転シンプルなビクターの試作機 |
【パイオニア】
デモ機ということで、かなり派手なデザインだ。
参考出品されたパイオニアのブルーレイレコーダー。発売時期は未定。自社製のオリジナルドライブを搭載している。第一の特徴は軽量メカの採用でドライブが2倍速を実現している点にある。2倍速化によってHDDへの高速ダビングや、いわゆる「追いかけ再生」にも対応可能。高品位な信号処理が可能なブルーレイレコーダーのフロントエンドLSIも独自開発している。
【松下】
デモ出品の2層記録対応ブルーレイレコーダー。ブルーレイとDVD-RAM用の2つのピックアップを装備し、DVD-RAMの録画再生も可能。ただし、これはDVDプレーヤーでCDが再生できるような2in1の機能といえる。ブルーレイとDVD-RAMは、規格団体やアプリケーションフォーマットなどが全く異なる別メディアであるため、両メディア間のデジタルダビングなどの互換性は、現状では確保されていない。
【シャープ】
シャープのブルーレイレコーダーの試作機。基本仕様はスタンダードだが、自社開発の薄型ドライブを搭載し、厚さ約73mmを実現している。ブルーカラーのサイドデザインとスラントノーズがスタイリッシュだ。
【ビクター】
ビクターのブルーレイレコーダーデモ機。独自のドライブを採用。ピックアップのレンズに単レンズを採用している点が特徴だ。他社の複合レンズよりもディスクとピックアップ間の距離が確保できる点がメリット。複合レンズでは約0.1mmしか離せないが、単レンズだと約0.4mmまで空間を確保できる。このため、ディスクが振動やホコリなどによるダメージを受けにくい。
[ceatec2003report]
(増田和夫)