• ブランド
    特設サイト
公開日 2006/09/03 18:18

<IFA2006レポート:ケンウッド(2)>音質マイスター・萩原氏に訊く新「K'sシリーズ」

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
季刊・オーディオアクセサリー編集部のレポートでもお伝えした通り、ケンウッドは今年のIFAに「K'sシリーズ」の新フラグシップモデルの試作機を展示した。今回は本機の開発背景や完成度について、同社オーディオ製品の音質マイスターとして活躍される萩原光男氏に詳しくうかがうことができた。

【萩原光男氏インタビュー】

(株)ケンウッド コンシューマビジネスセクタ 音質研究所 特別職/音質マイスターの萩原光男氏

Q:新製品のシステム構成を教えてください

A:CDとチューナーを搭載した、ピュアオーディオクラスのアンプ・プレーヤー部「R-K1」と、スピーカーシステム「LS-K1」を組み合わせたシステム構成となります

Q:本機の開発に着手したきっかけは何だったのでしょうか

A:昨年の日本国内で開催されたAVフェスタにて、「K'sシリーズ」の800シリーズ、700シリーズを紹介させていただいたところ、オーディオファンの皆様から非常に良い評価をいただいたことがきっかけで、「K'sシリーズのハイエンドモデルに挑戦しよう」という企画が立ち上がりました。本機を設計する前段階での製品モデルの検討時においても、大変良い感触を得ることができ、いよいよ商品化へと本格的に前進することとなりました

Q:本機のメインターゲット層にはどんなユーザーを考えていらっしゃいますか

A:当社の「K'sシリーズ」ファンの皆様をはじめ、リッチなサウンドを楽しむのにふさわしいシステムを求めていらっしゃる、全ての音楽好きの方々にお使いいただきたいと考えています

Q:今回欧州で初めて展示されましたが、反応はいかがですか

A:反応はとても良いですね。ピュアオーディオファンが非常に多いドイツのマーケットでも、良い評価をいただいて大きな手応えを感じています

Q:現在の製品の完成度はどのくらいでしょうか

A:80%といったところでしょうか。プレーヤー/アンプ部はほぼ完成しています。あとはスピーカーの音を追い込んで行きたいという段階です

Q:日本でのお披露目の機会は近々ありますか

A:現在色々な機会を検討していますので、ぜひご期待ください

■USBフラッシュメモリーを介した、シームレスな音楽ライフを提案


K-501USB

本体フロントパネルにUSB接続端子を備える
「K-501USB」は欧州で10月に発売を予定している一体型オーディオシステムだ。価格は329ユーロ。

本機の最大の特徴は、フロントパネルに搭載するUSB接続端子にフラッシュメモリーをつないで、保存した音楽ファイルが再生できるだけでなく、コンポ側から再生したCDをフラッシュメモリーに録音する機能を備えている点だ。


CDからフラッシュメモリーへの録音はボタンを押すだけで開始される

録音した音楽をカーエンターテインメント機器でもシームレスに楽しめる
CDからフラッシュメモリーへの録音は、フロントパネルに配置された録音ボタンを押すだけでスタートする。最大4倍速での録音が可能。ファイル形式はWMAで記録される。音楽ファイルをドラッグ&ドロップ操作で保存できる製品であれば、フラッシュメモリータイプのデジタルオーディオプレーヤーでも同様の機能が楽しめる。

同社はさらに、フラッシュメモリー内に保存した音楽ファイルを、USB端子搭載のカー用/MD/USBプレーヤー「DPX501U」に接続して、シームレスに楽しむエンターテインメントスタイルを、今回のイベントで提案している。

■カーエンターテインメント用途にも新しいプロトタイプモデルを展示

日本国内においては、特に中高級車を中心にカーエンターテインメントシステムの交換に対応しておらず、車両設計の段階からシステムを専用設計し組み込んでいる車も数多い。ケンウッドが参考出品する「KOS-V1000」では、タッチパネル式のコントローラーと、アンプやデジタルTVチューナー、Bluetoothアダプター等が搭載可能なマルチメディアセンターユニットを既存の純正ユニットにアド・オンするかたちで、ユーザーの好みに合わせたカーエンターテインメントが構築できる、新しい発想の車内エンターテインメントシステムが提案されている。


「KOS-V1000」のシステム構成イメージ

タッチパネル式のコントローラー

コントロール系やアンプなどを内蔵するユニットの試作機
その他にもUSBオーディオプレーヤーやiPodなどをつなぎ、FM波でビルトインチューナーに飛ばして音楽を楽しむことができる「KOS-A200」を展示。こちらは欧米のラジオ局などが採用するRDS(Radio Data System)を使って、楽曲タイトルなどテキスト情報も送信できる点が大きな特徴だ。また、欧州では放送が開始されている短波・中波帯のデジタルラジオ放送であるDRMに対応するレシーバー試作機も紹介されている。

KOS-A200

DRM対応レシーバーの試作機

サラウンドシステムを搭載したデモカーの展示

(Phile-web編集部・山本)

[IFA2006REPORT]

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX