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公開日 2007/01/09 09:58
<CES2007>ソニーが27型有機ELを発表 − BRAVIAによるVODコンセプトも紹介
ソニーは、LVCC会場にてプレスカンファレンスを開催した。カンファレンスではブース内4カ所のステージを使ってスピーチと同時中継が行われ、ソニーの展示製品の紹介が行われた。CES開催の8日(現地時間)に先駆けて報道関係者にブース内が公開されたため、その中で気になった製品を紹介していこう。
●27型と11型の有機ELディスプレイを展示
ブースの入り口近くでひときわ目を引いていたのが、遂に実用化に向けて進みはじめた有機ELディスプレイの展示だ。展示されたいたのは27型が1台と8台の11型タイプで、コントラスト比は1,00,000対1以上、明るさは全白で200カンデラ、ピークで600カンデラを達成している。解像度は27型が1,920×1,080で色表現が10ビット処理、11型モデルは8ビットで処理が行われている。色域はNTSC100%以上を達成している。
実際の映像は、画面は十分明るく一目見ただけで優れたコントラスト比を実現していることがわかる映像。画面サイズが小さいこともあり、緻密でしかも奥行き感もしっかりと出ており、画質は高い水準にある。実際の製品化についてはまだ決まっておらず、どのような製品に使っていくかは現在検討しているところだという。
●「BRAVIA Internet Video Link」による映像配信をスタート
カンファレンスのスピーチで最も力を入れて解説されていたのが、「BRAVIA Internet Video Link」だ。これはPCレスで使えるHD映像配信サービスの名称で、今後発売されるBRAVIAシリーズで対応する予定。コンテンツはYahoo!とAOL、ソニー傘下のGrooperによる映像をオンデマンドで視聴できる。映像はすべて無料で視聴でき、テレビを使ったネットとの融合を本格的に推進していく同社の姿勢が現れている。
●レーザー光源SXRDリアプロと残像軽減搭載82型BRAVIAを展示
テレビの展示では、同社のBRAVIAシリーズと合わせて2つのプロトタイプを見ることができた。一つはフルHD解像度のSXRDリアプロの光源をレーザーを採用したモデルで、壁に取り付けても気にならないほどの薄型デザインとなっているのが特徴。画質面では色域とコントラストが向上しており、色の美しさが特徴。展示された映像はやや甘めの映像だったが、今後も改良を加えていくとのことだ。
もう一つが82型液晶BRAVIAのプロトタイプ。これは「2007年の液晶BRAVIAでできる技術を搭載した」プロトタイプで、フルHD解像度はもちろん「MotionFlow」と名付けられた液晶の残像軽減機能が搭載されている。これは駆動速度を倍速の120Hzとして、前後のフレームから中間フレームを作り出すもので、BRAVIAの2007年モデルに搭載される見込みだ。色空間「x.v.Color」にも対応。バックライトはトリルミナスLEDを採用する。
●家庭内で音楽配信を楽しむ「VAIO WA Wireless Digital Music Streamer」
音楽関係の機器で展示されていたユニークな製品が「VAIO WA Wireless Digital Music Streamer」だ。これは、無線LANを使ってPCに保存されている音楽とインターネットラジオの音楽を再生するラジカセのような製品だ。音楽CDなどの外部ディスクを読み込ませる機能はなく、あくまでも無線LANを使って再生する製品でネットワーク部分はDLNAに準拠する。MP3やWMAなどの形式はもちろん、AACやATRAC3などDLNAに対応していない音楽ファイルもサーバーとなるPC側でリアルタイムで変換して配信を行える。バッテリーは約4時間駆動で、家庭内で持ち運んで、好きな場所でPCの音楽ライブラリを楽しむ使い方が可能となる。
製品にはPCのUSB端子に接続する無線LANアダプタが添付されており、USB端子に差し込むだけで各種セットアップも完了するため無線LAN環境のないデスクトップPCでも使用できる。北米での価格は$349を予定しており、日本での発売は未定。
●デジタルAVのソニーらしい充実した展示
カンファレンスでは、このほかにもPS3やネットワークウォークマン、AVCHDカム、ロケーションフリーなど様々な製品を紹介。このほかBDプレイヤーのプロトタイプデザインも展示されるなど、幅広いアプローチが可能なデジタルAVメーカーとしてのソニーの存在感を示すカンファレンス内容となった。
(折原一也)
ces2007
●27型と11型の有機ELディスプレイを展示
ブースの入り口近くでひときわ目を引いていたのが、遂に実用化に向けて進みはじめた有機ELディスプレイの展示だ。展示されたいたのは27型が1台と8台の11型タイプで、コントラスト比は1,00,000対1以上、明るさは全白で200カンデラ、ピークで600カンデラを達成している。解像度は27型が1,920×1,080で色表現が10ビット処理、11型モデルは8ビットで処理が行われている。色域はNTSC100%以上を達成している。
実際の映像は、画面は十分明るく一目見ただけで優れたコントラスト比を実現していることがわかる映像。画面サイズが小さいこともあり、緻密でしかも奥行き感もしっかりと出ており、画質は高い水準にある。実際の製品化についてはまだ決まっておらず、どのような製品に使っていくかは現在検討しているところだという。
●「BRAVIA Internet Video Link」による映像配信をスタート
カンファレンスのスピーチで最も力を入れて解説されていたのが、「BRAVIA Internet Video Link」だ。これはPCレスで使えるHD映像配信サービスの名称で、今後発売されるBRAVIAシリーズで対応する予定。コンテンツはYahoo!とAOL、ソニー傘下のGrooperによる映像をオンデマンドで視聴できる。映像はすべて無料で視聴でき、テレビを使ったネットとの融合を本格的に推進していく同社の姿勢が現れている。
●レーザー光源SXRDリアプロと残像軽減搭載82型BRAVIAを展示
テレビの展示では、同社のBRAVIAシリーズと合わせて2つのプロトタイプを見ることができた。一つはフルHD解像度のSXRDリアプロの光源をレーザーを採用したモデルで、壁に取り付けても気にならないほどの薄型デザインとなっているのが特徴。画質面では色域とコントラストが向上しており、色の美しさが特徴。展示された映像はやや甘めの映像だったが、今後も改良を加えていくとのことだ。
もう一つが82型液晶BRAVIAのプロトタイプ。これは「2007年の液晶BRAVIAでできる技術を搭載した」プロトタイプで、フルHD解像度はもちろん「MotionFlow」と名付けられた液晶の残像軽減機能が搭載されている。これは駆動速度を倍速の120Hzとして、前後のフレームから中間フレームを作り出すもので、BRAVIAの2007年モデルに搭載される見込みだ。色空間「x.v.Color」にも対応。バックライトはトリルミナスLEDを採用する。
●家庭内で音楽配信を楽しむ「VAIO WA Wireless Digital Music Streamer」
音楽関係の機器で展示されていたユニークな製品が「VAIO WA Wireless Digital Music Streamer」だ。これは、無線LANを使ってPCに保存されている音楽とインターネットラジオの音楽を再生するラジカセのような製品だ。音楽CDなどの外部ディスクを読み込ませる機能はなく、あくまでも無線LANを使って再生する製品でネットワーク部分はDLNAに準拠する。MP3やWMAなどの形式はもちろん、AACやATRAC3などDLNAに対応していない音楽ファイルもサーバーとなるPC側でリアルタイムで変換して配信を行える。バッテリーは約4時間駆動で、家庭内で持ち運んで、好きな場所でPCの音楽ライブラリを楽しむ使い方が可能となる。
製品にはPCのUSB端子に接続する無線LANアダプタが添付されており、USB端子に差し込むだけで各種セットアップも完了するため無線LAN環境のないデスクトップPCでも使用できる。北米での価格は$349を予定しており、日本での発売は未定。
●デジタルAVのソニーらしい充実した展示
カンファレンスでは、このほかにもPS3やネットワークウォークマン、AVCHDカム、ロケーションフリーなど様々な製品を紹介。このほかBDプレイヤーのプロトタイプデザインも展示されるなど、幅広いアプローチが可能なデジタルAVメーカーとしてのソニーの存在感を示すカンファレンス内容となった。
(折原一也)
ces2007