• ブランド
    特設サイト
公開日 2008/01/10 12:08

<CES2008:TAD>TAD Reference Oneをハイスペックソースでデモ − 試作パワーアンプも登場

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
新会社(株)テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズが設立されたされたばかりの、日本のハイエンドブランド「TAD」は、ベネチアンの34階に試聴ルームを設けた。昨年はマルチチャンネルでのデモンストレーションが中心だったが、今回のテーマは「音楽を楽しんでもらおう」ということで2チャンネルの再生のみとなっていた。


TADブースではTAD Reference Oneを2チャンネル再生でデモンストレーションしていた

今回のソースはCDがメインではなく、192kHzなどのハイスペックソースがメインである

今回はデジタルソースばかではなく、オリジナルから起こされた市販の高品位オープンリールテープも使用
ここでは、オーディオ銘機賞2008の金賞に輝いた「TAD Reference One(以下R-1)」をデモンストレーション。今回は、ハードディスクに収められた、192kHzまでのハイスペックソースを、BerkeleyAudioDesignのAlphaDACで受け、直接AyreのモノラルパワーアンプMX-Rに送るという伝送方法で、R-1を駆動していた。また、ソースにはTHE TAPE PROJECTのオリジナルから起こした38オープンリールテープも使用。こちらも素晴らしい音質で、R-1の高い再現能力を見事に引き出していた。開発に関わったアンドリュー・ジョーンズ氏の解説の元、デモンストレーション時には、毎回手立ち見が出るほどの盛況ぶりでR-1のアメリカでの注目度の高さを実証してくれていた。


別室に用意された試作段階のパワーアンプ。外観はまだまだの状態だが、音の仕上がり状態はかなりの部分まで詰めが行われている感じだ。発売はこの秋の予定
さて別室には、新会社から初のリリースとなる予定のモノラルパワーアンプが用意されていた。まだ、試作段階のもので、外観はほとんど作り込みがされていなかったものの、回路などの内部的にはかなり詰められていた。従来のものより遥かに制振性のダクタイルという新素材によるボトムベースを採用(写真の黒い部分)、トランスの制振にも新しい工夫を行い、すべてをメイド・イン・ジャパンによる厳選された高品位部材で作られているとのことである。パイオニアのエクスクルーシヴ時代の伝統を継承し、A級動作で高効率を実現。現状で300W/4Ωというスペックのモデルとなっている。発売はまだ先であり、今秋を予定しているとのことだ。


試作パワーアンプは、プロトタイプのミニReference Oneともいえるスピーカーでデモ。今回のショウのため急きょ作られたものであり、発売の予定は今のところないというのが、残念なところ
このモノラルアンプは、まだプロトタイプのブックシェルフ型の2ウェイスピーカー(今のところ発売の予定はなし。写真を参照)と組み合わせて、やはりハイスペックソフトを試聴できたが、制振効果によりとにかくS/Nがよく純粋な音で、引き込まれるように音楽を楽しむことができ、最終的な仕上がりを大いに期待できるパフォーマンスを見せてくれた。

このアンプとの組み合わせでTAD Reference Oneが、どのような音楽を奏でてくれるのか今年の大きな話題といえるだろう。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部・樫出)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX