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公開日 2009/09/17 19:51
エプソン“カラリオ”新製品発表会を開催 − 『暮らしの中で無くてはならない存在』をコンセプトに
お客様との生活密着度を高める
エプソンはカラリオ・プリンターの新商品として、複合機のマルチフォトカラリオ「EP-902A」「EP-802A」「EP-702A」「PX-502A」、「PX-402A」の5機種と、シングル機のカラリオ・プリンター「EP-302」の発売に関する発表会を開催、同社のプリンター商品における新コンセプトおよび商品の詳細、販売戦略などについての説明が行われた。
EP-902A/802A/502Aの各機種は無線LANに標準対応し、1台のプリンターをホームネットワーク上で共有することが可能。AOSS自動無線LAN設定やWPSのプッシュボタン方式による設定にも対応し、簡単に無線LANネットワークのセットアップができることを新たな特徴として訴求されている。
またマルチフォトカラリオは写真や書類のプリントをはじめ、スキャナー、カラーコピー機能を搭載。EP-902AからPX-502Aまでの機種はメモリーカードスロットを搭載し、カメラ等で撮影した写真がPCレスでプリントできる。赤外線通信やCD/DVDレーベルプリントにも対応。写真と手書き文字を合成して年賀状や挨拶状を手軽につくれる手書き剛性シートにも対応する。
EP-902A/802A/702A/302は6色染料インクを採用。美しく長持ちする写真をキレイにプリントできる。PX-502A/402Aはエプソン純正顔料インク“つよインク 200X”を採用し、豊かな発色性と、水にも滲みにくい普通紙くっきりプリントを実現している。それぞれの発売時期と価格は下記の通り。
<マルチフォトカラリオ>
・EP-902A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格3万円台後半)
・EP-802A/9月25日発売/¥OPEN(予想実売価格3万円台前半)
・EP-702A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格2万円台前半)
・PX-502A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格1万円台後半)
・PX-402A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格1万円台前半)
・EP-302/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格1万円台中盤)
発表会にて登壇したセイコーエプソン(株)取締役 情報機器事業セグメント担当の羽片忠明氏は、「プリンターは購入してから印刷するまでのプロセスが難しく、お客様から遠ざかっている。カラリオとの距離を近づけるため心の敷居を下げ、『暮らしの中で無くてはならない存在』を商品コンセプトとしてお客様との生活密着度を高めることを目指す」と説明した。
続いて登壇した業務執行役員 情報画像事業本部副事業本部長の遠藤鋼一氏が「カラリオのロゴマークに表現される快適、簡単、キレイ、スタイリッシュ、環境、未来という切り口で『暮らしの中で無くてはならない存在』を目指すことは、ワールドワイドで展開する商品戦略の根幹」と語るように、新商品はセットアップを簡単にした無線LAN対応ラインナップの拡充、デジタルフォトフレーム機能やPCレスで文書編集も可能なモデルで構成されており、スタイリッシュで置き場に困らないデザイン、進化をとげたナチュラルフェイス機能の搭載、環境への配慮といった要素をもつ。
さらにエプソン販売(株)代表取締役社長の平野精一氏は、「販売目標として複合機、コンパクトプリンター、インクジェットプリンター全体の3つのカテゴリーでシェア50%を目指す。また無線LAN対応機の新旧6モデルについて販売台数構成比50%を目標とし、訴求手段としてTVCMやWEBを用いるほか、店頭の拡販ツールで無線LANをアピールする。またデジタルフォトフレーム搭載機では、VEW&PRINTとして潜在的なプリント需要の拡大を目指し、TVCFのほか、“それいけ!写真隊”などを送り込みお客様とのコミュニケションをはかる」と意気込みを語った。TVCMには新キャラクターとして竹内結子さんと役所広司さんを起用、メッセージを発信していく。
以下、発表会で執り行われた質疑応答を掲載する。
Q:セッティングが簡単というが具体的にはどういうことか。
A:昨年モデルで無線LAN環境の設定のためにマニュアルを用意したが、エンジニアが自分に理解できる言葉を用いたためわかりにくいものとなってしまった。今年のモデルではAOSSを使ったインストール手順を説明するため、よりわかりやすい言葉を使い、お客様が選ばなければならない内容を減らした。当社近隣の施設の高齢者に被験者になっていただくなどして、手順を確認した。(遠藤氏も自身でインストール、昨年モデルで30分以上かかったところ、今年は4分弱でできたと語った)
Q:プリンター市場2009年上期は97.5%とのことだが、エプソンではどうか。
A:直近の9月は前年比99%となっている。下期はカラリオ・ミーなど新製品を投入し、市場全体で前年比100%以上を目指す。
Q:複合機について、FAXや電話機との複合モデルは。
A:FAX対応機は昨年投入したが、家庭内に浸透するにはバリアがある。まずプリンターそのものを使いやすくし、いずれタイミングを見て対応を考えて行く。
Q:デジタルフォトフレームはパナソニックが、キーボード対応はカシオがすでに商品化しているにもかかわらず、市場は伸びていないのだが。
A:我々はカラリオコンセプトの最大活用を考える。TVなどのマス広告で広げて行き、それによって市場を活性化したい。
Q:テレビからのプリントというコンセプトにも以前注力していたが。
A:EP−802AはDLNAでテレビへの接続も可能だが、個人情報、肖像権、著作権などの障害が大きく、1機種対応のみとした。
Q:営業損益のブレイクイーブンを目指し、今回の商品でコストダウンはどのように行っているか。
A:商品は長くつくり続けることによりコストダウンの効果が高まるが、新商品は前モデルと部品、設計コンセプトなどかなり共有している。それにより部品単価、開発費、金型立ち上げ費用で大幅なコストダウンを図れ、収益改善に貢献できると思う。
Q:国内シェア50%を目指すとなると台数はどのくらいか。またワールドワイドでの目標は。
A:国内市場は470万台で、エプソンでは240万台を目標とし、これは対前並。ワールドワイドでは今年1450万台を目標とし、これは対前で微増。シェアは昨年18%だったのに対して今年は19%超とする。現在はその計画に沿った形で推移している。
Q:プリントボリュームを鑑みてデジタルフォトフレームへの参入は慎重だったはずだが、なぜこのタイミングで出したのか。また7インチ液晶はエプソンデバイスイメージングのものなのか。
A:プリントボリュームを増やすというより、プリンターを使うシーンを増やしたい。その結果印刷する人が増えると見込んでいる。パネルの調達先は回答できない。
【問い合わせ先】
カラリオインフォメーションセンター
TEL/050-3155-8022
EP-902A/802A/502Aの各機種は無線LANに標準対応し、1台のプリンターをホームネットワーク上で共有することが可能。AOSS自動無線LAN設定やWPSのプッシュボタン方式による設定にも対応し、簡単に無線LANネットワークのセットアップができることを新たな特徴として訴求されている。
またマルチフォトカラリオは写真や書類のプリントをはじめ、スキャナー、カラーコピー機能を搭載。EP-902AからPX-502Aまでの機種はメモリーカードスロットを搭載し、カメラ等で撮影した写真がPCレスでプリントできる。赤外線通信やCD/DVDレーベルプリントにも対応。写真と手書き文字を合成して年賀状や挨拶状を手軽につくれる手書き剛性シートにも対応する。
EP-902A/802A/702A/302は6色染料インクを採用。美しく長持ちする写真をキレイにプリントできる。PX-502A/402Aはエプソン純正顔料インク“つよインク 200X”を採用し、豊かな発色性と、水にも滲みにくい普通紙くっきりプリントを実現している。それぞれの発売時期と価格は下記の通り。
<マルチフォトカラリオ>
・EP-902A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格3万円台後半)
・EP-802A/9月25日発売/¥OPEN(予想実売価格3万円台前半)
・EP-702A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格2万円台前半)
・PX-502A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格1万円台後半)
・PX-402A/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格1万円台前半)
・EP-302/10月7日発売/¥OPEN(予想実売価格1万円台中盤)
以下、発表会で執り行われた質疑応答を掲載する。
Q:セッティングが簡単というが具体的にはどういうことか。
A:昨年モデルで無線LAN環境の設定のためにマニュアルを用意したが、エンジニアが自分に理解できる言葉を用いたためわかりにくいものとなってしまった。今年のモデルではAOSSを使ったインストール手順を説明するため、よりわかりやすい言葉を使い、お客様が選ばなければならない内容を減らした。当社近隣の施設の高齢者に被験者になっていただくなどして、手順を確認した。(遠藤氏も自身でインストール、昨年モデルで30分以上かかったところ、今年は4分弱でできたと語った)
Q:プリンター市場2009年上期は97.5%とのことだが、エプソンではどうか。
A:直近の9月は前年比99%となっている。下期はカラリオ・ミーなど新製品を投入し、市場全体で前年比100%以上を目指す。
Q:複合機について、FAXや電話機との複合モデルは。
A:FAX対応機は昨年投入したが、家庭内に浸透するにはバリアがある。まずプリンターそのものを使いやすくし、いずれタイミングを見て対応を考えて行く。
Q:デジタルフォトフレームはパナソニックが、キーボード対応はカシオがすでに商品化しているにもかかわらず、市場は伸びていないのだが。
A:我々はカラリオコンセプトの最大活用を考える。TVなどのマス広告で広げて行き、それによって市場を活性化したい。
Q:テレビからのプリントというコンセプトにも以前注力していたが。
A:EP−802AはDLNAでテレビへの接続も可能だが、個人情報、肖像権、著作権などの障害が大きく、1機種対応のみとした。
Q:営業損益のブレイクイーブンを目指し、今回の商品でコストダウンはどのように行っているか。
A:商品は長くつくり続けることによりコストダウンの効果が高まるが、新商品は前モデルと部品、設計コンセプトなどかなり共有している。それにより部品単価、開発費、金型立ち上げ費用で大幅なコストダウンを図れ、収益改善に貢献できると思う。
Q:国内シェア50%を目指すとなると台数はどのくらいか。またワールドワイドでの目標は。
A:国内市場は470万台で、エプソンでは240万台を目標とし、これは対前並。ワールドワイドでは今年1450万台を目標とし、これは対前で微増。シェアは昨年18%だったのに対して今年は19%超とする。現在はその計画に沿った形で推移している。
Q:プリントボリュームを鑑みてデジタルフォトフレームへの参入は慎重だったはずだが、なぜこのタイミングで出したのか。また7インチ液晶はエプソンデバイスイメージングのものなのか。
A:プリントボリュームを増やすというより、プリンターを使うシーンを増やしたい。その結果印刷する人が増えると見込んでいる。パネルの調達先は回答できない。
【問い合わせ先】
カラリオインフォメーションセンター
TEL/050-3155-8022