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公開日 2009/10/06 16:28
東芝、“CELL REGZA”「55X1」一色に染まるブース − 3Dや4K2K試作機にも注目が集まる
CEATEC JAPAN 2009レポート
東芝のブースは5日に発表された“CELL REGZA”(関連ニュース)を見に集まった大勢の来場者で賑っている。
今年の東芝の出展は“CELL REGZA”「55X1」をメインに掲げ、新製品の高画質・高音質と様々な機能にスポットが当てられている。特別展示「CELL REGZAシアター」では、「55X1」と従来のLEDバックライトシステムを搭載したREGZAシリーズとのオリジナルデモソースを使った比較視聴や、映画やライブ音楽コンテンツを使った映像と音楽再生が体験できる。
CELLプロセッサーの高度なパフォーマンスを紹介する“将来形”の展示
「CELL REGZAの将来形」のテーマ展示にも注目が集まっている。ここではCELLプラットフォームの高性能処理技術をベースにした3D映像の表示技術や4K2Kディスプレイのプロトタイプによる映像などが紹介されている。
3D映像のデモ展示では、フルHD解像度の3D映像表示技術に加え、ジェスチャーリモコン技術を用いた「3D空間モーションインターフェース」の技術、リアルタイムの2D/3D変換技術が一斉に紹介されている。
デモに使われている試作機は、1,920×1,080画素のフルHD表示に対応した3D液晶パネルを搭載したCELL REGZAだ。「55X1」をベースにカスタマイズを行い、同じLEDバックライトシステムを採用しながら輝度性能を高めている。またフルHD対応の120Hz倍速表示についても応答性能を向上させているという。3D映像の視聴はアクティブシャッター方式の3Dメガネを用いている。
今回のイベントでは3Dの立体映像に独自のジェスチャーリモコン技術を組み合わせた「3D空間モーションインターフェース」を初めて一般公開した。画面上に表示される3D映像のメニューアイコンを3D空間上でタッチ操作しながらコントロールできる3DバーチャルUIを実現。モーションコントローラーは赤外線方式に対応しており、5mまで離れたユーザーの動きを感知できる。今回のデモではコンテンツの選択/再生/停止といった操作から、再生中のシーン飛ばしまでをハンドジェスチャ−でコントロール可能な技術を紹介している。デモの様子は動画レポートでもお伝えしているので、こちらもぜひご覧いただきたい。
また同社の独自アルゴリズムにより、通常の2D映像をリアルタイムに3D変換して高精細に立体表示するデモも行われている。通常、2D/3D変換を行う際には2Dの映像から奥行き感を推定し、その結果を元に左目・右目用の映像を生成する2つのステップを経ることになるが、同社の場合は「それぞれの段に独自技術を活かし、より正確なリアルタイム3D変換と高精細な映像表示を実現している」(展示説明員)という。今回のデモでは幾つかの実写映像を使った2D/3Dリアルタイム変換のデモが行われている。
CELL REGZAの3D対応について同社展示説明員は「今後ハイエンドモデルとして位置づけながら商品化のタイミングを探って行きたい」という。
4K2K技術のデモについては、1920×1080画素のハイビジョン映像を元ソースに、ディスプレイの画面を左右にスプリットした状態で左側に4K2Kの超解像処理を行った映像を、右側に通常のスケーリング処理を施した映像をそれぞれ表示して、4K2K対応パネルを使った比較視聴を行っている。セットは年初にアメリカで開催されたCES2009に出展されたものと同じであるという。CES2009開催時、同社は4K2K対応のCELL REGZAについて「2010年頃に米国で発売を予定している」と表明していたが、現時点での商品化の目途を展示説明員に訊ねたところ「世界的な経済不況の影響がパネルメーカーに影響を及ぼしており、諸メーカーの投資規模が縮小されてしまったことで、4K2K対応機の商品化時期は今のところ見えていない」とのこと。今回出展のデモ機ではパネルが60Hz駆動であるため、製品化に際しては120Hzの倍速パネルの搭載が必要になる。「実際に倍速パネルの価格が落ち着いてきて、量産体制が確立してきた頃から4K2K対応“CELL REGZA”の商品化を改めて検討していく予定」だという。
オールインワンの“CELL REGZA”については、46V型の試作機が展示されている。「55X1」ではディスプレイとチューナーやHDDを搭載するボックスユニットをセパレート構成としているが、オールインワンモデルでは回路の集積化と省電力化を進めて一体化を実現。HDD録画は外付けHDDと組み合わせるかたちで提供するユーザーモデルを提案している。
またサーバー機能を強化した“CELL REGZA”の試作機も出展し、1台のボックスユニットに録画したコンテンツを2台のディスプレイにLAN経由で同時出力するデモを行っている。今回は2台のDLNA対応機器への同時配信が紹介されているが、「CELLプラットフォームの高度なネットワークパフォーマンスを活用することで、将来は2台以上のマルチストリーム配信も可能になる」(展示説明員)という。
モバイルエンターテインメントの出展内容
東芝は“CELL REGZA”を中心としたデジタルAVの出展のほかに、高性能インターネットケータイ“dynapocket”「T-01A」を活用したモバイルエンターテインメントを紹介するブースも設けている。
「T-01A」は同社がノートパソコンで培ってきた薄型化技術を活かし、約9.9mmの薄型ボディをを実現。本体に約4.1インチのワイドVGA液晶タッチパネルを搭載し、指先による操作を可能にしている。CPUはQualcomm社製「Snapdragon」、OSは「Windows Mobile 6.1」をそれぞれ搭載する。
ブースには「T-01A」の端末が各所に並べられており、本機によるエンターテインメントが体験できる。また近接無線伝送技術「TransferJet」対応試作機によるアプリケーションのプロトタイプも公開。T-01Aに保存した写真ファイルをタッチ操作でノートPCに転送するデモが紹介されている。
またワイドVGAサイズの7インチ液晶を搭載した試作機“L01シリーズ”も展示する。本機にはREGZAの開発において培われた高画質化技術が搭載されており、表示されるコンテンツや視聴環境に合わせて映像を自動調整する機能が搭載されている。デジタルフォトフレームのように静止画データの表示に対応しており、独自技術によって補正をかけて、プリント写真のような光沢感を持たせた静止画が表示できる機能も持たせている。他にも本体に圧縮音声データの補間技術やスピーカーを搭載し、音楽エンターテインメント用途を想定した試作機も展示されている。
今年の東芝の出展は“CELL REGZA”「55X1」をメインに掲げ、新製品の高画質・高音質と様々な機能にスポットが当てられている。特別展示「CELL REGZAシアター」では、「55X1」と従来のLEDバックライトシステムを搭載したREGZAシリーズとのオリジナルデモソースを使った比較視聴や、映画やライブ音楽コンテンツを使った映像と音楽再生が体験できる。
CELLプロセッサーの高度なパフォーマンスを紹介する“将来形”の展示
「CELL REGZAの将来形」のテーマ展示にも注目が集まっている。ここではCELLプラットフォームの高性能処理技術をベースにした3D映像の表示技術や4K2Kディスプレイのプロトタイプによる映像などが紹介されている。
3D映像のデモ展示では、フルHD解像度の3D映像表示技術に加え、ジェスチャーリモコン技術を用いた「3D空間モーションインターフェース」の技術、リアルタイムの2D/3D変換技術が一斉に紹介されている。
デモに使われている試作機は、1,920×1,080画素のフルHD表示に対応した3D液晶パネルを搭載したCELL REGZAだ。「55X1」をベースにカスタマイズを行い、同じLEDバックライトシステムを採用しながら輝度性能を高めている。またフルHD対応の120Hz倍速表示についても応答性能を向上させているという。3D映像の視聴はアクティブシャッター方式の3Dメガネを用いている。
今回のイベントでは3Dの立体映像に独自のジェスチャーリモコン技術を組み合わせた「3D空間モーションインターフェース」を初めて一般公開した。画面上に表示される3D映像のメニューアイコンを3D空間上でタッチ操作しながらコントロールできる3DバーチャルUIを実現。モーションコントローラーは赤外線方式に対応しており、5mまで離れたユーザーの動きを感知できる。今回のデモではコンテンツの選択/再生/停止といった操作から、再生中のシーン飛ばしまでをハンドジェスチャ−でコントロール可能な技術を紹介している。デモの様子は動画レポートでもお伝えしているので、こちらもぜひご覧いただきたい。
また同社の独自アルゴリズムにより、通常の2D映像をリアルタイムに3D変換して高精細に立体表示するデモも行われている。通常、2D/3D変換を行う際には2Dの映像から奥行き感を推定し、その結果を元に左目・右目用の映像を生成する2つのステップを経ることになるが、同社の場合は「それぞれの段に独自技術を活かし、より正確なリアルタイム3D変換と高精細な映像表示を実現している」(展示説明員)という。今回のデモでは幾つかの実写映像を使った2D/3Dリアルタイム変換のデモが行われている。
CELL REGZAの3D対応について同社展示説明員は「今後ハイエンドモデルとして位置づけながら商品化のタイミングを探って行きたい」という。
4K2K技術のデモについては、1920×1080画素のハイビジョン映像を元ソースに、ディスプレイの画面を左右にスプリットした状態で左側に4K2Kの超解像処理を行った映像を、右側に通常のスケーリング処理を施した映像をそれぞれ表示して、4K2K対応パネルを使った比較視聴を行っている。セットは年初にアメリカで開催されたCES2009に出展されたものと同じであるという。CES2009開催時、同社は4K2K対応のCELL REGZAについて「2010年頃に米国で発売を予定している」と表明していたが、現時点での商品化の目途を展示説明員に訊ねたところ「世界的な経済不況の影響がパネルメーカーに影響を及ぼしており、諸メーカーの投資規模が縮小されてしまったことで、4K2K対応機の商品化時期は今のところ見えていない」とのこと。今回出展のデモ機ではパネルが60Hz駆動であるため、製品化に際しては120Hzの倍速パネルの搭載が必要になる。「実際に倍速パネルの価格が落ち着いてきて、量産体制が確立してきた頃から4K2K対応“CELL REGZA”の商品化を改めて検討していく予定」だという。
オールインワンの“CELL REGZA”については、46V型の試作機が展示されている。「55X1」ではディスプレイとチューナーやHDDを搭載するボックスユニットをセパレート構成としているが、オールインワンモデルでは回路の集積化と省電力化を進めて一体化を実現。HDD録画は外付けHDDと組み合わせるかたちで提供するユーザーモデルを提案している。
またサーバー機能を強化した“CELL REGZA”の試作機も出展し、1台のボックスユニットに録画したコンテンツを2台のディスプレイにLAN経由で同時出力するデモを行っている。今回は2台のDLNA対応機器への同時配信が紹介されているが、「CELLプラットフォームの高度なネットワークパフォーマンスを活用することで、将来は2台以上のマルチストリーム配信も可能になる」(展示説明員)という。
モバイルエンターテインメントの出展内容
東芝は“CELL REGZA”を中心としたデジタルAVの出展のほかに、高性能インターネットケータイ“dynapocket”「T-01A」を活用したモバイルエンターテインメントを紹介するブースも設けている。
「T-01A」は同社がノートパソコンで培ってきた薄型化技術を活かし、約9.9mmの薄型ボディをを実現。本体に約4.1インチのワイドVGA液晶タッチパネルを搭載し、指先による操作を可能にしている。CPUはQualcomm社製「Snapdragon」、OSは「Windows Mobile 6.1」をそれぞれ搭載する。
ブースには「T-01A」の端末が各所に並べられており、本機によるエンターテインメントが体験できる。また近接無線伝送技術「TransferJet」対応試作機によるアプリケーションのプロトタイプも公開。T-01Aに保存した写真ファイルをタッチ操作でノートPCに転送するデモが紹介されている。
またワイドVGAサイズの7インチ液晶を搭載した試作機“L01シリーズ”も展示する。本機にはREGZAの開発において培われた高画質化技術が搭載されており、表示されるコンテンツや視聴環境に合わせて映像を自動調整する機能が搭載されている。デジタルフォトフレームのように静止画データの表示に対応しており、独自技術によって補正をかけて、プリント写真のような光沢感を持たせた静止画が表示できる機能も持たせている。他にも本体に圧縮音声データの補間技術やスピーカーを搭載し、音楽エンターテインメント用途を想定した試作機も展示されている。