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公開日 2010/02/24 10:19
【PMA2010】富士フイルムから一眼風デザインの「HS10」登場 − フルHD動画撮影など機能充実
同社初の裏面照射型CMOSセンサーを採用
PMA2010では、動画へ対抗するモデルが目白押し。なかでも目を引いたのは、広角24mmからの30倍ズームレンズを搭載した富士フイルムのコンパクトなモデル「FinePix HS10」である。一眼レフカメラ風のデザインを採用しながら、コンパクトさも両立させたモデルで、撮像素子には富士フイルムとしては初めて暗所撮影に強い1/2.3型有効1,030万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用した点も注目だ。
まずはその仕様について報告したい。一眼レフっぽさを感じさせるのは、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出などが使用可能となっている点だ。回転式ダイヤルでそれぞれの設定が簡単にでき、その設定方法は一眼レフそのもの。高速連射撮影にも対応していて、フル画素で10コマ/秒(最大7コマまで)の高速連写が可能。自動追尾AFを搭載し、しかもなんと1000fpsの超スローモーション撮影にも対応している。
圧倒されるのは搭載された特殊撮影機能だ。「Motion Panorama」機能は、カメラを左右または上下に振りながら撮影するだけで自動的にパノラマ写真として合成でき、「Motion Remover」機能は5枚連続撮影して不要な被写体だけを取り除くことが可能。その他、1枚の写真に連続写真として合成できるモーションキャプチャー、低照度下での高感度&低ノイズ撮影も搭載。1回のシャッターボタンで自動的に1.4倍と2倍のズームアップ撮影したり、被写体がフレーム内に入ると自動的にズームアップするインスタントズーム機能も装備。まさに、これ以上搭載するものはないというぐらいの充実ぶりだ。
液晶モニターはロー・ハイアングル撮影にも対応するバリアングル式の3型(約23万ドット)。電子ビューファインダーも備え、ファインダー横に備えたアイセンサーによって自動的に表示を切り替える。切り替えに若干タイムラグを感じたが、とても便利な機能ではある。手ぶれ補正はセンサーソフト方式を採用した。この辺は最近のビデオカメラ並みまでの性能はなさそうだ。
注目の動画機能は、1,920×1,080ピクセル、30fpsのフルHD動画記録に対応する。記録形式はMPEG-4(H.264、MOV)。背面には録画専用ボタンも用意され、どのモードからでもすぐに動画撮影に入れる。1,920×1,080ピクセルでは最大29分まで撮影が可能で、その他、640×240ピクセル、320×240ピクセルの動画札絵にも対応している(いずれも30fps)。出力はタイプCのミニHDMI端子で対応し、HD動画を高品質な映像として出力可能。動画はそのまま静止画としてキャプチャすることもできる。
それで驚くのはその価格。ここまで機能を充実させて米国での価格は499.95ドル。単純計算なら4万5500円程度ということになる。この価格設定には一眼レフを持たない富士フイルムならではの戦略的な意味合いすら感じる。ちなみに電源は単三乾電池4本を使用し、メモリーカードと乾電池を除いた重量は636g。一眼レフよりも二回りほどコンパクトなサイズも、大きさゆえに一眼レフの導入に躊躇していた人にとっても朗報だろう。
(会田肇)
まずはその仕様について報告したい。一眼レフっぽさを感じさせるのは、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出などが使用可能となっている点だ。回転式ダイヤルでそれぞれの設定が簡単にでき、その設定方法は一眼レフそのもの。高速連射撮影にも対応していて、フル画素で10コマ/秒(最大7コマまで)の高速連写が可能。自動追尾AFを搭載し、しかもなんと1000fpsの超スローモーション撮影にも対応している。
圧倒されるのは搭載された特殊撮影機能だ。「Motion Panorama」機能は、カメラを左右または上下に振りながら撮影するだけで自動的にパノラマ写真として合成でき、「Motion Remover」機能は5枚連続撮影して不要な被写体だけを取り除くことが可能。その他、1枚の写真に連続写真として合成できるモーションキャプチャー、低照度下での高感度&低ノイズ撮影も搭載。1回のシャッターボタンで自動的に1.4倍と2倍のズームアップ撮影したり、被写体がフレーム内に入ると自動的にズームアップするインスタントズーム機能も装備。まさに、これ以上搭載するものはないというぐらいの充実ぶりだ。
液晶モニターはロー・ハイアングル撮影にも対応するバリアングル式の3型(約23万ドット)。電子ビューファインダーも備え、ファインダー横に備えたアイセンサーによって自動的に表示を切り替える。切り替えに若干タイムラグを感じたが、とても便利な機能ではある。手ぶれ補正はセンサーソフト方式を採用した。この辺は最近のビデオカメラ並みまでの性能はなさそうだ。
注目の動画機能は、1,920×1,080ピクセル、30fpsのフルHD動画記録に対応する。記録形式はMPEG-4(H.264、MOV)。背面には録画専用ボタンも用意され、どのモードからでもすぐに動画撮影に入れる。1,920×1,080ピクセルでは最大29分まで撮影が可能で、その他、640×240ピクセル、320×240ピクセルの動画札絵にも対応している(いずれも30fps)。出力はタイプCのミニHDMI端子で対応し、HD動画を高品質な映像として出力可能。動画はそのまま静止画としてキャプチャすることもできる。
それで驚くのはその価格。ここまで機能を充実させて米国での価格は499.95ドル。単純計算なら4万5500円程度ということになる。この価格設定には一眼レフを持たない富士フイルムならではの戦略的な意味合いすら感じる。ちなみに電源は単三乾電池4本を使用し、メモリーカードと乾電池を除いた重量は636g。一眼レフよりも二回りほどコンパクトなサイズも、大きさゆえに一眼レフの導入に躊躇していた人にとっても朗報だろう。
(会田肇)