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公開日 2010/03/11 11:47
ソニー、新開発ミラーレス・レンズ交換式小型カメラを国内初出展 − 年内発売へ
新開発Exmor APS HD CMOSセンサーを搭載
ソニーは11日からパシフィコ横浜で開催されている写真映像の情報展示会「CP+」への出展に合わせて、新たなコンセプトを投入したミラーレスのレンズ交換式カメラ等、本年のデジタルイメージング事業戦略に関する記者会見を開催した。
同社の事業戦略、ならびに新コンセプトのカメラに関する紹介はソニー(株)業務執行役員SVP パーソナル イメージング&サウンド事業本部長 今村昌志氏が行った。
新開発のレンズ交換式小型カメラのコンセプトは「いつでも、どこでも一眼高画質を」。デジタル一眼レフカメラの製品群として、ソニーは“α”シリーズをラインナップしているが、今回のシリーズはαの高画質と、コンパクトカメラの機動性を兼ね備えたものになるという。なお本機は先ごろ米国PMA発売で同社が出展し、注目を浴びたモデルで(関連ニュース)、国内の一般向け展示会で出展される機会は今回が初めてとなる。
今回は開発中の新製品に関する概略とコンセプトのみの紹介となったため、製品の型番や詳しい仕様は公開されなかったが、国内での発売時期については「2010年内」が予定されていることが明らかにされた。
本機へ搭載が予定されている撮像素子は、コンパクトカメラやマイクロフォーサーズ規格のデバイスよりも面積の広い「Exmor APS HD CMOSセンサー」を新規に開発中であるという。またレンズシステムについても、現在発売されている“α”シリーズのものとは別途、新規の方式によるシステムの開発が進められている。
さらに新しいカメラでは、静止画の撮影だけでなくAVCHDによるフルHDサイズの動画記録も可能になる予定。また新製品向けにかんたん操作を追及し新コンセプトのユーザーインターフェースについても搭載の計画が示された。
今村氏は、デジタル一眼レフ“α”シリーズについても年内さらに商品群を強化していく計画を示した。計画されている商品については「メインストリーム機では基本性能の大幅強化と、クラス内最高速のレスポンス性能を目指していく。中級機では“ソニーらしい”映像表現力を実現していきたい。開発中のモデルから数機種を年内に発売する」という。またこれまでのαシリーズには搭載されていなかった動画撮影機能についても、AVCHDへの対応によるフルHD動画撮影の機能が盛り込まれる計画であるという。レンズの新商品展開についてはカールツァアイスの「Distagon T 24mmレンズ」や、500m(F4)の超望遠“Gレンズ”が開発中であることも明らかにされた。
今村氏は「現在市場ではデジタルスチルカメラとムービー間でのカテゴリ融合が進みつつある。当社としてもそれぞれの商品群を強化してきたが、今年はBloggieという新たなジャンルの製品もラインナップした。ソニーはセンサー、レンズ、画像処理エンジンというデジタルカメラのキーデバイスを内製できる数少ないソリューションプロバイダー。今回発表した新製品では当方のノウハウを活かして、“デジタル一眼の高画質は手に入れたいが、複雑な操作、高価な値段や重さで手が出しづらかった”というユーザーに、新しい提案を示して、デジタルイメージングの可能性をさらに広げて行きたい。また、ソニーのカメラが実現してきたパノラマスイング等の先進技術とともに、誰もが“デジタルカメラはソニー”というイメージを持っていただけるような、魅力的な製品を2010年に投入したい」と意気込みをみせた。
以下に本日の記者会見で行われた質疑応答の内容を紹介する。
Q:新コンセプトのカメラについては、小型・軽量を特徴として掲げているが、現状ではサムスンがAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したミラーレスカメラを発表している。これと比べてソニーの新しいカメラの大きさと重さのイメージはどの程度か。
A:具体的な仕様やサイズは答えられないが、本機のコンセプトは“いかに小型・軽量で、一眼レフと同じ画質を実現するか”ということ。お客様の期待に応えられるような新しいカメラの開発に取り組んでいきたいと考えている。
Q:αシリーズのマウントとの互換性についてはどうなるのか。
A:詳細についてはまだ答えられない。多くの交換レンズとの可能性によって、今回の新製品が静止画、動画ともに表現力を広げられることが大切と考えている。互換性については今は答えられない。
Q:αについて、マーケットでの存在感をどのように今後高めていく考えか。売り上げのターゲットはどのくらいか。
A:数値目標については公表を控えたい。コニカミノルタ様から享受した技術、一眼レフの歴史にソニーの新しい味付けを加えて、デジタル一眼レフの世界で新しい位置づけを獲得したいと考えている。
Q:新製品について具体的にいつごろの発売を予定しているのか。価格はどれくらいを見込んでいるのか。
A:答えたいところだが、詳細については明かせない。今日お話できるのは年内にきちんと発売するということ。価格については、一眼レフにステップアップしたいと考えているユーザーに商品を楽しんでいただけるような価格帯で提供したいと考えている。
Q:本機の狙う市場規模をどれくらいに考えているのか。また、シェア目標はどれくらいか。
A:市場予測については現時点でお答えできないが、違う見方をすれば、商品の進化や新しい価値を提供できなくなったときに市場は終わると考えている。これに対して、当社を含めてデジタルカメラメーカー各社様いろんなかたちの提案で市場を広げようと試みている。そういった努力を続ければ、今後さらに10%は拡大が見込める市場だとみている。新製品ではマーケートを広げたいという思いを強く持っている。シェア目標については今日は具体的に述べられない。
同社の事業戦略、ならびに新コンセプトのカメラに関する紹介はソニー(株)業務執行役員SVP パーソナル イメージング&サウンド事業本部長 今村昌志氏が行った。
新開発のレンズ交換式小型カメラのコンセプトは「いつでも、どこでも一眼高画質を」。デジタル一眼レフカメラの製品群として、ソニーは“α”シリーズをラインナップしているが、今回のシリーズはαの高画質と、コンパクトカメラの機動性を兼ね備えたものになるという。なお本機は先ごろ米国PMA発売で同社が出展し、注目を浴びたモデルで(関連ニュース)、国内の一般向け展示会で出展される機会は今回が初めてとなる。
今回は開発中の新製品に関する概略とコンセプトのみの紹介となったため、製品の型番や詳しい仕様は公開されなかったが、国内での発売時期については「2010年内」が予定されていることが明らかにされた。
本機へ搭載が予定されている撮像素子は、コンパクトカメラやマイクロフォーサーズ規格のデバイスよりも面積の広い「Exmor APS HD CMOSセンサー」を新規に開発中であるという。またレンズシステムについても、現在発売されている“α”シリーズのものとは別途、新規の方式によるシステムの開発が進められている。
さらに新しいカメラでは、静止画の撮影だけでなくAVCHDによるフルHDサイズの動画記録も可能になる予定。また新製品向けにかんたん操作を追及し新コンセプトのユーザーインターフェースについても搭載の計画が示された。
今村氏は、デジタル一眼レフ“α”シリーズについても年内さらに商品群を強化していく計画を示した。計画されている商品については「メインストリーム機では基本性能の大幅強化と、クラス内最高速のレスポンス性能を目指していく。中級機では“ソニーらしい”映像表現力を実現していきたい。開発中のモデルから数機種を年内に発売する」という。またこれまでのαシリーズには搭載されていなかった動画撮影機能についても、AVCHDへの対応によるフルHD動画撮影の機能が盛り込まれる計画であるという。レンズの新商品展開についてはカールツァアイスの「Distagon T 24mmレンズ」や、500m(F4)の超望遠“Gレンズ”が開発中であることも明らかにされた。
今村氏は「現在市場ではデジタルスチルカメラとムービー間でのカテゴリ融合が進みつつある。当社としてもそれぞれの商品群を強化してきたが、今年はBloggieという新たなジャンルの製品もラインナップした。ソニーはセンサー、レンズ、画像処理エンジンというデジタルカメラのキーデバイスを内製できる数少ないソリューションプロバイダー。今回発表した新製品では当方のノウハウを活かして、“デジタル一眼の高画質は手に入れたいが、複雑な操作、高価な値段や重さで手が出しづらかった”というユーザーに、新しい提案を示して、デジタルイメージングの可能性をさらに広げて行きたい。また、ソニーのカメラが実現してきたパノラマスイング等の先進技術とともに、誰もが“デジタルカメラはソニー”というイメージを持っていただけるような、魅力的な製品を2010年に投入したい」と意気込みをみせた。
以下に本日の記者会見で行われた質疑応答の内容を紹介する。
Q:新コンセプトのカメラについては、小型・軽量を特徴として掲げているが、現状ではサムスンがAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したミラーレスカメラを発表している。これと比べてソニーの新しいカメラの大きさと重さのイメージはどの程度か。
A:具体的な仕様やサイズは答えられないが、本機のコンセプトは“いかに小型・軽量で、一眼レフと同じ画質を実現するか”ということ。お客様の期待に応えられるような新しいカメラの開発に取り組んでいきたいと考えている。
Q:αシリーズのマウントとの互換性についてはどうなるのか。
A:詳細についてはまだ答えられない。多くの交換レンズとの可能性によって、今回の新製品が静止画、動画ともに表現力を広げられることが大切と考えている。互換性については今は答えられない。
Q:αについて、マーケットでの存在感をどのように今後高めていく考えか。売り上げのターゲットはどのくらいか。
A:数値目標については公表を控えたい。コニカミノルタ様から享受した技術、一眼レフの歴史にソニーの新しい味付けを加えて、デジタル一眼レフの世界で新しい位置づけを獲得したいと考えている。
Q:新製品について具体的にいつごろの発売を予定しているのか。価格はどれくらいを見込んでいるのか。
A:答えたいところだが、詳細については明かせない。今日お話できるのは年内にきちんと発売するということ。価格については、一眼レフにステップアップしたいと考えているユーザーに商品を楽しんでいただけるような価格帯で提供したいと考えている。
Q:本機の狙う市場規模をどれくらいに考えているのか。また、シェア目標はどれくらいか。
A:市場予測については現時点でお答えできないが、違う見方をすれば、商品の進化や新しい価値を提供できなくなったときに市場は終わると考えている。これに対して、当社を含めてデジタルカメラメーカー各社様いろんなかたちの提案で市場を広げようと試みている。そういった努力を続ければ、今後さらに10%は拡大が見込める市場だとみている。新製品ではマーケートを広げたいという思いを強く持っている。シェア目標については今日は具体的に述べられない。