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公開日 2010/03/25 15:03

シャープ、新トランスコーダー採用の10倍W録BDレコーダー2機種 − DLNA配信やスカパー!HD録画にも対応

スカパー!HDとあわせて3番組同録も可能
ファイル・ウェブ編集部
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シャープは、MPEG-4 AVC/H.264での2番組同時録画に対応し、新たに10倍記録モードを設けたBDレコーダー2機種を4月24日に発売する。

・「BD-HDW55」(500GB内蔵) ¥OPEN(予想実売価格110,000円前後)
・「BD-HDW53」(320GB内蔵) ¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)

BD-HDW55。デザインを刷新した

トレイオープン時

両機は昨年10月に発売したBD-HDW45/43の後継機で、「長時間録画の高画質化」「ネットワーク対応」「かんたん操作」をポイントとして開発した。なお、BD-HDW50は販売を継続する。

本体中央のインジケーター部

■新トランスコーダーや微細化高画質で画質向上

高画質化では、新たなMPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーを採用。これまでも同社は、データのすべてをデコードするのではなく、映像データのみをトランスコードするという方法を採っていた。同社担当者は「トランスコーダーはもとの映像に忠実という傾向があるが、低ビットレートでは、やや映像的に苦しくなることがあったのも確か」と語る。

両機では、トランスコーダーにブロックノイズやモスキートノイズを低減する処理を新たに加え、低ビットレート下の画質を改善した。

なお、同社のレコーダーはトランスコーダー方式なので、番組連動データやサラウンド音声、字幕データもそのまま記録できる点が特徴だが、従来機では8.5倍以上のモードになると番組連動データはカットしていた。新モデルでは、8.5倍以上のモードでも、番組連動データをカットするかしないかを選択できるようになった。

画質を高める機能では、「微細化高画質」という機能も再生時に利用できるようになった。エッジ先鋭化処理(エンハンス)、混色分離処理などを専用チップで行うというもので、デフォルトはオンになっているが、メニューからオフにすることもできる。オンの場合、コンテンツによって効果の度合いを自動的に調整することが可能という。この微細化高画質は、HDMI出力であればすべてのソースで有効となる。

■マルチタスクも健在。スカパー!HD録画にも初対応

さらに両機は、AVCでの2番組同時録画中でもBD/DVDの再生や高速ダビングが可能。またHDD内の録画番組の再生や録画中番組の追いかけ再生、編集も2番組同時録画中に行うことができる。

また両機は、新たにスカパー!HD録画にも対応。録画対応のSTBと組み合わせれば、本体に内蔵した2チューナーとスカパー!HDのDR録画の、あわせて3番組同時録画が行える。スカパー!HD録画に対応したレコーダーは他社にもあるが、3番組同時録画が可能なのはシャープだけだ。ただし、3番組同時録画中はレコーダーの処理能力が圧迫されるため、BD/DVDやHDD内番組の再生などは行えない。

録画した番組をダビングする際には、従来機から採用されている「ハイビジョンジャストダビング」も利用できる。1.5〜10倍までの14段階から自動でモードを選択し、BDにぴったりダビングすることができる機能だ。

■DLNAサーバー機能を初搭載。アクトビラにも対応

ネットワーク機能も大幅に強化された。新たに「ホームネットワーク機能」を搭載し、DLNAとDTCP-IPに対応。サーバーとして録画した番組を配信することができるようになった。これはシャープのレコーダーとして初の試みとなる。配信できるのは録画番組のみで、従来は可能だった静止画の配信は行えない。

なお、両機から配信した録画番組をクライアントとして再生できる液晶テレビ“AQUOS"は現時点では存在しないが、「対応製品も順次発売される予定。既存のAQUOSがアップデートで対応する可能性もゼロではない」(同社担当者)という。

また、アクトビラ ビデオやアクトビラ ビデオ・フルにも対応。アクトビラ ビデオ ダウンロードには、発売時点では非対応だが、後日放送波アップデートで対応する予定という。

そのほか、レコーダーのHDDに録画した番組を、640×360/30pの高画質で対応携帯電話に転送できる「高画質 番組持ち歩き」にも従来通り対応。

また、AVCHD方式のHDビデオカメラをUSB経由で取り込むと、ビデオカメラで撮影した映像をサムネイル表示し、取り込みたい映像を選択してHDDに取り込める機能「ハイビジョンビデオカメラダビング」も搭載している。

また、ケーブルテレビのSTBとi.Linkで接続し、録画が行える機能も搭載。J:COMのSTBで動作を確認しているという。

本体背面端子部。i.Link端子も装備しCATVのSTBとも接続可能

■番組検索がよりカンタンに

使い勝手の面では、新機能として「カンタン番組検索」を搭載。EPGや録画リストからかんたんに番組を検索できる機能で、番組情報からキーワードを手動で抽出し、検索に使うことができるようになった。キーワードは6つまで記録され、7つ目からは任意のものと入れ替える必要がある。

番組情報からキーワードを抽出しているところ

抽出したキーワードで様々な検索が行える

キーワード検索を行った結果一覧画面

またタイトル情報から類似番組を検索することもでき、タイトルを文節ごとに区切り、類似番組を探し出すことも可能となっている。

EPGからも類似番組検索などが行える


HDMIリンク機能は「AQUOSファミリンクII」を従来から引き続き搭載。HDMI接続した液晶テレビ“AQUOS”の画面端にレコーダー操作用のパネル「ファミリンクパネル」が表示され、パネルから再生、早送り/巻き戻し/停止などレコーダーの基本操作をテレビ側のリモコンで行える。

またBD-REディスクに予約情報を書き込み、その書き込んだディスクをレコーダーに入れるだけでディスクに予約録画できる「マイディスク予約」機能も継承。1枚のBD-REディスクに毎日/毎週予約を含め最大8番組の予約設定を行える。予約情報を書き込んだディスクはBD内蔵AQUOSに入れて予約録画することもできる。

細かな改善点では、録画済のBDを直接編集することができるようになった。また、BD/DVDからHDDへのダビングにも新たに対応した。

そのほか、画質・音質を高めるため、脱着可能な3極電源プラグを採用。アース付きの3極電源ケーブルや金メッキのHDMIケーブルも付属する。また、HDMIコモンモードフィルターなども備えている。

3極電源ケーブルを同梱。脱着式なので交換も可能

両機のリモコン

【問い合わせ先】
シャープ(株)
お客様相談センター
TEL/0120-001-251

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製品スペックを見る
  • ジャンルBlu-rayディスクレコーダー
  • ブランドSHARP
  • 型番BD-HDW55
  • 発売日2010年4月24日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格110,000円前後)
【SPEC】●HDD容量:500GB ●録画可能ディスク:BD-RE Ver2.1(1層/2層)、BD-R Ver1.1/1.2/1.3/1.2LTH/1.3LTH(1層/2層)、DVD- RW/-R(CPRM対応)、DVD-R DL(CPRM対応) ●再生可能ディスク:BDビデオ、BD-RE Ver2.1(1層/2層)、BD- R Ver1.1/1.2/1.3/1.2LTH/1.3LTH(1層/2層)、DVD-RW/-R、DVD ビデオ、音楽CD、CD-RW/-R(音楽CDフォーマット、JPEG)、DVD-RAM※16、DVD+RW/+R(ファイナライズ済) ●入出力端子:映像入力2、S映像入力2、音声入力2、映像出力1、S映像出力1、D映像出力1、HDMI出力1、音声出力2、光デジタル音声出力1、同軸デジタル音声出力1、i.LINK1、USB1、LAN1 ●消費電力:36W ●外形寸法:434W×301H×67Dmm ●質量:約4.5kg
  • ジャンルBlu-rayディスクレコーダー
  • ブランドSHARP
  • 型番BD-HDW53
  • 発売日2010年4月24日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)
【SPEC】●HDD容量:320GB ●録画可能ディスク:BD-RE Ver2.1(1層/2層)、BD-R Ver1.1/1.2/1.3/1.2LTH/1.3LTH(1層/2層)、DVD- RW/-R(CPRM対応)、DVD-R DL(CPRM対応) ●再生可能ディスク:BDビデオ、BD-RE Ver2.1(1層/2層)、BD- R Ver1.1/1.2/1.3/1.2LTH/1.3LTH(1層/2層)、DVD-RW/-R、DVD ビデオ、音楽CD、CD-RW/-R(音楽CDフォーマット、JPEG)、DVD-RAM※16、DVD+RW/+R(ファイナライズ済) ●入出力端子:映像入力2、S映像入力2、音声入力2、映像出力1、S映像出力1、D映像出力1、HDMI出力1、音声出力2、光デジタル音声出力1、同軸デジタル音声出力1、i.LINK1、USB1、LAN1 ●消費電力:36W ●外形寸法:434W×301H×67Dmm ●質量:約4.5kg
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