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公開日 2016/01/12 09:50
<CES>オンキヨーから両耳独立のBTイヤホンなど/ギブソン「Les Paul」「SG」ヘッドホン開発延期
新モデル試聴レポート有
CESに出展したオンキヨー、およびギブソン・イノベーションズのブランドのブースを紹介しよう。北米では両社が共同で開発を進めるハイエンドヘッドホン、イヤホンが間もなく発売を迎えることになりそうだ。
まずはBAとダイナミックドライバーのハイブリッドイヤホン「E900M」だ。こちらは昨年のIFA2015にもプロトタイプとして展示されていたモデルだが、北米では間もなく正式にリリース控えているというフラグシップモデルだ。価格は349ドル(約4万円)になる見込み。
オンキヨーのブランドを冠するイヤホンだが、開発にはギブソン・イノベーションズでPhilipsのオーディオ製品を中心となって開発するゴールデンイヤーをはじめとするスタッフが深く関わっている。
ドライバー構成は中高域に1基ずつのBA型ドライバー、低域に6mm口径のダイナミックドライバーという構成。再生周波数帯域は5Hzから40kHzをカバーする。ハイレゾロゴマークも取得している。ハウジング形状は密閉型。感度は107dB、インピーダンスは16Ω。ハウジングの素材にはアルミを使って不要振動を制御。
ケーブルにはOFC線を採用。付属のケーブルはインラインにマイク付きコントローラーが搭載されている。長さは1.3m。イヤホンピース側の端子はMMCXタイプのコネクターとなり、リケーブルにも対応する。
ブースでは実機の音を聴くこともできた。持参した「Ak Jr」で試聴してみたが、中高域の繊細なディティール再現を特徴としており、特にボーカルの線がシャープに描かれる印象だ。アコースティック楽器の繊細なニュアンスの表現力にも富む。
ヘッドホンもオンキヨーとギブソン・イノベーションズによる二つのコラボレーションモデルが発売される。大柄なハウジングに50mm口径の大型ダイナミックドライバーを搭載した、密閉型ヘッドホンの「H900M」と、オープンエア型の「A800」だ。
いずれも今年の前半までに発売が予定されており、北米の販売価格はA800が399ドル(約4.6万円)、H900Mが299ドル(約3.5万円)を見込む。ともにオンキヨーが1977年に発売したヘッドホン「HP-100」の意匠を模したクラシックなデザインを特徴としている。ハウジングの素材にはアルミを用いた。
A800の再生周波数帯域は5Hzから40kHz。感度は100dB、インピーダンスは32Ω。OFC線を使った3mの平型ケーブルを採用しているが、ヘッドホン側のプラグ形状は3.5mm端子と互換性を持たせた。イヤーパッドの表面側素材は肌触りの良いベルベット。実機の装着感は心地良かった。
周囲がやや騒がしいブース内での試聴だったので、実機のサウンドを正確にレポートすることは難しいが、柔らかなボーカルのタッチとソリッドな低域が印象に残った。
H900MはA800と同じドライバーを採用する密閉型のヘッドホンで、こちらも再生周波数帯域は5Hzから40kHz。開放型とともにハイレゾロゴを取得している。感度は105dB、インピーダンスは16Ω。ヘッドホン側、ソース機器側ともに3.5mmプラグが採用されており、付属のケーブルは長さが1.2mで左側片出し。インラインにマイク付きコントローラーを搭載する。イヤーパッドには合成皮革が使われている。
ブースで聴くことのできた実機のサウンドは、クリアで切れ味のよいミッドレンジが特徴。外観からすると重低音系のヘッドホンにも見えるかもしれないが、低域の表情は意外にシャープで、ロック系の音源で切れ味に富んだ正確なリズムの再現性を確かめることができた。オープンエアーのA800と同様に心地良いフィット感が得られた。
「W800BT」は両耳完全独立タイプのワイヤレスイヤホンだ。こちらの製品も昨年のIFAでプロトタイプが展示されていたが、より商品に近い形でお披露目された機会は今回のCESが初めてだろう。北米では春に299ドルで発売を予定する。
8.6mm口径のダイナミックドライバーを搭載し、再生周波数帯域は6Hzから22kHz、感度は107dBでインピーダンスは16Ω。本体にはマイクも内蔵されているので、ハンズフリー通話も行える。連続駆動時間は最大3時間。
キャリングケースを兼ねた充電スタンドは本体自体にバッテリーを内蔵しており、電源を蓄えておいてからW800BTを最大5回までフルチャージできる。USBケーブルは本体に内蔵した。
本機については音が聴けなかったため、実機で装着感だけ試してみたが、思いのほか重さを感じることはなく、イヤーフィンでしっかりと耳元で安定させることができた。
ところで、昨年のCESでギブソンからエレキギターの銘機「Les Paul」と「SG」の名前をそのまま冠したフラグシップヘッドホンが出展され話題を呼んだこと(関連ニュース)を覚えている方もいるのではないだろうか。
今年はブースにその姿が見られなかったため、ギブソン・イノベーションズのスタッフに開発状況を訊ねたところ、ギブソン・ホールディングスのヘンリー・ジャスキヴィッツ会長の命により現在開発がストップして、無期限延期となっているそうだ。昨年のCESでデビューした「Trainer」の製品も今年の会場には展示されていなかった。
まずはBAとダイナミックドライバーのハイブリッドイヤホン「E900M」だ。こちらは昨年のIFA2015にもプロトタイプとして展示されていたモデルだが、北米では間もなく正式にリリース控えているというフラグシップモデルだ。価格は349ドル(約4万円)になる見込み。
オンキヨーのブランドを冠するイヤホンだが、開発にはギブソン・イノベーションズでPhilipsのオーディオ製品を中心となって開発するゴールデンイヤーをはじめとするスタッフが深く関わっている。
ドライバー構成は中高域に1基ずつのBA型ドライバー、低域に6mm口径のダイナミックドライバーという構成。再生周波数帯域は5Hzから40kHzをカバーする。ハイレゾロゴマークも取得している。ハウジング形状は密閉型。感度は107dB、インピーダンスは16Ω。ハウジングの素材にはアルミを使って不要振動を制御。
ケーブルにはOFC線を採用。付属のケーブルはインラインにマイク付きコントローラーが搭載されている。長さは1.3m。イヤホンピース側の端子はMMCXタイプのコネクターとなり、リケーブルにも対応する。
ブースでは実機の音を聴くこともできた。持参した「Ak Jr」で試聴してみたが、中高域の繊細なディティール再現を特徴としており、特にボーカルの線がシャープに描かれる印象だ。アコースティック楽器の繊細なニュアンスの表現力にも富む。
ヘッドホンもオンキヨーとギブソン・イノベーションズによる二つのコラボレーションモデルが発売される。大柄なハウジングに50mm口径の大型ダイナミックドライバーを搭載した、密閉型ヘッドホンの「H900M」と、オープンエア型の「A800」だ。
いずれも今年の前半までに発売が予定されており、北米の販売価格はA800が399ドル(約4.6万円)、H900Mが299ドル(約3.5万円)を見込む。ともにオンキヨーが1977年に発売したヘッドホン「HP-100」の意匠を模したクラシックなデザインを特徴としている。ハウジングの素材にはアルミを用いた。
A800の再生周波数帯域は5Hzから40kHz。感度は100dB、インピーダンスは32Ω。OFC線を使った3mの平型ケーブルを採用しているが、ヘッドホン側のプラグ形状は3.5mm端子と互換性を持たせた。イヤーパッドの表面側素材は肌触りの良いベルベット。実機の装着感は心地良かった。
周囲がやや騒がしいブース内での試聴だったので、実機のサウンドを正確にレポートすることは難しいが、柔らかなボーカルのタッチとソリッドな低域が印象に残った。
H900MはA800と同じドライバーを採用する密閉型のヘッドホンで、こちらも再生周波数帯域は5Hzから40kHz。開放型とともにハイレゾロゴを取得している。感度は105dB、インピーダンスは16Ω。ヘッドホン側、ソース機器側ともに3.5mmプラグが採用されており、付属のケーブルは長さが1.2mで左側片出し。インラインにマイク付きコントローラーを搭載する。イヤーパッドには合成皮革が使われている。
ブースで聴くことのできた実機のサウンドは、クリアで切れ味のよいミッドレンジが特徴。外観からすると重低音系のヘッドホンにも見えるかもしれないが、低域の表情は意外にシャープで、ロック系の音源で切れ味に富んだ正確なリズムの再現性を確かめることができた。オープンエアーのA800と同様に心地良いフィット感が得られた。
「W800BT」は両耳完全独立タイプのワイヤレスイヤホンだ。こちらの製品も昨年のIFAでプロトタイプが展示されていたが、より商品に近い形でお披露目された機会は今回のCESが初めてだろう。北米では春に299ドルで発売を予定する。
8.6mm口径のダイナミックドライバーを搭載し、再生周波数帯域は6Hzから22kHz、感度は107dBでインピーダンスは16Ω。本体にはマイクも内蔵されているので、ハンズフリー通話も行える。連続駆動時間は最大3時間。
キャリングケースを兼ねた充電スタンドは本体自体にバッテリーを内蔵しており、電源を蓄えておいてからW800BTを最大5回までフルチャージできる。USBケーブルは本体に内蔵した。
本機については音が聴けなかったため、実機で装着感だけ試してみたが、思いのほか重さを感じることはなく、イヤーフィンでしっかりと耳元で安定させることができた。
ところで、昨年のCESでギブソンからエレキギターの銘機「Les Paul」と「SG」の名前をそのまま冠したフラグシップヘッドホンが出展され話題を呼んだこと(関連ニュース)を覚えている方もいるのではないだろうか。
今年はブースにその姿が見られなかったため、ギブソン・イノベーションズのスタッフに開発状況を訊ねたところ、ギブソン・ホールディングスのヘンリー・ジャスキヴィッツ会長の命により現在開発がストップして、無期限延期となっているそうだ。昨年のCESでデビューした「Trainer」の製品も今年の会場には展示されていなかった。