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公開日 2016/04/30 08:30
<ヘッドホン祭>final、チタンメッシュハウジングの限定イヤホン「LAB II」参考出展
QuestyleはDAP「QP2」開発中
4月29日(金・祝)、30日(土)と中野サンプラザで開催されている「春のヘッドホン祭2016」。本稿ではfinal、Questyle Audioのブースについてお伝えしよう。
■final
finalは、3Dプリンターを使って作ったチタン製イヤホン「LAB II」を参考出展していた。今夏、全世界200台限定で発売される予定。価格は未定だが、40万円前後になる見込みだという。
価格を聞くと「おお…」と驚いてしまうが、詰めこまれた技術の数々を聞くとさらに「おお…さすがfinalさんやで…」と感嘆してしまう。
というのもこの「LAB II」、3Dプリンターでチタンの金属粉を約20時間かけて成形したあと、できあがったものをさらに人の手で磨き上げてメッシュ状のハウジングを作り上げる。イヤーピースはなく、メカニカルエコライザー一体型筐体。ドライバーはポールピースとヨークに純鉄を使用した新開発のφ15mmダイナミック型。ケーブルには、スーパーコンピューター「京」にも使われているものを採用しているという。投入された手間暇と開発費/製造費を考えると、40万円という価格になるのも納得してしまうほど、こだわりまくって作られている。会場では先行試聴を行うこともできる。
■Questyle Audio
Questyle Audio(クエスタイル オーディオ)は、据え置き型ヘッドホンアンプなど新製品を多数用意。ハイレゾDAPの第二弾「QP2」も今年6月〜7月頃発売予定であることも明かされた。
29日には新製品発表会も開催。同社社長のスティーブ氏が来日し、新製品に関するプレゼンテーションや、純A級アンプを搭載したハイレゾ対応DAPのアピールをおこなった。
Questyle Audio社はJason Wang氏が創業し、いまも同氏が製品設計と音質監修を行っている。特徴は、非常にユニークなアンプ技術。Jason氏いわく「いまのハイファイオーディオの技術は、ある時点で止まっている。みんな似通ったことをしていると感じる。私は2004年にアンプ試作をしていた際、大きなミスを犯した。ただ、それのおかげで、今までの枠を超えた新しい発見をすることができ、カレントモードアンプの基本コンセプトを作れたのだ」とのこと。そこから約6年間研究と改良を重ね、量産化へ。当初は据置型製品の予定だったが、多くの方に使ってもらいたいということでポータブル型とした。それが「QP1R」だったのだという。
スティーブ氏は「QP1Rを設計したとき最優先したのは『音質』。なので操作面は多少犠牲になった部分がある。ボードを見ると、内部回路の3分の1をアンプ回路が占めている。歪み率も非常に低い。QP1Rは、普通のDAPとは違うものとして考えて欲しい」と語っていた。なお、QP1R向けの最新ファームウェアアップデートを5月末に実施予定。その後、さらに本機を単体DACとして使えるようになるアップデートもあるそうだ。
そして、開発中のDAP「QP2」は、外観は1と共通だが、カラーがシルバーのみに。大きな違いはバランス出力に対応する点と、「questyle link」機能を備えている点。別売ドック(CESで発表予定)でワイヤレス再生にも対応するという。価格は599ドルと、QP1Rよりやや手頃に。サウンド傾向は、QP1Rよりダイナミックで「若い人が好きな音楽を楽しく聴けるのでは」(スティーブ氏)とのことだ。
また、今回発表された据置型ヘッドホンアンプ「CMA800R」は、カレントモードアンプ技術を採用。オール・ディスクリートトランジスタによる純A級作動回路となっている。歪み率は標準ステレオモードで0.00038%、モノモードで0.00026%。モノ・フルバランス機能も搭載しているという。ゴールドエディションとシルバーエディションを用意。ゴールドエディションのみ、プリント基板にロジャースのセラミック・プリント基板を使っている。
据置型DAC「CAS192D」は、ウォルフソンの「WM8741」を搭載。USB経由で192kHz/24bit PCMおよびDSDに対応している。クロックはPC用/44.1kHz用/48kHz用のトリプルクロック。XLR/RCA出力を備えている。ゴールドエディションとシルバーエディションを用意。ゴールドエディションのみ、プリント基板にロジャースのセラミック・プリント基板を使っている。
プリアンプ「CMA800P」も、カレントモードアンプ技術とオール・ディスクリートトランジスタによる純A級作動回路を搭載。歪み率は0.00021%となっている。ゲインは内部スイッチで高低を選択可能。こちらも
DAC内蔵ヘッドホンアンプ「CMA800i」は、CMR800Rのカレントモードアンプ設計を踏襲。DACにはウォルフソンの「WM8741」を搭載している。クロックはトリプルクロック。
同じくDAC内蔵ヘッドホンアンプ「CMA600i」もCMR800Rのカレントモードアンプ設計を踏襲。DACにはシーラス・ロジック製「CS4398」を採用した。クロックはトリプルクロック。プリアンプ出力はバランス/アンバランス両方をサポートする。
■final
finalは、3Dプリンターを使って作ったチタン製イヤホン「LAB II」を参考出展していた。今夏、全世界200台限定で発売される予定。価格は未定だが、40万円前後になる見込みだという。
価格を聞くと「おお…」と驚いてしまうが、詰めこまれた技術の数々を聞くとさらに「おお…さすがfinalさんやで…」と感嘆してしまう。
というのもこの「LAB II」、3Dプリンターでチタンの金属粉を約20時間かけて成形したあと、できあがったものをさらに人の手で磨き上げてメッシュ状のハウジングを作り上げる。イヤーピースはなく、メカニカルエコライザー一体型筐体。ドライバーはポールピースとヨークに純鉄を使用した新開発のφ15mmダイナミック型。ケーブルには、スーパーコンピューター「京」にも使われているものを採用しているという。投入された手間暇と開発費/製造費を考えると、40万円という価格になるのも納得してしまうほど、こだわりまくって作られている。会場では先行試聴を行うこともできる。
■Questyle Audio
Questyle Audio(クエスタイル オーディオ)は、据え置き型ヘッドホンアンプなど新製品を多数用意。ハイレゾDAPの第二弾「QP2」も今年6月〜7月頃発売予定であることも明かされた。
29日には新製品発表会も開催。同社社長のスティーブ氏が来日し、新製品に関するプレゼンテーションや、純A級アンプを搭載したハイレゾ対応DAPのアピールをおこなった。
Questyle Audio社はJason Wang氏が創業し、いまも同氏が製品設計と音質監修を行っている。特徴は、非常にユニークなアンプ技術。Jason氏いわく「いまのハイファイオーディオの技術は、ある時点で止まっている。みんな似通ったことをしていると感じる。私は2004年にアンプ試作をしていた際、大きなミスを犯した。ただ、それのおかげで、今までの枠を超えた新しい発見をすることができ、カレントモードアンプの基本コンセプトを作れたのだ」とのこと。そこから約6年間研究と改良を重ね、量産化へ。当初は据置型製品の予定だったが、多くの方に使ってもらいたいということでポータブル型とした。それが「QP1R」だったのだという。
スティーブ氏は「QP1Rを設計したとき最優先したのは『音質』。なので操作面は多少犠牲になった部分がある。ボードを見ると、内部回路の3分の1をアンプ回路が占めている。歪み率も非常に低い。QP1Rは、普通のDAPとは違うものとして考えて欲しい」と語っていた。なお、QP1R向けの最新ファームウェアアップデートを5月末に実施予定。その後、さらに本機を単体DACとして使えるようになるアップデートもあるそうだ。
そして、開発中のDAP「QP2」は、外観は1と共通だが、カラーがシルバーのみに。大きな違いはバランス出力に対応する点と、「questyle link」機能を備えている点。別売ドック(CESで発表予定)でワイヤレス再生にも対応するという。価格は599ドルと、QP1Rよりやや手頃に。サウンド傾向は、QP1Rよりダイナミックで「若い人が好きな音楽を楽しく聴けるのでは」(スティーブ氏)とのことだ。
また、今回発表された据置型ヘッドホンアンプ「CMA800R」は、カレントモードアンプ技術を採用。オール・ディスクリートトランジスタによる純A級作動回路となっている。歪み率は標準ステレオモードで0.00038%、モノモードで0.00026%。モノ・フルバランス機能も搭載しているという。ゴールドエディションとシルバーエディションを用意。ゴールドエディションのみ、プリント基板にロジャースのセラミック・プリント基板を使っている。
据置型DAC「CAS192D」は、ウォルフソンの「WM8741」を搭載。USB経由で192kHz/24bit PCMおよびDSDに対応している。クロックはPC用/44.1kHz用/48kHz用のトリプルクロック。XLR/RCA出力を備えている。ゴールドエディションとシルバーエディションを用意。ゴールドエディションのみ、プリント基板にロジャースのセラミック・プリント基板を使っている。
プリアンプ「CMA800P」も、カレントモードアンプ技術とオール・ディスクリートトランジスタによる純A級作動回路を搭載。歪み率は0.00021%となっている。ゲインは内部スイッチで高低を選択可能。こちらも
DAC内蔵ヘッドホンアンプ「CMA800i」は、CMR800Rのカレントモードアンプ設計を踏襲。DACにはウォルフソンの「WM8741」を搭載している。クロックはトリプルクロック。
同じくDAC内蔵ヘッドホンアンプ「CMA600i」もCMR800Rのカレントモードアンプ設計を踏襲。DACにはシーラス・ロジック製「CS4398」を採用した。クロックはトリプルクロック。プリアンプ出力はバランス/アンバランス両方をサポートする。