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公開日 2017/11/06 19:16
「オンキヨー世界点字作文コンクール」表彰式開催。受賞作に曲をつけての特別ライブも
最優秀オーツキ賞に小林由紀さん「天使の杖とともに」
オンキヨー(株)は、日本教育科学研究所および毎日新聞社と共催している「第15回オンキヨー世界点字作文コンクール」の結果を発表。コンクール創設者である同社の大朏直人名誉会長と大朏宗徳社長が出席しての表彰式を開催し、「作詞賞」受賞作品に実際に曲をつけての特別コンサートも披露した。
本コンクールはオンキヨーと公益財団法人日本教育科学研究所、毎日新聞社「点字毎日」との共催で2003年に「オンキヨー点字作文コンクール」としてスタート。2004年に海外部門も設けて拡大し、2011年の第9回大会からは「オンキヨー世界点字作文コンクール」として続いている。
オンキヨーの大朏名誉会長は「31〜32歳のころから点字に関わり始めて、点字作文コンクールのようなことをずっとやってみたいと思っていた」と、本コンクール創設の背景を説明。「視覚障害者の方々が力になるようなものをなんとかやりたいと思い、60歳の誕生日に本コンクールの設立を決意した」と語る。なお、オンキヨーではミニコンポ等の購入者に対して点字版や音声版の取り扱い説明書を無償提供する取り組みを1993年から行っている。
今年度は「前回を大幅に上回る」(点字毎日 三角真理編集長)という182作品が応募され、グランプリにあたる最優秀オーツキ賞に小林由紀さん「天使の杖とともに」、作詞賞に辻本唯衣さん「思い出たくさん」が選ばれた。両作品以外のものも含めて各受賞作品は公式サイトで読むことができる。
三角編集長は審査員による選評を紹介。小林由紀さん「天使の杖とともに」について、作家・玉岡かおる氏の『視覚が失われていく中、白杖にささえられて向き直る景色に、何一つ当たり前のものはない、といとおしむゆかしさ。「人は意地悪をされると心がしおれる。優しさに触れれば元気で幸せになれる」の一文は、世界中で争っている人々にも読んでもらいたいと思った』というコメントなどを紹介した。
そして、作詞賞の「思い出たくさん」には、B'zや倉木麻衣など多数の著名アーティストの作品にも携わるミュージシャン・作編曲家の徳永暁人氏が実際に曲をつけ、本日の授賞式で披露された。
徳永氏は、最優秀オーツキ賞「天使の杖とともに」について、「自分自身への反省と勇気をもらった」とコメント。「皆さん“やさしさの躊躇”をしていないだろうか? 困っている人がいた場合に、助けようと思ってもなかなか行動に移せない。だけどこの文章を読んで、躊躇してる場合じゃないなと感じた。すぐに行動に移せば、人と人がつながって世界が変わっていくのだなと思わされた」と語る。
そして作詞賞の「思い出たくさん」について「最初に見たときから、歌詞としてのクオリティが高かった。曲をつける前に、読んでいるだけでリズムやメロディが浮かんできた」と評価。「1番から6番までで小学校生活の6年間を表現した詞で、4行という短いフレーズが6回繰り返される。そのなかで成長が感じられるように転調などのアレンジを行った」と、曲のポイントを紹介した。
楽曲はGibson Brands Showroom TOKYO および大阪北浜のオンキヨーカスタムIEMポップアップストアにて明日11月7日から試聴することも可能となっている。
本コンクールはオンキヨーと公益財団法人日本教育科学研究所、毎日新聞社「点字毎日」との共催で2003年に「オンキヨー点字作文コンクール」としてスタート。2004年に海外部門も設けて拡大し、2011年の第9回大会からは「オンキヨー世界点字作文コンクール」として続いている。
オンキヨーの大朏名誉会長は「31〜32歳のころから点字に関わり始めて、点字作文コンクールのようなことをずっとやってみたいと思っていた」と、本コンクール創設の背景を説明。「視覚障害者の方々が力になるようなものをなんとかやりたいと思い、60歳の誕生日に本コンクールの設立を決意した」と語る。なお、オンキヨーではミニコンポ等の購入者に対して点字版や音声版の取り扱い説明書を無償提供する取り組みを1993年から行っている。
今年度は「前回を大幅に上回る」(点字毎日 三角真理編集長)という182作品が応募され、グランプリにあたる最優秀オーツキ賞に小林由紀さん「天使の杖とともに」、作詞賞に辻本唯衣さん「思い出たくさん」が選ばれた。両作品以外のものも含めて各受賞作品は公式サイトで読むことができる。
三角編集長は審査員による選評を紹介。小林由紀さん「天使の杖とともに」について、作家・玉岡かおる氏の『視覚が失われていく中、白杖にささえられて向き直る景色に、何一つ当たり前のものはない、といとおしむゆかしさ。「人は意地悪をされると心がしおれる。優しさに触れれば元気で幸せになれる」の一文は、世界中で争っている人々にも読んでもらいたいと思った』というコメントなどを紹介した。
そして、作詞賞の「思い出たくさん」には、B'zや倉木麻衣など多数の著名アーティストの作品にも携わるミュージシャン・作編曲家の徳永暁人氏が実際に曲をつけ、本日の授賞式で披露された。
徳永氏は、最優秀オーツキ賞「天使の杖とともに」について、「自分自身への反省と勇気をもらった」とコメント。「皆さん“やさしさの躊躇”をしていないだろうか? 困っている人がいた場合に、助けようと思ってもなかなか行動に移せない。だけどこの文章を読んで、躊躇してる場合じゃないなと感じた。すぐに行動に移せば、人と人がつながって世界が変わっていくのだなと思わされた」と語る。
そして作詞賞の「思い出たくさん」について「最初に見たときから、歌詞としてのクオリティが高かった。曲をつける前に、読んでいるだけでリズムやメロディが浮かんできた」と評価。「1番から6番までで小学校生活の6年間を表現した詞で、4行という短いフレーズが6回繰り返される。そのなかで成長が感じられるように転調などのアレンジを行った」と、曲のポイントを紹介した。
楽曲はGibson Brands Showroom TOKYO および大阪北浜のオンキヨーカスタムIEMポップアップストアにて明日11月7日から試聴することも可能となっている。