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公開日 2020/09/18 13:00
【レビュー有】ヤマハ、完全ワイヤレス最上位機「TW-E7A」でラインナップ強化。立ち位置は"チャレンジャー”
既発売モデルは「予想を超える実績」獲得
発売延期となっていたヤマハの完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデル「TW-E7A」(予想実売価格 税抜24,000円前後)が、9月30日についに登場する。
ヤマハはオンラインにて発表会を開催し、「TW-E7A」の再アピールや、同日発売となるネックバンド型Bluetoothイヤホン「EP-E70A」の発表、ヘッドホン/イヤホン事業戦略について説明を行った。本稿ではそちらの内容に加え、「TW-E7A」の試聴インプレッションについてもお伝えしよう。
■既発売モデルは「予想を超える実績」獲得
昨年11月に完全ワイヤレスイヤホン3モデル/Bluetoothイヤホン2モデルを揃えてヘッドホン/イヤホン市場に“再参入”を果たした同社。しかし、発表時の予定どおり昨年12月に発売となったのはエントリーモデルである「TW-E3A」と「EP-E30A」のみ。中級機「TW-E5A」「EP-E50A」は生産の遅れによる延期を経て今年8月7日に発売。そして最上位モデル「TW-E7A」も開発の遅れにより9月30日に満を持しての発売となる。
発売延期が相次いだことを謝罪した同社。しかし昨年12月に発売された完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「TW-E3A」は、「予想を超える実績を掴むことができた」(同社AV・流通営業部マーケティング課 課長 飯田哲也氏)のだという。
その理由を同社は「独自技術『リスニングケア』を前面に押し出し、市場内で “ヤマハにしかできない価値” を提供できた」こと、「(発売時の)トレンドカラーであるスモーキーカラーが若者に支持された」こと、「実売1万円以下という手頃な価格設定」、そして「音にこだわるエクスペリメンタル・ソウルバンド『WONK』やダンサー『BAMBI』とのコラボで、商品力だけでなく “ストーリー” も伝えられた」ことだと説明した。
さらに、中級機「TW-E5A」およびBluetoothイヤホン「EP-E50A」も立ち上がりが順調だと紹介。背景には、コロナ禍によるテレワーク増加をうけて、外音を取り込む「アンビエントサウンド」機能の需要が増加したことで、市場における注目度が上がったことがあると分析した。
■2020年度は数量・金額ともに年間シェア2%超え目指す
ヤマハの推定によると、国内イヤホン・ヘッドホン市場は2,350万台、1,500億円前後。特に今年4-6月は、コロナ禍によるテレワーク需要により数量・金額ともに市場が大きく伸びたとのこと。その後ゆるやかに減少傾向にあるものの、2020年は数量で1ケタ、金額で2ケタの成長を見込んでいるという。特に完全ワイヤレスイヤホンは単価の高いモデルが売れることから、金額ベースで多くの割合を占めると分析した。
同市場内におけるヤマハの立ち位置は “チャレンジャー” であり、シェア2%獲得が当初の目標だったが、これをほぼクリア。特に「TW-E3A」は数量シェアで1.99%、各種サイトのカスタマーレビューも音質やデザインが高評価とのことだ。
9月30日で完全ワイヤレスイヤホン3モデル/Bluetoothイヤホン3モデルという製品ラインナップが完成することから、店頭での展開拡大やプロモーション施策により、数量・金額ともに年間シェア2%超えを目指す考えだという。プロモーションには引き続き「WONK」を起用。「TW-E7A」「EP-E70A」を訴求する新ビジュアルも公開された。
また今後は独自の信号処理技術をコア・コンピタンスに、イヤホン等音楽試聴ユースの製品群を進化させていくとともに、YouTubeやゲーム等エンタテインメント分野の取り組みを強化。翻訳やナビゲーション等ヒアラブル分野にもビジネスのフィールドを広げていきたいとの展望を示した。
ヤマハはオンラインにて発表会を開催し、「TW-E7A」の再アピールや、同日発売となるネックバンド型Bluetoothイヤホン「EP-E70A」の発表、ヘッドホン/イヤホン事業戦略について説明を行った。本稿ではそちらの内容に加え、「TW-E7A」の試聴インプレッションについてもお伝えしよう。
■既発売モデルは「予想を超える実績」獲得
昨年11月に完全ワイヤレスイヤホン3モデル/Bluetoothイヤホン2モデルを揃えてヘッドホン/イヤホン市場に“再参入”を果たした同社。しかし、発表時の予定どおり昨年12月に発売となったのはエントリーモデルである「TW-E3A」と「EP-E30A」のみ。中級機「TW-E5A」「EP-E50A」は生産の遅れによる延期を経て今年8月7日に発売。そして最上位モデル「TW-E7A」も開発の遅れにより9月30日に満を持しての発売となる。
発売延期が相次いだことを謝罪した同社。しかし昨年12月に発売された完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「TW-E3A」は、「予想を超える実績を掴むことができた」(同社AV・流通営業部マーケティング課 課長 飯田哲也氏)のだという。
その理由を同社は「独自技術『リスニングケア』を前面に押し出し、市場内で “ヤマハにしかできない価値” を提供できた」こと、「(発売時の)トレンドカラーであるスモーキーカラーが若者に支持された」こと、「実売1万円以下という手頃な価格設定」、そして「音にこだわるエクスペリメンタル・ソウルバンド『WONK』やダンサー『BAMBI』とのコラボで、商品力だけでなく “ストーリー” も伝えられた」ことだと説明した。
さらに、中級機「TW-E5A」およびBluetoothイヤホン「EP-E50A」も立ち上がりが順調だと紹介。背景には、コロナ禍によるテレワーク増加をうけて、外音を取り込む「アンビエントサウンド」機能の需要が増加したことで、市場における注目度が上がったことがあると分析した。
■2020年度は数量・金額ともに年間シェア2%超え目指す
ヤマハの推定によると、国内イヤホン・ヘッドホン市場は2,350万台、1,500億円前後。特に今年4-6月は、コロナ禍によるテレワーク需要により数量・金額ともに市場が大きく伸びたとのこと。その後ゆるやかに減少傾向にあるものの、2020年は数量で1ケタ、金額で2ケタの成長を見込んでいるという。特に完全ワイヤレスイヤホンは単価の高いモデルが売れることから、金額ベースで多くの割合を占めると分析した。
同市場内におけるヤマハの立ち位置は “チャレンジャー” であり、シェア2%獲得が当初の目標だったが、これをほぼクリア。特に「TW-E3A」は数量シェアで1.99%、各種サイトのカスタマーレビューも音質やデザインが高評価とのことだ。
9月30日で完全ワイヤレスイヤホン3モデル/Bluetoothイヤホン3モデルという製品ラインナップが完成することから、店頭での展開拡大やプロモーション施策により、数量・金額ともに年間シェア2%超えを目指す考えだという。プロモーションには引き続き「WONK」を起用。「TW-E7A」「EP-E70A」を訴求する新ビジュアルも公開された。
また今後は独自の信号処理技術をコア・コンピタンスに、イヤホン等音楽試聴ユースの製品群を進化させていくとともに、YouTubeやゲーム等エンタテインメント分野の取り組みを強化。翻訳やナビゲーション等ヒアラブル分野にもビジネスのフィールドを広げていきたいとの展望を示した。
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