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公開日 2020/12/04 11:00
Acoustune、改良型第3世代ミリンクスドライバー搭載イヤホン「HS1300SS」
次世代のAcoustuneヘリテージモデル
アユートは、同社が取り扱うAcoustuneの改良型第3世代ミリンクスドライバーとステンレスチャンバーを採用するイヤホン「HS1300SS」を、12月25日より発売する。価格は32,980円(税込)。
同ブランドのイヤホン“HS1000/HS1500/HS1550シリーズ”の歴史を踏襲し、“HS1600シリーズ”の知見を投入したというダイナミック密閉型イヤホン。同社はこれを「次世代Acoustuneヘリテージモデル」だとしている。
ドライバーはAcoustuneの独自技術である、ポリマーバイオマテリアル「Myrinx(ミリンクス)」を用いた100m径ダイナミック型の「ミリンクスドライバー」を採用。今回はHS1500シリーズで採用された第3世代ミリンクスドライバーをベースに、第4世代で得られた技術と知見のフィードバックを行いリファインした「改良型第3世代ミリンクスドライバー」を搭載している。
また、音響チャンバー部と機構ハウジング部を完全に分離することで音質劣化を抑制するモジュラー構造も引き続き踏襲。チャンバーは100%CNC切削のステンレス製で、チタンに匹敵する硬度から共振抑制効果が向上し、ドライバーのレスポンスも改善。リファインされたドライバーの性能をより引き出し、主に低域のレスポンスと音質劣化を改善、重厚な音の厚み、高い解像度を獲得したという。
再生周波数帯域は20Hz-20kHzで、入力感度は110dB@1mW。最大入力は100mWでインピーダンスは32Ωとなる。
ハウジング形状も変更となっており、各寸法の最適化や人間工学を考慮して改良された次世代のAcoustuneデザインアイデンティティーを採用。ノズル部はイヤーピースの位置をロング/ショートの2段階で調節できる「2wayノズル」を採用しており、フィッティング性能を向上させ、より装着しやすいデザインを実現したという。
コネクターは日本ディックスが設計・生産する新IEMコネクター「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」を採用。従来のMMCXよりもプラグとソケットが密接に接続し、伝導性能に優れるほか、脱着の容易性と堅牢性の両立も実現したものとのことだ。
ケーブルは2重ツイスト8芯構成のOFCケーブル「ARC61」を採用。1500シリーズの「ARC11」をベースに次世代の設計思想を掛け合わせたもので、336本の極細線OFCワイヤーの芯線構造により導体抵抗値を極限まで抑制し、信号の伝達ロスを防ぎ、周波数全域でのS/N向上を実現するという。被覆は日本製のPVCで、スプリッターやプラグ部には新仕上げのメタルパーツを採用している。
質量は約52g。製品にはキャリーケースや、イヤーピースとして同ブランドの開発時のリファレンスにもなっている「AET07」や、中域から低域の厚みを増す「AET08」、遮音性重視のダブルフランジ「AET06」、フォームタイプの「AET02」の全4種類を付属する。
■「HS1300SS」サウンドインプレッション
今回、事前にHS1300SSを試聴する機会を得たため、簡単ではあるがインプレッションを記していこう。
サウンドは低音寄り、それも中低域から低域あたりの、ちょうどエレキベースやウッドベースが一番美味しく聴こえるような帯域バランス。ベーシストがステージを飛び出し、目の前までパフォーマンスしているかのような主張の強さだが、豊かな膨らみのある上品なサウンドで決してうるさくは感じさせない。中域〜高域の解像感や空間表現も巧みで、バンドミュージックからクラブミュージック、室内楽まで、聴くジャンルを選ばない印象だ。
ORESAMAの「流星ダンスフロア」を聴いてみる。元々ベースやドラムといったボトムが力強いミックスの楽曲ということもあって、最初はベースが支配的なように思えたものの、その後方にボーカルやギター、ストリングスなどのサウンドステージがクリアに展開し、細かな音まで余さず拾い、描き分けてくれる。
ファットな低域が特徴ながらイヤモニのような高い解像感も両立しているため、いわゆる “低音重視” なイヤホンとは一線を画すユニークなモデル。クセは強いが先述の通り聴くジャンルを選ばないため、例えばエレキベースやチェロ、コントラバスといった低域担当の楽器を楽しみたい時など、一本持っているとなにかと楽しめそうなイヤホンだと感じられた。
同ブランドのイヤホン“HS1000/HS1500/HS1550シリーズ”の歴史を踏襲し、“HS1600シリーズ”の知見を投入したというダイナミック密閉型イヤホン。同社はこれを「次世代Acoustuneヘリテージモデル」だとしている。
ドライバーはAcoustuneの独自技術である、ポリマーバイオマテリアル「Myrinx(ミリンクス)」を用いた100m径ダイナミック型の「ミリンクスドライバー」を採用。今回はHS1500シリーズで採用された第3世代ミリンクスドライバーをベースに、第4世代で得られた技術と知見のフィードバックを行いリファインした「改良型第3世代ミリンクスドライバー」を搭載している。
また、音響チャンバー部と機構ハウジング部を完全に分離することで音質劣化を抑制するモジュラー構造も引き続き踏襲。チャンバーは100%CNC切削のステンレス製で、チタンに匹敵する硬度から共振抑制効果が向上し、ドライバーのレスポンスも改善。リファインされたドライバーの性能をより引き出し、主に低域のレスポンスと音質劣化を改善、重厚な音の厚み、高い解像度を獲得したという。
再生周波数帯域は20Hz-20kHzで、入力感度は110dB@1mW。最大入力は100mWでインピーダンスは32Ωとなる。
ハウジング形状も変更となっており、各寸法の最適化や人間工学を考慮して改良された次世代のAcoustuneデザインアイデンティティーを採用。ノズル部はイヤーピースの位置をロング/ショートの2段階で調節できる「2wayノズル」を採用しており、フィッティング性能を向上させ、より装着しやすいデザインを実現したという。
コネクターは日本ディックスが設計・生産する新IEMコネクター「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」を採用。従来のMMCXよりもプラグとソケットが密接に接続し、伝導性能に優れるほか、脱着の容易性と堅牢性の両立も実現したものとのことだ。
ケーブルは2重ツイスト8芯構成のOFCケーブル「ARC61」を採用。1500シリーズの「ARC11」をベースに次世代の設計思想を掛け合わせたもので、336本の極細線OFCワイヤーの芯線構造により導体抵抗値を極限まで抑制し、信号の伝達ロスを防ぎ、周波数全域でのS/N向上を実現するという。被覆は日本製のPVCで、スプリッターやプラグ部には新仕上げのメタルパーツを採用している。
質量は約52g。製品にはキャリーケースや、イヤーピースとして同ブランドの開発時のリファレンスにもなっている「AET07」や、中域から低域の厚みを増す「AET08」、遮音性重視のダブルフランジ「AET06」、フォームタイプの「AET02」の全4種類を付属する。
■「HS1300SS」サウンドインプレッション
今回、事前にHS1300SSを試聴する機会を得たため、簡単ではあるがインプレッションを記していこう。
サウンドは低音寄り、それも中低域から低域あたりの、ちょうどエレキベースやウッドベースが一番美味しく聴こえるような帯域バランス。ベーシストがステージを飛び出し、目の前までパフォーマンスしているかのような主張の強さだが、豊かな膨らみのある上品なサウンドで決してうるさくは感じさせない。中域〜高域の解像感や空間表現も巧みで、バンドミュージックからクラブミュージック、室内楽まで、聴くジャンルを選ばない印象だ。
ORESAMAの「流星ダンスフロア」を聴いてみる。元々ベースやドラムといったボトムが力強いミックスの楽曲ということもあって、最初はベースが支配的なように思えたものの、その後方にボーカルやギター、ストリングスなどのサウンドステージがクリアに展開し、細かな音まで余さず拾い、描き分けてくれる。
ファットな低域が特徴ながらイヤモニのような高い解像感も両立しているため、いわゆる “低音重視” なイヤホンとは一線を画すユニークなモデル。クセは強いが先述の通り聴くジャンルを選ばないため、例えばエレキベースやチェロ、コントラバスといった低域担当の楽器を楽しみたい時など、一本持っているとなにかと楽しめそうなイヤホンだと感じられた。