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アップルが2020年以降Appleシリコン(独自開発チップ)を投入したことで、Macは性能や電力効率が大きく改善された。マイクロソフトもこの動きに対抗し、社内の「Microsoftシリコンチーム」が提携企業とともに独自のARMチップを開発している手がかりが発見された。
マイクロソフトの情報に詳しいWindows Latestは、同社がARMチップを独自に開発している可能性を示す求人情報をいくつも見つけたと報告している。求人があったという職種は次の通りだ。
・プリンシパルシステムオンチップ(SoC)シリコンアーキテクト
・シニア物理設計検証エンジニア
・プリンシパルデザインエンジニア
・シリコンパワーインテグリティCADのシニアマネージャー
これら求人情報のほとんどは削除済みだが、5月2日現在でも「Microsoftシリコンチーム」なるチーム名が明記されたものも残っている。
このうち、プリンシパルSoCシリコンアーキテクトの職責は「主要なシリコン技術ノードを使用して複雑で最先端のSOCを構築する責任を負い、社内の顧客やパートナーと密接に協力すること」とある。またエンジニアの仕事も「SOCプログラミングモデルの作成、包括的で明確なSOC性能要件の作成、顧客のハードウェアおよびソフトウェアチームとの連携」と説明され、提携企業やクライアントも視野に入れて製品化を急いでいることがうかがえる。
さらに報告では、2024年に登場とみられるWindows 12につき、マイクロソフトが独自チップへの最適化を目指している可能性も強調されている。そこで焦点となっているのが噂の「CorePC」構想、すなわちOSをモジュール式としてセキュリティを高めつつ様々なエディションを用意しやすくする計画である。
Windows 12は、このCoreプロジェクトの一部であるという。そこに自社製チップを統合することで「ハードウェアとソフトウェアの体験がさらに最適化される可能性がある」とのこと。つまり教育市場向けやビジネス向けといった用途に合わせて、異なるMicrosoftシリコンとWindows 12エディションをセットで送り出す、ということだろう。
そしてWindows 12+自社製ARMチップによるもう1つの恩恵は「強力で効率的な、AIに特化したプラットフォーム」を作れることだという。数ヶ月前にも、マイクロソフトがWindows 12にAIを深く統合する準備を始めており、すでにインテルと協力しているとの噂話もあった。
これまでWindows向けARMチップは、同じアーキテクチャを基礎とするAppleシリコンに大きく後れを取ってきた。しかし最有力の対抗馬であるクアルコムも新たなARMチップ開発を進めており、同社のCEOも「M2チップを上回る最高のチップを開発できる」と豪語するなど、風向きは変わってきている。
クアルコムCEOの言葉が本当である可能性は浮上しているものの、問題は「いつ実現するのか」ということだろう。たとえば3年後だとすれば、Appleシリコンもさらに差を付けるように進化しているはずだ。ともあれ、長期的にはARM版Windows PCが改善されていくことは確かなようだ。
Source: Windows Latest
via: 9to5Mac
マイクロソフトの情報に詳しいWindows Latestは、同社がARMチップを独自に開発している可能性を示す求人情報をいくつも見つけたと報告している。求人があったという職種は次の通りだ。
・プリンシパルシステムオンチップ(SoC)シリコンアーキテクト
・シニア物理設計検証エンジニア
・プリンシパルデザインエンジニア
・シリコンパワーインテグリティCADのシニアマネージャー
これら求人情報のほとんどは削除済みだが、5月2日現在でも「Microsoftシリコンチーム」なるチーム名が明記されたものも残っている。
このうち、プリンシパルSoCシリコンアーキテクトの職責は「主要なシリコン技術ノードを使用して複雑で最先端のSOCを構築する責任を負い、社内の顧客やパートナーと密接に協力すること」とある。またエンジニアの仕事も「SOCプログラミングモデルの作成、包括的で明確なSOC性能要件の作成、顧客のハードウェアおよびソフトウェアチームとの連携」と説明され、提携企業やクライアントも視野に入れて製品化を急いでいることがうかがえる。
さらに報告では、2024年に登場とみられるWindows 12につき、マイクロソフトが独自チップへの最適化を目指している可能性も強調されている。そこで焦点となっているのが噂の「CorePC」構想、すなわちOSをモジュール式としてセキュリティを高めつつ様々なエディションを用意しやすくする計画である。
Windows 12は、このCoreプロジェクトの一部であるという。そこに自社製チップを統合することで「ハードウェアとソフトウェアの体験がさらに最適化される可能性がある」とのこと。つまり教育市場向けやビジネス向けといった用途に合わせて、異なるMicrosoftシリコンとWindows 12エディションをセットで送り出す、ということだろう。
そしてWindows 12+自社製ARMチップによるもう1つの恩恵は「強力で効率的な、AIに特化したプラットフォーム」を作れることだという。数ヶ月前にも、マイクロソフトがWindows 12にAIを深く統合する準備を始めており、すでにインテルと協力しているとの噂話もあった。
これまでWindows向けARMチップは、同じアーキテクチャを基礎とするAppleシリコンに大きく後れを取ってきた。しかし最有力の対抗馬であるクアルコムも新たなARMチップ開発を進めており、同社のCEOも「M2チップを上回る最高のチップを開発できる」と豪語するなど、風向きは変わってきている。
クアルコムCEOの言葉が本当である可能性は浮上しているものの、問題は「いつ実現するのか」ということだろう。たとえば3年後だとすれば、Appleシリコンもさらに差を付けるように進化しているはずだ。ともあれ、長期的にはARM版Windows PCが改善されていくことは確かなようだ。
Source: Windows Latest
via: 9to5Mac