• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2024/05/08 19:14

「M4搭載iPad Pro」購入前のチェックポイント。ストレージ容量で性能が変わる

前世代モデルから超広角カメラが削除
Gadget Gate
多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
M4チップを搭載した新型iPad Proは、ほぼ全面的に進化しているものの、注意すべき点がいくつかある。ユーザーの用途にも深く関わるため、新モデルの購入を検討する上で、以下に述べる事項を念頭に置くことをお勧めする。

まず、新世代iPad Proは背面カメラモジュールから超広角カメラを削除している。フォームファクターをMacBook寄りにしていることや、有機ELディスプレイや最新チップ搭載などコスト増の要因が多いため、しわ寄せが来たのかもしれない。

また、アップルはM4チップに “最大” 10コアCPUを搭載していると強調しているが(他社ノートPCとの比較も10コア版)このチップは1TBと2TBモデル専用だ。それ以下の256GBと512GBモデルでは、1つ少ない9コアCPUが搭載されている。それに前者のRAMは16GBだが、後者は半分の8GBである。

ざっと仕様をまとめると、256GBと512GBモデルのM4チップは9コアCPU、10コアGPU、8GB RAMを搭載。9コアCPUは3つの高性能コア+6つの効率コアで構成されている。対して1TB/2TBは、10コアCPU(高性能コア×4+効率コア×6)および16GB RAMとなっている。

つまり最高スペックのiPad Proを入手したい場合、必然的に1TB以上のモデルを選ぶほかない。たとえば11インチの場合、256GB(税込16万8800円〜)と1TB(税込27万2800円〜)と10万円以上の開きがあるが、ストレージ容量の差額だけではないということだ。

追加の高効率コアや8GB分のRAMは、おそらくウェブ巡回や軽めのデスクワークでは、目立った活躍はしないだろう。アップルがイベントでFinal Cut Pro 2の新機能を強調していたのは、4Kビデオを編集するような負荷の重い作業を検討しているユーザーに、よりスペックが高い1TB以上を売り込むことを狙ったのかもしれない。

もっとも、そうした長時間にわたる編集作業は、ハードウェアを電源につないでフル性能を引き出すためにも、人間が腰を据えて集中的に取り組むためにも、MacBook ProやMac Proの方が向いているはずだ。アップルがどういう客層をターゲットにしているのか、興味深いところだ。

かたや超広角カメラがなくなったことは、どのストレージ容量でも共通であり、前世代から単純なスペックダウンである。すべての新型iPad Proは、シングルカメラ(広角)、LiDARスキャナーのみ搭載している。

しかしアップルは、カメラシステムがアップデートされたと主張。「より良い色で、より優れた質感で、明るさが足りない場所でもディテールをとらえて撮影」「新しいアダプティブTrue Toneフラッシュも備えているため、新しいiPad Proでの書類のスキャンがこれまで以上に良くなります」と述べている。

最近のスマートフォンも、カメラのハードウェアに変更がなくとも、チップ性能の向上やAI処理能力の進化によって画質向上を図ることが珍しくない。まさにレンズが捉えたままではなく、デジタル処理で画像を生成するコンピュテーショナル・フォトグラフィーの時代ならではである。

Source: Apple
via: 9to5Mac

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ブラピとステイサム、賢いのはどっち?86カラットのダイヤを巡る予測不能のクライム・ムービー
2 JMGOの中核機が正統進化!4Kプロジェクター「N1S Pro 4K」は映画ファンの期待に応える完成度
3 ラックスマン「P-100 CENTENNIAL」レビュー!100周年記念“弩級”ヘッドホンアンプを各社ヘッドホンで聴く
4 Acoustune、日本刀のように “薄く、軽く、頑丈” なダイナミック型イヤホン「HS1900X SHINOGI -鎬-」
5 <ヘッドフォン祭>最上位DAPがポケットサイズに!「A&ultima SP3000M」/木と平面駆動にこだわる「SENDY AUDIO」登場
6 “駆けぬける歓び” を加速させる。B&Wのダイヤモンド・トゥイーター搭載、1200万超のBMW旗艦SUVの音質をチェック
7 多彩なコーデックと強力なANCで快適リスニング!「EarFun Air Pro 4」の充実機能と音質を体験
8 <ヘッドフォン祭>B&Wの新TWS「Pi8」「Pi6」“祭”初登場。ワイヤレスヘッドホンカラバリ一挙展示
9 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
10 有機ELテレビはパナソニック「TV-55Z95A」、ソニー「K-55XR80」など今夏新製品が急上昇 <AV製品売れ筋ランキング9月>
11/5 11:25 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX