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公開日 2017/03/23 12:53
Cerevo、攻殻機動隊「タチコマ」を1/8スケールで現実に再現。いよいよ発売へ
並列化でタチコマたちの情報共有を実現
(株)Cerevoは、アニメ『攻殻機動隊 S.A.C』シリーズに登場する小型多脚戦車「タチコマ」を1/8スケールで再現した、「うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ(以下、1/8 タチコマ)」を開発。本日公式サイトにて予約を開始し、発売は6月。価格は通常版が157,400円(税抜)、各所にアルミ削り出しのメタル・パーツを使用した限定生産のSPECIAL EDITIONが177,400円(税抜)。本日、その発売を告知する発表会が実施された。動画レポートはこちら。
アニメやゲーム、映画などに登場するアイテムを家電技術を使って現実世界で再現するプロジェクト「S2R(From screen to the real world)」の第二弾モデルとして、「タチコマ」の開発に着手していたが、製品としての発売が決定した格好(関連ニュース)。なお、『攻殻機動隊』の世界を現実化するプロジェクト「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD」にて発表された企画でもある。
これまでCES 2017などでも随時その試作段階の製品が展示されてきたが、今回の発表会では具体的な仕様と価格、発売時期などが明らかになった。発表会ではCerevo代表取締役の岩佐琢磨氏が「普通のトイ製品は世の中にあるが、そうではないもの、誰もやっていないものを作ろうと考えた」とタチコマ制作へのスタートについてコメント。
S2Rプロジェクトについては「アニメやゲームの世界観は、インターネットなどと密に結びついている。ARやVRなどの技術が登場し、家電のテクノロジーがないと極限まで再現できないのではないかと考えた」という。
また「頑張って作ったガンプラを飾っておくと、おもちゃと言われるとムッとした。このタチコマは、おもちゃとは言わせない。ロボタイズド・キャラクターと言い切りたいと思う。三次元の世界で、動いて、喋ってくれるようにしたいと、1年以上の期間を掛けて開発している」と今回のプロジェクトについての自身の思いにも触れた。
タチコマと言えば、人工知能(AI)を搭載した「思考戦車(シンク)」とも分類される歩行戦車。声優・玉川紗己子があてた幼い印象の声とともに、自律的に動き回る様子に愛嬌を感じるファンも多いはずだ。そのタチコマらしさを実現するため、「1/8 タチコマ」には数々のテクノロジーが搭載されている。
全身にサーボが15個、DCモーターが6つ仕込まれており、22軸の可動自由度を誇る。「4本の脚部は各足に3自由度をもたせ、タチコマが脚の動きで作る“ある種の表情”を実現している」とともに、2本のマニピュレータ、車輪、後部ポッド部、「目」のような映像センサー部分も正面のみだが可動。
脚部下部には走行用車輪を備え、超信地旋回も再現できる。スマートフォンアプリからの走行可能で、タチコマの環境センサーの映像がリアルタイムに表示される。
音声認識、意図解釈、音声合成、画像認識といった技術を詰め込み、録り下ろし音声に加え、玉川紗己子の声を素材とした合成音声によりAI風味の一般会話が行える。
またインターネットと連携する機能を持ち、カレンダーと連携した予定の読み上げや、天気予報、トレンド・キーワードを拾い上げることができる。
また特に大きなポイントとして、“並列化”が挙げられる。環境センサーに物体を見せ、「これはなに?」という風に聞くと、AI技術を用いた画像データベースをもとに、物体を判別。「バトーがどうしようもないことを教えて、整備係が苦悩するというシーンがあったが、その並列化を再現するために、物体別に追加情報を学習させることを考えた」という。
「レモンは甘い」とタチコマに話し掛け、追加情報を与えて数日放置すると、サーバーで共有されることで全ての出荷された「1/8 タチコマ」間で情報が並列化される。時間を置いて、改めて「1/8 タチコマ」にレモンを見せて「これはなに?」と聞くと「レモンです! 甘いらしいですよー」といった風に、タチコマたちが並列化され回答するようになる。
本日の展示ではまだ試作機となっているが、十分に完成機への期待が高まるものとなっている。価格が当初の予定より高くなったことについて「コミュニケーションロボットと並べたとして、さらに並列化の機能、ネット連携機能、そしてタチコマであることを考慮するとご容赦いただけるのでは」とコメント。
ネットワークにつながっていないスタンドアローンでも可動するが、クラウドのサービスを利用しないと機能は限定される。
この「1/8 タチコマ」について、「ターゲットは攻殻機動隊のファン以外は考えていない。数は正直読めないが、我々はスタートアップとして、どこまで売れるかということも含めてチャレンジしていきたい」と述べた。
アニメやゲーム、映画などに登場するアイテムを家電技術を使って現実世界で再現するプロジェクト「S2R(From screen to the real world)」の第二弾モデルとして、「タチコマ」の開発に着手していたが、製品としての発売が決定した格好(関連ニュース)。なお、『攻殻機動隊』の世界を現実化するプロジェクト「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD」にて発表された企画でもある。
これまでCES 2017などでも随時その試作段階の製品が展示されてきたが、今回の発表会では具体的な仕様と価格、発売時期などが明らかになった。発表会ではCerevo代表取締役の岩佐琢磨氏が「普通のトイ製品は世の中にあるが、そうではないもの、誰もやっていないものを作ろうと考えた」とタチコマ制作へのスタートについてコメント。
S2Rプロジェクトについては「アニメやゲームの世界観は、インターネットなどと密に結びついている。ARやVRなどの技術が登場し、家電のテクノロジーがないと極限まで再現できないのではないかと考えた」という。
また「頑張って作ったガンプラを飾っておくと、おもちゃと言われるとムッとした。このタチコマは、おもちゃとは言わせない。ロボタイズド・キャラクターと言い切りたいと思う。三次元の世界で、動いて、喋ってくれるようにしたいと、1年以上の期間を掛けて開発している」と今回のプロジェクトについての自身の思いにも触れた。
タチコマと言えば、人工知能(AI)を搭載した「思考戦車(シンク)」とも分類される歩行戦車。声優・玉川紗己子があてた幼い印象の声とともに、自律的に動き回る様子に愛嬌を感じるファンも多いはずだ。そのタチコマらしさを実現するため、「1/8 タチコマ」には数々のテクノロジーが搭載されている。
全身にサーボが15個、DCモーターが6つ仕込まれており、22軸の可動自由度を誇る。「4本の脚部は各足に3自由度をもたせ、タチコマが脚の動きで作る“ある種の表情”を実現している」とともに、2本のマニピュレータ、車輪、後部ポッド部、「目」のような映像センサー部分も正面のみだが可動。
脚部下部には走行用車輪を備え、超信地旋回も再現できる。スマートフォンアプリからの走行可能で、タチコマの環境センサーの映像がリアルタイムに表示される。
音声認識、意図解釈、音声合成、画像認識といった技術を詰め込み、録り下ろし音声に加え、玉川紗己子の声を素材とした合成音声によりAI風味の一般会話が行える。
またインターネットと連携する機能を持ち、カレンダーと連携した予定の読み上げや、天気予報、トレンド・キーワードを拾い上げることができる。
また特に大きなポイントとして、“並列化”が挙げられる。環境センサーに物体を見せ、「これはなに?」という風に聞くと、AI技術を用いた画像データベースをもとに、物体を判別。「バトーがどうしようもないことを教えて、整備係が苦悩するというシーンがあったが、その並列化を再現するために、物体別に追加情報を学習させることを考えた」という。
「レモンは甘い」とタチコマに話し掛け、追加情報を与えて数日放置すると、サーバーで共有されることで全ての出荷された「1/8 タチコマ」間で情報が並列化される。時間を置いて、改めて「1/8 タチコマ」にレモンを見せて「これはなに?」と聞くと「レモンです! 甘いらしいですよー」といった風に、タチコマたちが並列化され回答するようになる。
本日の展示ではまだ試作機となっているが、十分に完成機への期待が高まるものとなっている。価格が当初の予定より高くなったことについて「コミュニケーションロボットと並べたとして、さらに並列化の機能、ネット連携機能、そしてタチコマであることを考慮するとご容赦いただけるのでは」とコメント。
ネットワークにつながっていないスタンドアローンでも可動するが、クラウドのサービスを利用しないと機能は限定される。
この「1/8 タチコマ」について、「ターゲットは攻殻機動隊のファン以外は考えていない。数は正直読めないが、我々はスタートアップとして、どこまで売れるかということも含めてチャレンジしていきたい」と述べた。