• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/07/14 11:21

アップルのM2 MacBook Air、責任者が語るデザインの意図【Gadget Gate】

新色ミッドナイトブルーは「玄武岩」に由来
多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
今週の15日(金)に発売されるM2チップ搭載MacBook Airは、実に10数年ぶりのフルモデルチェンジとなった。その一新されたデザインに注目が集まっているなか、アップルのインダストリアルデザイン担当副社長のエヴァンス・ハンキー(Evans Hankey)氏やハードウェア担当副社長のケイト・バージュロン(Kate Bergeron)氏が本製品の開発について語っている。

Image:Apple

英メディアGQ Magazine UKの取材にて、ハンキー氏はMacBook Airの新色であるミッドナイトカラーをどう発想したかを明かしている。新色としてはスターライトも加わっているが、アップル公式オンラインストアでの納期を見るかぎり、ミッドナイトカラーが一番人気のようだ。

同取材によれば、この色は「火山岩の玄武岩に由来しているんです」とのこと。ハンキー氏の父は地質学者だったという。

ハンキー氏は、元デザイン最高責任者ジョニー・アイブ氏が2019年にアップルを去った後、iPhoneからAirPodsに至るまで、全製品のルック&フィール(見た目と操作感)につき責任を負っているという。それは「消防ホースから飲む」(莫大な作業が送り込まれる)と例えるほどの仕事量とのことだ。

その膨大な仕事の中でも、M2 MacBook Airの再デザインは独特の課題だったそうだ。ハンキー氏は「ファミリー製品を一緒に作ろうと思ったのは初めてです」「Airを単独で設計したのではなく、MacBook Proと連動してデザインしたのです」と語っている。つまりMacBookファミリーとしてのまとまりを意識した、ということだろう。

たしかに14インチ/16インチMacBook Pro(2021)とM2 MacBook Airのデザインには、共通言語的なものがうかがえる。新MacBook AirにはミニLEDディスプレイは搭載されていないが、Proと同じく1080pのFaceTime HDを収めるノッチ(画面上部の切り欠き)を備えている。またThunderbolt/USB-Cポートとは別に、磁力で着脱できるMagSafe充電端子を備えることも同じだ。

またハンキー氏は、2008年にスティーブ・ジョブズ氏が発表して以来、MacBook Airは常に「ちょっと挑発的な製品」だったと述べている。

そしてバージュロン氏も「あの製品(初代MacBook Air)は、形の概念としては世界を変えるものでしたが、全ての人のためのコンピュータにはなり得ませんでした」と振り返る。「 “絶対に携帯性が必要だ” という人たちのためのコンピュータだったんです」とのことだ。

これは、かつてのMacBook Airはモバイラーのための製品だったが、M2 MacBook Airは万人向けのコンピュータに成長を遂げた、と示唆しているようだ。実際、アップルは2021年度第4四半期にMacの売上高が過去最高を記録したと明かしたとき、M1 MacBook Airの貢献を強調していたことがある。

とはいえ、まだM2 MacBook Airは実際にユーザーが使っているわけではなく、単なるベンチマーク以上の「現場での使いやすさ」は未知数だ。M1 MacBook Airはそこそこの高性能とバッテリー持ちを両立した絶妙なバランスが好評だったが、M2 Airもその点を受け継いでいると期待したいところだ。

Source: GQ Magazine UK
via: 9to5Mac

テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」のオリジナル記事を読む

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX