公開日 2010/03/04 14:18
進化点を総合チェック! - パナソニック新“ブルーレイDIGA”「BW880」を試す
一条真人の体当たり実験室
昨年秋にx70シリーズをリリースしたブルーレイDIGAに、早くも新機種であるx80シリーズが加わった(関連ニュース)。900番台が別格の存在となり、今回のリニューアルでは実質的に3D対応機のBWT3000がその後継機となったため、今回、2D対応機で投入されたのはBW880/780/680、そしてBR580となった。今回はそのなかの最上位機種である「DMR-BW880」を試してみた。
■奥行き199mmのコンパクトボディ - クイック起動処理はインテリジェントに可変
今回の新DIGAの特徴はいくつもあるが、見た目ですぐにわかるのがスリム化されたボディ。DIGAは従来から他機種より圧倒的にコンパクトだったが、新モデルは奥行きがついに20センチを切る199mmとなった。設置場所を選ばないのはもちろん、移動も楽だ。
操作体系はスタートメニューを使った、従来と変わらないものが継承されている。起動時間をクイック起動時で計測してみたが、4秒程度(終了1分程度)から12秒程度(終了1時間程度)に可変した。電源を切った直後ほど起動が早く、時間が経過するほど起動時間が遅くなった。
電源を切った直後であれば、また電源を入れる可能性があるということで、一部の回路を起こしておくということなのかも知れない。最近はDLNAなどの関係か、出荷時のデフォルト設定はクイック起動となっているが、クイック起動では標準起動よりも待機消費電力が大きくなるので、このようなパワーマネージメントをしている可能性もある。
■著しい高画質化を実現した「新・番組持ち出し機能」
SDカードやUSBケーブル経由でモバイルデバイスに録画を転送する「番組持ち出し」機能も高画質化した。それが「新・番組持ち出し」機能だ。従来の持ち出し機能ではワンセグ放送と同等の解像度(320×160)とビットレートとなっていたが、今回の機能では解像度が640×360となって高画質化している。
つまり好画質モードでは画素数が4倍になっているわけだが、実際に携帯に動画を転送して見てみると、発色、コントラスト、スムーズさなど画質の向上が著しい。ちなみに再生に使ったのは同じくパナソニックのFOMA端末のP-01B。搭載する液晶は動画再生性能も高く、VIERAケータイとも呼ばれているものだ。
なお、現時点で高画質映像の転送に対応しているのはNTTドコモ向けのFOMA P-01B/P-02B/P-03B、ソフトバンクモバイル向け941Pなどの携帯電話に限られる。
さて、率直にいってこの画質は同じくモバイル転送機能を持つソニーのレコーダーの768kモードに匹敵するかそれ以上と感じたが、ビットレートを調べてみると約1.5Mbpsということなので、そう感じたのも当然だ。
ちなみに高画質転送のビットレートは1.5Mbpsと1.0Mbpsに対応しており、必要に応じて切り替えることができる。これは端末によっては1.5Mbpsのビットレートに対応していないためだ。ちなみにP-1Bは高画質な1.5Mbps動画も再生できた。
なお、ビエラ・ワンセグのような純粋なワンセグテレビの場合、番組持ち出しには対応しているが、新・番組持ち出しの高画質モードには対応しない。今回、「SV-MC55-K」で試したのだが、ワンセグ画質のものは当然再生できたが、高画質モードの場合、ファイル自体がリスト表示されなかった。
高画質な番組持ち出しをするには、予約録画時に「持ち出し番組の設定」の「持ち出し番組の画質」で「高画質(VGA)」か「ワンセグ画質(QVGA)」かを選択するだけだ。
ちなみにワンセグ画質の場合は地デジ録画の場合、放送の録画と同時に録画を行うが、高画質では電源オフの待機時にエンコードされることになる。このエンコードには実時間がかかる。
これに対して、アクトビラの録画転送では処理が異なる。TSUTAYA TVのセルスルー動画を高画質モードで転送してみたが、この場合は、編集機能からのダビング機能で高画質データを作成し、その後に持ち出し転送で転送する必要があった。この編集機能からのダビングではエンコード中は映像が表示され、他の作業ができなくなる。
ちなみに転送にかかった時間は、以下のようになった。やはり、高画質番組の転送にはそれなりに時間がかかる。
・1時間59分のSD番組転送:1分54秒
・1時間49分のSD番組転送:1分48秒96
・3時間1分の高画質番組:7分55秒
ちなみに持ち出し転送自体はW録画中にも行うことができるため、使い勝手は良好だ。高画質映像はリアルタイムに記録するのではなく、待機中に作成されるため、それだけ時間を食うわけだが、通常の用途では前日の録画を翌日に外出先で見るような使い方がほとんどだと思う。この場合、前日の録画を就寝中にエンコードしてくれるため、実用的な使い勝手においてはあまり問題はなさそうだ。
■奥行き199mmのコンパクトボディ - クイック起動処理はインテリジェントに可変
今回の新DIGAの特徴はいくつもあるが、見た目ですぐにわかるのがスリム化されたボディ。DIGAは従来から他機種より圧倒的にコンパクトだったが、新モデルは奥行きがついに20センチを切る199mmとなった。設置場所を選ばないのはもちろん、移動も楽だ。
操作体系はスタートメニューを使った、従来と変わらないものが継承されている。起動時間をクイック起動時で計測してみたが、4秒程度(終了1分程度)から12秒程度(終了1時間程度)に可変した。電源を切った直後ほど起動が早く、時間が経過するほど起動時間が遅くなった。
電源を切った直後であれば、また電源を入れる可能性があるということで、一部の回路を起こしておくということなのかも知れない。最近はDLNAなどの関係か、出荷時のデフォルト設定はクイック起動となっているが、クイック起動では標準起動よりも待機消費電力が大きくなるので、このようなパワーマネージメントをしている可能性もある。
■著しい高画質化を実現した「新・番組持ち出し機能」
SDカードやUSBケーブル経由でモバイルデバイスに録画を転送する「番組持ち出し」機能も高画質化した。それが「新・番組持ち出し」機能だ。従来の持ち出し機能ではワンセグ放送と同等の解像度(320×160)とビットレートとなっていたが、今回の機能では解像度が640×360となって高画質化している。
つまり好画質モードでは画素数が4倍になっているわけだが、実際に携帯に動画を転送して見てみると、発色、コントラスト、スムーズさなど画質の向上が著しい。ちなみに再生に使ったのは同じくパナソニックのFOMA端末のP-01B。搭載する液晶は動画再生性能も高く、VIERAケータイとも呼ばれているものだ。
なお、現時点で高画質映像の転送に対応しているのはNTTドコモ向けのFOMA P-01B/P-02B/P-03B、ソフトバンクモバイル向け941Pなどの携帯電話に限られる。
さて、率直にいってこの画質は同じくモバイル転送機能を持つソニーのレコーダーの768kモードに匹敵するかそれ以上と感じたが、ビットレートを調べてみると約1.5Mbpsということなので、そう感じたのも当然だ。
ちなみに高画質転送のビットレートは1.5Mbpsと1.0Mbpsに対応しており、必要に応じて切り替えることができる。これは端末によっては1.5Mbpsのビットレートに対応していないためだ。ちなみにP-1Bは高画質な1.5Mbps動画も再生できた。
なお、ビエラ・ワンセグのような純粋なワンセグテレビの場合、番組持ち出しには対応しているが、新・番組持ち出しの高画質モードには対応しない。今回、「SV-MC55-K」で試したのだが、ワンセグ画質のものは当然再生できたが、高画質モードの場合、ファイル自体がリスト表示されなかった。
高画質な番組持ち出しをするには、予約録画時に「持ち出し番組の設定」の「持ち出し番組の画質」で「高画質(VGA)」か「ワンセグ画質(QVGA)」かを選択するだけだ。
ちなみにワンセグ画質の場合は地デジ録画の場合、放送の録画と同時に録画を行うが、高画質では電源オフの待機時にエンコードされることになる。このエンコードには実時間がかかる。
これに対して、アクトビラの録画転送では処理が異なる。TSUTAYA TVのセルスルー動画を高画質モードで転送してみたが、この場合は、編集機能からのダビング機能で高画質データを作成し、その後に持ち出し転送で転送する必要があった。この編集機能からのダビングではエンコード中は映像が表示され、他の作業ができなくなる。
ちなみに転送にかかった時間は、以下のようになった。やはり、高画質番組の転送にはそれなりに時間がかかる。
・1時間59分のSD番組転送:1分54秒
・1時間49分のSD番組転送:1分48秒96
・3時間1分の高画質番組:7分55秒
ちなみに持ち出し転送自体はW録画中にも行うことができるため、使い勝手は良好だ。高画質映像はリアルタイムに記録するのではなく、待機中に作成されるため、それだけ時間を食うわけだが、通常の用途では前日の録画を翌日に外出先で見るような使い方がほとんどだと思う。この場合、前日の録画を就寝中にエンコードしてくれるため、実用的な使い勝手においてはあまり問題はなさそうだ。