公開日 2011/12/21 10:04
PCオーディオの新スタンダード ー TEAC「Reference01」「S-300NEO」を聴く
上質な音楽リスニングのカタチ
TEACブランドから、PCオーディオを手軽に楽しめるオーディオコンポーネント「Reference01」シリーズ、同軸2ウェイユニットを搭載したコンパクトスピーカー「S-300NEO」が発売された。各製品の開発担当者へのインタビューと、試聴レビューをライターの岩井喬氏がお届けする。
ハイエンドの音を誰もが気軽に楽しめる価格帯で実現した「Reference01シリーズ」
− “Reference01”シリーズの商品企画はどのようにしてスタートしたのでしょうか。
小泉氏:TEACブランドから新しいオーディオ製品のシリーズを立ち上げることになり、私たちは日本国内のオーディオ市場の商品構成を改めて調査しました。その結果わかったことは、現在のオーディオ市場には高級オーディオと手軽さを重視したオーディオ製品が多く、オーディオの醍醐味が味わえるミドルクラスの製品が少ないということでした。オーディオの最新トレンドである「PCオーディオ」が楽しめて、「高品位・高音質にこだわり醍醐味を味わうこともでき、かつ、手の届くオーディオ」を目指したのが“Reference01”シリーズです。
加藤氏:オープンリールデッキの頃にTEACのオーディオと出会い、「もう一度オーディオを本格的にやってみたい」という方も多くいらっしゃると思います。“Reference01”シリーズは、このような方にも「最新のオーディオ」と「オーディオの醍醐味」を味わっていただける製品として、ご提案していきたい製品群です。
− メインとなる「UD-H01」「A-H01」はどんな製品ですか。
小泉氏:ぱっと見た印象では似た製品のように思われるかもしれませんが、実はコンセプトから中身まで大きく異なる製品です。
「A-H01」は、エントリー層の方々をターゲットにした製品です。一般的にこれからオーディオを始めようという方は、これまでならCDレシーバーと単品スピーカーを個別に、あるいは一体型コンポを購入するという流れだったと思います。最近ではiPhoneやスマートフォンで聴くために、PCの中に音楽データを取り込んでいる方が増えています。そういった方々に、PCの音源を自宅でも高音質に、かつ手軽に聞いていただくための製品が「A-H01」です。
「UD-H01」ではミドルクラスの方が購入しても満足いただけるよう、高音質再生のための仕様にこだわり、外部のHiFiオーディオ機器との拡張性もあわせ持つDAコンバーターを目指しました。自分が普段聞いている音楽に合わせてアンプやスピーカーの組み合わせを変えたり、ステップアップを検討したりと、「UD-H01」を手に入れたことをきっかけに、こうした“オーディオの醍醐味”を味わってもらいたいと考えています。
− 「A-H01」はアンプ回路にICEpower社のクラスDアンプを採用していますね。