• ブランド
    特設サイト
公開日 2016/01/28 11:53

コウォン「PLENUE」でハイレゾデビュー!超小型「PLENUE D」と新旗艦機「PLENUE S」を聴く

【特別企画】話題のハイレゾDAP2モデルのファーストインプレッションをお届け
中林直樹
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


ポータブルプレーヤーのシーンを牽引するブランド「COWON(コウォン)」から、個性の異なる2つのハイレゾプレーヤーが登場するというニュースが編集部に届いた。超小型でハンディサイズの「PLENUE D」、全方位から音質を追求した「PLENUE S」。オーディオ評論家の中林直樹氏による両機のファーストインプレッションをお届けしよう。

■バンドサウンドの一体感、迫り来るパワーを感じる

COWONから届いた「PLENUE D」は、手のひらに乗るコンパクトなハイレゾプレーヤー。このシーンを牽引しているのは同社のような韓国メーカーである。それには世界に先駆けて通信網が発達し、インターネットの普及が進み、デジタルデータ化された音楽を楽しむというスタイルがいちはやく定着したという背景がある。

そんな中、1995年にパソコン用の音響ソフトウェアメーカーとして設立されたのがCOWONだ。社名は共に(CO)、勝つ(WIN→WON)に由来しているそうだ。

97年には、本機にも継承されているソフトウェア「JetAudio」を発表。そして2002年にはハードウェア業界にも進出。デジタルオーディオプレーヤー「CW300」をリリースした。新たな音楽との使い方を提示したMP3プレーヤーの草分けとして一気に知られたブランドに成長。

以来、ハイレゾ再生に対応した「PLENUE 1」や「PLENUE M」などを展開してきた。また、イヤホンも積極的に手がけている。読者の中には、初めて目にする方もいるかも知れないが、実はこの分野で着実に実績を積んでいるブランドである。

その流れの中から出現したのがPLENUE Dである。が、“出現した”、と表現するとこのカジュアルな佇まいとは似つかわしくないように思う。

ポケットに入るコンパクトサイズで、シンプルなデザイン。ハイレゾ対応とはいえ、決して大げさにならないルックス、そして実売で3万円を切る価格帯という手の届きやすい設定は、ハイレゾへの第一歩として相応しい。

操作は2.8インチのタッチディスプレイで行う。視野角も広く、鮮やか、さらに動作もはやくストレスなく使える。また、MP3なら、最大100時間、ハイレゾなら最大51時間を連続再生可能。内蔵メモリーは32GBで、micro SDスロットも装備。FAT32フォーマットを行うことで、64GB以上のカードも使用できるという。


カラーは2色展開。「Gold Black」(左)と「Silver Black」(右)をラインナップしている
さて、そのサウンドは決して派手にならない、落ち着いたトーンが特長的だ。ロックではドラムスやベースの低域がこもらず、エレキギターやシンバルは耳に優しい。バンドサウンドの一体感や、耳の奥にぐいぐいと押し迫ってくるパワーを感じることができた。

さらに、同ブランドの矜持でのひとつでもある「JetEffect 5」や、音場調整機能「BBE+」などを組み合わせることで、ボーカルの伸びやかさや楽器全体の奥行きなどを仔細に調整可能。接続するイヤホンの個性に合わせて、積極的に追い込んでみたい。

こうしたエフェクト機能は、ともすると演出的になりがちだが、そこはJetEffectを長年追求したCOWONだけに心配は無用だ。

ジャズのラージアンサンブルではドラムスやウッドベース、ピアノの中低域にしっかりとした厚みを感じさせた。

iPhoneやAndroid端末からステップアップしたいなら、選択肢のひとつとしてまず挙げられるべきと思う。それは小さいというメリットだけではない。プレーヤーとしての基本性能の高さも有しているからだ。



【PLENUE Dで“脱スマホ"できる理由】

●理由1:小さくて高音質


原音を忠実に再現するために、高品位なDACを採用。数値が大きければ大きいほど雑音の少なさを示すS/N比は123dB、歪みの少なさを示すTHD+Nも0.004%と上位モデルにも負けないスペックを持つ。

●理由2:プレミアムな佇まい



天面のエッジ部は高品質のアルミをCNC加工、ダイヤモンドカットが施された堅牢さと美しさを兼ね備える。また、オプションでレザーケースも用意されるなど、所有欲を刺激するプレミアムな逸品に仕上がっている。

●理由3:自分好みの音にできる

音響調整機能「JetEffect 5」を使えば、周波数の調整はもちろん、音を鮮明にしたり、立体的にしたりもできる。例えば、電車の中など暗騒音が多い場所では、低音を強化するなど、環境に合わせて音を最適化できる。


●理由4:安心のバッテリー&カード対応


再生時間はMP3を再生した場合で100時間。96kHz/24bitのFLACを再生しても51時間と長時間バッテリーを誇る。また側面にはmicroSDカードスロットを搭載し、FAT32フォーマットを行えば、64GB以上の使用も可能だ。

次ページ2016年に登場するフラグシップ・ハイレゾプレーヤー「PLENUE S」

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードプレーヤーは “2強” テクニクス「SL-1500C」&デノン「DP-3000NE」がつばぜり合い<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング10月>
2 評論家も驚く実力派サウンドバーがこの価格? JBL「BAR 1000/800」がAmazonブラックフライデーで激安!
3 【プロレビュー有】老舗デノンの技術が結集! “音が良いサウンドバー”代表選手「DHT-S218」の魅力に迫る!
4 Amazonブラックフライデー、Shanlingの多機能プレーヤー・iBassoのUSB-DAC/アンプも狙い目
5 Hey! Say! JUMP、全曲サブスク解禁。最新アルバム「H+」含む全349曲が聴き放題に
6 独自技術を結集したPolk Audioの最高峰「R700」に迫る徹底レビュー
7 Bang & Olufsen、ANCを強化した完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay Eleven」
8 【レビューあり】「ビクター史上、最高傑作」から高コスパ機まで。どれを買うべき?ビクター製イヤホン2024年モデル総まとめ
9 「Sonos Ace」レビュー。美しいデザインに高いノイキャン性能、そして音質…完成度の高さにVGP審査員が唸った
10 「今、売れているオーディオアクセサリー」<売れ筋ランキング10月 番外編>
11/28 10:35 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX