• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/03/27 13:48

DLPプロジェクターとして初の4K 830万画素を実現。THX認証取得モデル「HT8050」をレビュー

制作者の意図を忠実に引き出す
鴻池賢三
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
プロジェクターも4K時代に突入し、高級モデルからエントリーモデルまで選択肢が増えている。そんな中、また新たな選択肢が登場した。日本で購入できるホームシアター用4K対応プロジェクターとしては初めてDLP方式を採用する、BenQの「HT8050」である。

BenQ「HT8050」

マニアなら、透過型液晶(3LCD)や反射型液晶(LCoS)タイプとの画質差が気になるところだろう。今回は、編集部視聴室にて、設置、使い勝手、画質を全方位から検証し、HT8050の魅力を探った。

THX HDディスプレイ認証取得の高信頼性

本機最大の特徴は、現在購入できるホームシアター用4K対応プロジェクターで唯一「DLP」方式を採用する点。DMDデバイスは2,716x1,528=約415万個のミラーを持ち、同一フレーム内で時間分割、端的に言いかえると「画素ズラし」によって3,840×2,160=約830万画素(4K)相当の解像度を実現する。

フルHDパネルから4Kへのエンハンスメントに比べ、HT8050ではもとの画素数がそもそも約415万であることから、その処理精度も高いという。全米民生技術協会(CTA)の4K UHD仕様に対応していることからも、紛れもない「4Kプロジェクター」と言って良いだろう。フルカラーは、単板DMDと6倍速ホイール(RGBRGB)の組み合わせにより、モノカラーを重畳して再現する。

4K解像度を証明するロゴ。本体天面にはこのロゴが貼られているが、これは対応しない製品には使用できないという

レンズはガラス製でBenQ独自の低分散コーティングが施され、4K用として新規開発された6群14枚構成の豪華仕様。フルHD用に比べ、解像度とコントラスト性能が引き上げられているという。ほか、100インチ画面時の投写距離は3.0m〜4.5と標準的。ピントと拡大縮小、左右27%/上下65%のレンズシフトは手動方式となっている。

本体の脚部はネジ式で、回転させることで高さ調節が行える

HDMI入力は2系統で、うち1つがHDMI2.0/HDCP2.2対応、もう1つはHDMI1.4a/HDCP1.4。HDR非対応は留意しておきたい。

端子部は正面から見て左側面に配置。本体の操作ボタンもまとめられている

天井釣りの設置を考慮して、レンズ交換は天面から行える

画質面では、THX HDディスプレイ認証を取得。映像装置として基本と言えるユニフォーミティー(輝度均一性)やコントラスト性能が約束されるほか、映像モードで「THX」を選択すれば、制作基準に沿う色温度(6500K)、ガンマ(2.4)、色再現(Rec.709)が得られる仕組み。また、製造ラインで1台ずつ厳密に調整が施され、測定レポートが添付される。コアなホームシアターファンはもちろん、制作現場でも安心して利用できる信頼性の高さも、他の製品には無い魅力と言える。

同じく天面には、HT8050に採用される技術名称の数々が印字されている

ほか、ISF(Imaging Science Foundation)の認証も取得し、ISFのメソッドに準拠した映像のキャリブレーションが可能。基本の画質性能がISFの定めるクオリティーを満たしているのはもちろん、ランプの劣化などによる映像の経時変化(色の変化)を較正したり、ユーザーが必要とするターゲットに合わせてシンプルな手順で調整ができる。

1台1台にファクトリーキャリブレーションレポートが付属。出荷時点での性能に対し、経時変化の状況を確認するのにも役立つ


次ページ気になる画質をチェック

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ECサイトでは11/15 22時より先行販売スタート
2 USB-Cで何ができる?!iPhoneユーザーなら知っておきたい「できること」総ざらい
3 可愛すぎる、でも本格派のCDプレーヤー。Shanling「EC Smart」で始めるデスクトップCDオーディオのススメ
4 【ミニレビュー】グランプリ受賞の実力、フルテックの電源ケーブル「Origin Power NCF(G)」
5 【速報】「オーディオ銘機賞2025」受賞モデルを一挙公開!「金賞」「特別大賞」ほか「ネットオーディオ大賞」も新設
6 <ヘッドフォン祭>DAP市場震撼? FIIOから超コスパ機「JM21」。ブランド初のフルサイズストリーマー「S15」も
7 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
8 耳を塞がない “軟骨伝導” の音質が大幅アップ!オーディオテクニカ「ATH-CC500BT2」をシーン別にチェック
9 「VAIO」をノジマが子会社化
10 初めてのスクリーンなら シアターハウス「WCBシリーズ」が推し!高コスパで“王道シアター”
11/12 10:19 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX