公開日 2018/03/29 08:00
このサウンドは本物だ! ケンウッド“彩速ナビ”TYPE Z「MDV-Z905」を取付けハイレゾを聴いた
【特別企画】音楽再生において抜かりないスペック
デジタル音場システムとの兼ね合いもあって、ホームオーディオやポータブルプレーヤーに対してやや遅れ気味となっていたカーAVのハイレゾ対応だが、最新モデルではカーナビゲーションを中心にだいぶ広がりを見せつつある。そんななかでも、一歩先を行く存在となっているのがケンウッドの「彩速ナビ」だ。
2015年にカーナビ初となるハイレゾ対応モデル「MDV-Z702」を発売。以来進化を重ね、2018年2月に登場した “彩速ナビ” の最新プレミアムモデルTYPE Z「MDV-Z905」では、192kHz/24bitまでのリニアPCMネイティブ再生に加えて、11.2MHzのDSD音源にも対応(こちらはリニアPCM変換)。いまあるハイレゾ音源の大半を楽しむことができるという、魅力的なスペックを持つ。
その一方で、Bluetooth接続の高音質コーデック「LDAC」にも対応するなど、音の良さと手軽さを巧みに両立。サウンドクオリティに関しては、かなりのアドバンテージを有した機種となっている。そこで、今回は “彩速ナビ” TYPE Z「MDV-Z905」について、サウンド面にテーマを絞り、機能性はもちろんのこと、実際に取り付けて試聴した感想も交えてレビューしたいと思う。
■音楽再生において抜かりないスペックを持つカーナビ
ハイレゾ対応カーナビ、“彩速ナビ” TYPE Z「MDV-Z905」最大の魅力といえば、やはり対応するハイレゾ音源スペックの幅広さだろう。192kHz/24bitまでのリニアPCM音源をネイティブ再生できるほか、11.2MHzのDSD音源にもリニアPCM変換ながら対応している。また実機でチェックしたところ、メーカーが保証している訳では無いだろうが192kHz/32bitの音源も再生可能となっていた。カーAV製品でここまでのスペックに対応するモデルはほとんど無く、カーナビに限定すれば皆無といっていい。
他社に先駆けて2015年に世界初のハイレゾ対応モデル「MDV-Z702」を発売したケンウッドだけあって、そのアドバンテージは大きいといえる。普段からホームオーディオやポータブルプレーヤーで再生している音源を、そのまま車室内でも良音質で楽しむことができるのは嬉しいかぎりだ。これだけでも、「MDV-Z905」は魅力的な製品だといえる。
また、地味に嬉しいのがexFATに対応していることだ。「MDV-Z905」はSDカードを挿入、またはUSBメモリーを接続することでハイレゾ音源を再生することが可能となっているが、exFAT対応となっているため、64GB以上のSDカードやUSBメモリでもそのまま再生できる。カーナビには、FAT32にしか対応していないものがまだまだ多く、そういった製品で大容量SDカード&USBメモリーを利用したい場合、メモリメーカーなどの専用ソフト入手して初期化し直さなければならない。
実際、手元にあったサンディスクの512GB SDカードを試してみたが、何の障害もなくあっさりと認識してくれた。些末なレベルの話ではあるが、例えば普段使用しているDAPのSDカードに保存された音源を聴く際や、友人のUSBメモリから再生したい場合など、実際に使っているとかなり便利だ。
さらに、LDACに対応している点も嬉しい。これはもともとソニーが開発したBluetoothの規格で、ハイレゾ音源を高音質のまま伝送することが可能。これを使うことで、ウォークマンなどから手軽な操作で、良質なサウンドを伝送できるのだ。Bluetooth接続と言うと音質は二の次という印象があるが、LDACによってかなり良質なサウンドを楽しめる。この “ワイヤレスの手軽さ” と “良音質” が両立できる点も大きな特徴といえる。
音質面での基本スペックにおいても抜かりがない。音質の要となるDACは、ハイエンドクラスのAKM製「AK4490」を採用。これに、トリプルコア浮動小数点演算DSPのAKM製「AK7738」、低位相ノイズマスタークロック採用などを組み合わせ、全ての音源を192kHz/32bitへアップコンバートして処理。よりピュアなサウンドを楽しむことができる。
2015年にカーナビ初となるハイレゾ対応モデル「MDV-Z702」を発売。以来進化を重ね、2018年2月に登場した “彩速ナビ” の最新プレミアムモデルTYPE Z「MDV-Z905」では、192kHz/24bitまでのリニアPCMネイティブ再生に加えて、11.2MHzのDSD音源にも対応(こちらはリニアPCM変換)。いまあるハイレゾ音源の大半を楽しむことができるという、魅力的なスペックを持つ。
その一方で、Bluetooth接続の高音質コーデック「LDAC」にも対応するなど、音の良さと手軽さを巧みに両立。サウンドクオリティに関しては、かなりのアドバンテージを有した機種となっている。そこで、今回は “彩速ナビ” TYPE Z「MDV-Z905」について、サウンド面にテーマを絞り、機能性はもちろんのこと、実際に取り付けて試聴した感想も交えてレビューしたいと思う。
■音楽再生において抜かりないスペックを持つカーナビ
ハイレゾ対応カーナビ、“彩速ナビ” TYPE Z「MDV-Z905」最大の魅力といえば、やはり対応するハイレゾ音源スペックの幅広さだろう。192kHz/24bitまでのリニアPCM音源をネイティブ再生できるほか、11.2MHzのDSD音源にもリニアPCM変換ながら対応している。また実機でチェックしたところ、メーカーが保証している訳では無いだろうが192kHz/32bitの音源も再生可能となっていた。カーAV製品でここまでのスペックに対応するモデルはほとんど無く、カーナビに限定すれば皆無といっていい。
他社に先駆けて2015年に世界初のハイレゾ対応モデル「MDV-Z702」を発売したケンウッドだけあって、そのアドバンテージは大きいといえる。普段からホームオーディオやポータブルプレーヤーで再生している音源を、そのまま車室内でも良音質で楽しむことができるのは嬉しいかぎりだ。これだけでも、「MDV-Z905」は魅力的な製品だといえる。
また、地味に嬉しいのがexFATに対応していることだ。「MDV-Z905」はSDカードを挿入、またはUSBメモリーを接続することでハイレゾ音源を再生することが可能となっているが、exFAT対応となっているため、64GB以上のSDカードやUSBメモリでもそのまま再生できる。カーナビには、FAT32にしか対応していないものがまだまだ多く、そういった製品で大容量SDカード&USBメモリーを利用したい場合、メモリメーカーなどの専用ソフト入手して初期化し直さなければならない。
実際、手元にあったサンディスクの512GB SDカードを試してみたが、何の障害もなくあっさりと認識してくれた。些末なレベルの話ではあるが、例えば普段使用しているDAPのSDカードに保存された音源を聴く際や、友人のUSBメモリから再生したい場合など、実際に使っているとかなり便利だ。
さらに、LDACに対応している点も嬉しい。これはもともとソニーが開発したBluetoothの規格で、ハイレゾ音源を高音質のまま伝送することが可能。これを使うことで、ウォークマンなどから手軽な操作で、良質なサウンドを伝送できるのだ。Bluetooth接続と言うと音質は二の次という印象があるが、LDACによってかなり良質なサウンドを楽しめる。この “ワイヤレスの手軽さ” と “良音質” が両立できる点も大きな特徴といえる。
音質面での基本スペックにおいても抜かりがない。音質の要となるDACは、ハイエンドクラスのAKM製「AK4490」を採用。これに、トリプルコア浮動小数点演算DSPのAKM製「AK7738」、低位相ノイズマスタークロック採用などを組み合わせ、全ての音源を192kHz/32bitへアップコンバートして処理。よりピュアなサウンドを楽しむことができる。