• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/03/10 06:40

【検証】高性能なPS5は+20万円でさらに画音質が跳ね上がる! オーディオアクセサリーでAV機器レベルに強化

UHD BD再生の実力をチェック
折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
2020年11月に発売された新世代ゲーム機「PlayStation 5」(以下、PS5)。発売から約4ヶ月が過ぎた現在でも、家電量販店やゲーム販売店では抽選販売による争奪戦が繰り広げられており、熱狂、そして入手困難な状況は未だ収まる気配はない。

PlayStation 5(PS5) © 2020 Sony Interactive Entertainment LLC.

そんなPS5は、オーディオ&ビジュアルの観点からも期待値の高いAV機器だ。最大8Kの映像出力、そして4K/120Hzに対応したハードウェアを備え(実際の8K出力対応は将来のソフトウェアアップデート待ち)、ディスクドライブを搭載する通常版(49,980円/税抜)はUltra HD Blu-ray(以下、UHD BD)のプレーヤー機能も搭載する。

Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Hulu、DAZN、Apple TVといった映像配信にも対応するメディアプレーヤー機能も利用でき、もちろんゲームのプレイも対応。PS5は、まさに最新のAV体験の見本市だ。

既にPS5の基本仕様はご存知の方も多いと思うので、ここはオーディオ&ビジュアル専門媒体であるPHILE WEBらしく、PS5のUHD BDプレーヤーとしての画質・音質のクオリティを検証しよう。


PS5の画質・音質は? 約227万円のシステムを組んで検証

PS5のクオリティ検証にあたっては、ベンチマークとして画質・音質ともに国内外で最高峰の評価を受けているパナソニックの「DP-UB9000(Japan Limited)」を用意した。なお、PS5は8K出力や4K/120pなど次世代スペックをUHD BD向けに有効にする機能や設定はなく、一般的な4K/24p出力に対応する。

テストは音元出版の試聴室で実施。視聴用モニターにはLGの55型有機ELテレビ「OLED55CXPJA」、AVアンプにデノンの「AVC-A110」、スピーカーにKEFの「R7/R3/R2c/R8a」とサブウーファー「KC62」を組み合わせ、5.1.2chのドルビーアトモス環境を準備。総額約227万円にもなるシステムを揃えて検証した。

今回はAVアンプと組み合わせて5.1.2chのスピーカーシステムで視聴を行った

視聴したソフトはクリストファー・ノーラン監督作品『テネット』。船上でテネットのスカウトを受けるチャプター2、貨物輸送機を空港倉庫に突入させるチャプター5を重点的に視聴。併せて『ボヘミアン・ラプソディ』のチャプター22、ライブエイドのライブシーンを視聴した。

まず画質についてだが、例えばチャプター2の人物の顔の描写を見ると、DP-UB9000の方が若干全体の描写が引き締まり、肌の質感が出る。チャプター5の滑走路を航空機が進むシーンの黒色も、DP-UB9000が冴える。『ボヘミアン・ラプソディ』でも、DP-UB9000が気持ち引き締まる。ただ、元が4K/HDRでハイレベルなUHD BDということもあって、画質の違いは生粋のAVファンでもなければ、なかなか判別も難しいレベルだ。

一方の音質においては、PS5とDP-UB9000で歴然とした差が出た。『テネット』のチャプター5は空港の手荷物検査のシーンから始まるが、そこで聞こえる機械音の鋭さがPS5とDP-UB9000ではまったく別モノ。

PS5単体で聴いた際には少し地味かなという程度だったが、DP-UB9000を聴くと、緊迫感を演出するBGMのオーケストラらしい楽器の立体感と生音らしさ、貨物倉庫に突っ込む爆音で崩れ落ちるモノの音数……映画を構成する様々な音のS/Nも、密度感も、別次元なのだ。

次に『ボヘミアン・ラプソディ』を再生。PS5はエネルギーバランスがセンター・フロントに集中している大人しい鳴りだが、DP-UB9000はサラウンドもしっかり。聞こえる歓声の数、密度感がまったく異なり、サラウンド方向の空間の広がり、包み込まれる音場感も出る。ピアノの音色もDP-UB9000の方が澄んでいて、音楽表現も格上と感じる。

PS5のUHD BDプレーヤーとしての実力を確認

DP-UB9000とは定価で約15万円の価格差があるため無謀と思いつつの比較だったが、特に音質差はあまりに大きかった。しかし、PS5の潜在能力を引き出すことで、結果は面白くなってくる。

次ページアクセサリーの追加で激変

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX