公開日 2024/08/17 07:00
耳で楽しむ平成レトロ。この夏は「スケルトン完全ワイヤレス」がトレンドかも
Beats、Nothing、テクニカ、JBLの最新モデルをピックアップ
1998年発売のiMac G3が火付け役とされる、90年代後半から00年代前半にかけて巻き起こった「スケルトン」ブーム。あらゆる製品のスケルトンモデルが登場していたことを、当時を生きた人なら誰もが印象に残っているはずだ。同時に、もはやそれが「平成レトロ」という括りになっていることに若干の恐怖を覚えるが……。
そんなスケルトンブームが、ここ最近でリバイバルの兆しを見せている。スマートフォンアクセサリやワイヤレスオーディオなど、令和ならではのスケルトンな製品が続々と登場しているのだ。そんなわけで、今回は「クリア」でも「トランスルーセント」でもなく、あえて「スケルトン」と呼びたい新製品の中から、注目の完全ワイヤレスイヤホンをいくつかご紹介していこう。
まずは、ファッショナブルなアイテムとしても注目を集めるBeatsのTWS。Appleストアや量販店などでもApple製品と並んで置かれているので、オーディオに関心が少ない方も目にする機会が多いのではないだろうか。
今回紹介する「Solo Buds」は、公式サイト曰く「これまでで最も小さなケース」という、非常に小さな充電ケースが特徴だ。今回紹介する製品の中でも一番小さく、握った手の中にすっぽり収まってしまいそうなほど。そんなSolo Budsのスケルトンモデルは、Beatsらしい鮮明な赤が印象的。イヤホン本体はスケルトンではなくマットな赤となっており、ケースとのコントラストもオシャレだ。
イヤホン本体は曲線的な形状で、耳の小さな人でも収まりやすそう。押しボタンであるフェイスプレート部は少し伸びたような形状なので指でつまみやすい。小さなケースから取り出す際も扱いやすいだろう。
iPhoneとペアリングしてみると、やはりApple傘下ならではのOSレベルの親和性の高さが嬉しい。充電ケースのフタを開くだけで認識してくれたり、アイコン表示も専用のものが用意されていたりとわかりやすい。イヤホンのセッティングもiPhoneの設定アプリから行うことができる。単純に使い勝手が良いし、ガジェットの取り扱いに慣れていない人でも安心だ。また、こうしたiOSならではの恩恵は無いものの、もちろんAndroidでも通常のイヤホンと同様に使うことができる。
音質傾向としてはやはり低域が持ち上がっていて迫力を感じるものの、ある程度バランス良くまとまっている。Ado「唱」などの力強いサウンドと相性が良く、ボーカルもまた低域が立っていて厚みを感じる。「低音は欲しいけど、極端にパワフルなのはイヤだな」と思う人にもちょうどいい仕上がりだ。それこそ、ブランド初期のブーミーなイメージを持っている人は、その変化に驚くかもしれない。
当時のスケルトンブームにAppleの存在が欠かせないとするなら、この令和のリバイバルブームにおいてはNothingの存在は欠かせないだろう。スマートフォンやイヤホンなど、スケルトンが印象的な製品を多く発売し、新興ブランドながらその存在感を示してみせた。そんなNothingイヤホンの最新モデルが「Ear(a)」だ。
手にとってまず、外箱の紙の質感に驚いた。光沢があってちょっとチープ。この感じ、かなり「90年代後半」って感じだ!「ゲームボーイカラー」の外箱とか、まさにこういう手触りだった気がする。カパッとあけて、ワクワクしながら中の機械を取り出す感じ。ドンピシャに感じる世代の人も多いのではないだろうか。
そしてイヤホンケースもこれまた、ものすごく懐かしさを感じる。「あの時代」のプロダクトデザイン感マシマシだ。今回はイエローをお借りしたが、この鮮やかな原色感も平成初期っぽい。それでいてケースにペアリングボタンが付いていたりと、今風の使い勝手も良好だ。
イヤホン本体はいわゆるスティックタイプで、指でつまんで着脱するのもラクラク。耳に入る部分はつるんと丸みを帯びていて収まりやすく、外側に見える部分がほぼ丸ごとスケルトンになっているのもいかにもで嬉しい。
音質はほどよくメリハリがきいており、聴きやすさと楽しさが良いバランス。DIALOGUE+「ユートピア学概論」など、ハイテンポで賑やかな楽曲も楽しく聞かせてくれる。LDACにも対応しており、対応機種でより高音質な再生も楽しめる。
専用アプリからイコライザーでの音質調整も行えるが、注目したいのが「ベースエンハンス」機能。ただ低域が持ち上がるだけでなく、「ズンズンくる」感じの低域に質が変わる、というイメージだ。デフォルトのライトめな聴き味とはかなり印象が変わって面白い。
また、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効き具合もなかなかのもの。弱〜強の3段階に加えて、周囲に合わせて適切に切り替えてくれる「アダプティブ」も設定可能で、移動中や色んな場所で使う人には嬉しい機能だ。外音取り込みも自然で聞きやすい。機能性もしっかり備えた1台だ。
そんなスケルトンブームが、ここ最近でリバイバルの兆しを見せている。スマートフォンアクセサリやワイヤレスオーディオなど、令和ならではのスケルトンな製品が続々と登場しているのだ。そんなわけで、今回は「クリア」でも「トランスルーセント」でもなく、あえて「スケルトン」と呼びたい新製品の中から、注目の完全ワイヤレスイヤホンをいくつかご紹介していこう。
■鮮烈な赤とコンパクトなサイズが印象的! Beats「Beats Buds Solo」
まずは、ファッショナブルなアイテムとしても注目を集めるBeatsのTWS。Appleストアや量販店などでもApple製品と並んで置かれているので、オーディオに関心が少ない方も目にする機会が多いのではないだろうか。
今回紹介する「Solo Buds」は、公式サイト曰く「これまでで最も小さなケース」という、非常に小さな充電ケースが特徴だ。今回紹介する製品の中でも一番小さく、握った手の中にすっぽり収まってしまいそうなほど。そんなSolo Budsのスケルトンモデルは、Beatsらしい鮮明な赤が印象的。イヤホン本体はスケルトンではなくマットな赤となっており、ケースとのコントラストもオシャレだ。
イヤホン本体は曲線的な形状で、耳の小さな人でも収まりやすそう。押しボタンであるフェイスプレート部は少し伸びたような形状なので指でつまみやすい。小さなケースから取り出す際も扱いやすいだろう。
iPhoneとペアリングしてみると、やはりApple傘下ならではのOSレベルの親和性の高さが嬉しい。充電ケースのフタを開くだけで認識してくれたり、アイコン表示も専用のものが用意されていたりとわかりやすい。イヤホンのセッティングもiPhoneの設定アプリから行うことができる。単純に使い勝手が良いし、ガジェットの取り扱いに慣れていない人でも安心だ。また、こうしたiOSならではの恩恵は無いものの、もちろんAndroidでも通常のイヤホンと同様に使うことができる。
音質傾向としてはやはり低域が持ち上がっていて迫力を感じるものの、ある程度バランス良くまとまっている。Ado「唱」などの力強いサウンドと相性が良く、ボーカルもまた低域が立っていて厚みを感じる。「低音は欲しいけど、極端にパワフルなのはイヤだな」と思う人にもちょうどいい仕上がりだ。それこそ、ブランド初期のブーミーなイメージを持っている人は、その変化に驚くかもしれない。
■令和と平成が交差する原色イエロー。Nothing「Ear(a)」
当時のスケルトンブームにAppleの存在が欠かせないとするなら、この令和のリバイバルブームにおいてはNothingの存在は欠かせないだろう。スマートフォンやイヤホンなど、スケルトンが印象的な製品を多く発売し、新興ブランドながらその存在感を示してみせた。そんなNothingイヤホンの最新モデルが「Ear(a)」だ。
手にとってまず、外箱の紙の質感に驚いた。光沢があってちょっとチープ。この感じ、かなり「90年代後半」って感じだ!「ゲームボーイカラー」の外箱とか、まさにこういう手触りだった気がする。カパッとあけて、ワクワクしながら中の機械を取り出す感じ。ドンピシャに感じる世代の人も多いのではないだろうか。
そしてイヤホンケースもこれまた、ものすごく懐かしさを感じる。「あの時代」のプロダクトデザイン感マシマシだ。今回はイエローをお借りしたが、この鮮やかな原色感も平成初期っぽい。それでいてケースにペアリングボタンが付いていたりと、今風の使い勝手も良好だ。
イヤホン本体はいわゆるスティックタイプで、指でつまんで着脱するのもラクラク。耳に入る部分はつるんと丸みを帯びていて収まりやすく、外側に見える部分がほぼ丸ごとスケルトンになっているのもいかにもで嬉しい。
音質はほどよくメリハリがきいており、聴きやすさと楽しさが良いバランス。DIALOGUE+「ユートピア学概論」など、ハイテンポで賑やかな楽曲も楽しく聞かせてくれる。LDACにも対応しており、対応機種でより高音質な再生も楽しめる。
専用アプリからイコライザーでの音質調整も行えるが、注目したいのが「ベースエンハンス」機能。ただ低域が持ち上がるだけでなく、「ズンズンくる」感じの低域に質が変わる、というイメージだ。デフォルトのライトめな聴き味とはかなり印象が変わって面白い。
また、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効き具合もなかなかのもの。弱〜強の3段階に加えて、周囲に合わせて適切に切り替えてくれる「アダプティブ」も設定可能で、移動中や色んな場所で使う人には嬉しい機能だ。外音取り込みも自然で聞きやすい。機能性もしっかり備えた1台だ。