公開日 2011/09/21 11:05
見た目はブラインド、中身は吸音材 − 東京ブラインドの「フェルトーン」
防音・調音で音環境を良くする!
意匠性と性能を両立させた吸音材
音環境の弱点になる窓辺を吸音材に変えるブラインド
創業60年超の歴史を誇るブラインドメーカーの老舗「東京ブラインド」。同社が発売する吸音するブラインド「フェルトーン」は、スピーカー音の位相を乱す「窓」をケアできる吸音材として注目を集めている。素材には高密度フェルトを使って吸音性能を上げたスラットを採用。木製と比較しても薄くて軽いのが大きな特徴だ。
さらに特殊な接着技術をつかい、スラットにカーテン生地をあしらうこともできるため(持ち込みもOK)、吸音材でありながら見た目はオシャレなブラインドに仕上げることができる。まさにリビングシアターに好適なアイテムなのだ。
素材の吸音性能は40Hz以上の中高域が中心(下図参照)。ボーカルなどの定位感を向上させるのに一役買ってくれるだろう。さらに、スラットの傾きをかえるだけでも吸音性能はかわるので、好みの音に追い込む楽しみも享受できるのだ。背後空気層がどれだけ取れるかにもよって異なるが、5cm程度の空気層を取ることで、約5dB前後、音を減衰させることもできる。
小さな窓から大きな窓まで、様々なタイプに取り付けできるように、幅は30cm〜4m、高さは50cm〜3m80cmまでオーダーメイドで対応してくれる。掃出し窓に設置する際など、天井から床までブラインドを下げ、空間を美しく彩ることもできるのだ。
フェルトーンは発売から2年が過ぎ、新たなアイデア商品も登場している。ホームシアターファンに注目してほしいのは、吸音ブラインドと木製ブラインドを混ぜて使用するハイブリッドタイプ。吸音だけでなく反射もする調音材である。フェルトーンは壁一面を吸音するので、空間によっては音を吸い過ぎてしまうケースもある。そのような場合、適度に反射もしてくれるハイブリッドタイプが好適だ。スラットの取り替えも自分で行うことができるので、スラットの配列も自由に組み替えることができる。
対応サイズの広さと豊富なカラーバリエーション。意匠性の問題で調音材の導入に踏み切れない方は、是非導入を検討してほしい。