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公開日 2015/03/31 10:00

新生活に向けて選びたいオススメのAKGイヤホン/ヘッドホン4選

編集部
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空気も柔らかく、春めいてきました。これから新生活を始めるという方もいるのでは? 就職や進学など、環境が変わる方も多いはず。そこで今回は価格帯や活躍シーンもさまざまなAKGのイヤホン/ヘッドホン4機種をピックアップ。学校で目立ちたい!通勤時間を快適にしたい!という願いをお持ちの方に、選ぶときのポイントや基礎知識などを交えながら紹介します。


編集部:そもそもイヤホンとかヘッドホンって、どういう風に選んだらいいんでしょうか?

折原:まずは「自分はどういうシーンでどういう風に使いたいのか?」を考えてみるのがいいと思います! たとえば通勤・通学の時に使いたいのに、オープン型の大きなヘッドホンを選ぶのはナシじゃないですか。


編集部:音めっちゃ漏れるし重いしかさばりますもんね。

折原:そうそう。だから「通勤・通学に使いたい/混雑する電車に乗ることが多い/スマホと組み合わせて使う」って場合だったら、ケーブルがひっかかって煩わしい思いをしないで済むBluetoothイヤホンがいいな、ってなりますよね。「家でじっくり音楽を聴くのに使いたい/とにかく音にこだわりたい/既に持っているコンポやネットオーディオシステムと組み合わせたい」んだったら大口径のドライバーを積んだ音質重視のヘッドホンがいいよね、っていう風に決まってくると思うんですよ。

編集部:たしかに!


密閉型
<メリット>音漏れしにくい。外の音も入ってきにくい。低音の表現に優れる。
<デメリット>音がやや詰まる。空間表現はオープン型よりもやや苦手。

オープン型
<メリット>音の広がりが良い。ヌケが良く伸びやかな音色。
<デメリット>音漏れしやすい。外の音も入ってきやすい。低音がやや弱い


編集部:で、今回は新生活にあわせて初めて、ポータブルプレーヤーやスマートフォンの付属イヤホンからの買い換えを考えている方に、値段別・スタイル別のオススメモデル5機種を選んでみました。AKGっていうブランドを知らない方も多いかと思うんですが、どういうブランドなんでしょうか?

折原:AKGはもともとミュージシャンやスタジオエンジニアといったプロ向け製品の開発を手掛けていたメーカーで、音質も高く評価されています。いまは「Kシリーズ」「Qシリーズ」「Yシリーズ」の3つのラインがあるんですけど、それぞれ音の傾向が作り分けられているんですよね。

それで、いま使っているのが付属イヤホンだという人…だいたいの人はiPod/iPhoneの付属イヤホンだと思うんですけど、それとの最も大きな違いというと「低音がしっかり出ること」だと思います。たとえばAKGで“ポータブルモデル”と謳われているものについては、持ち運びやすい大きさなのにしっかり低音も響く音づくりになっています。低音って、屋外だと電車の走行音とか外からの騒音にかき消されやすいじゃないですか。だからバランスがちょうどよくなるんですよね。

編集部:でも低音強めの音づくりになっているというと、家で音楽を聴くにはバランスが悪いってことになったりしませんか?

折原:いまの音楽のトレンドって低音が効いた音づくりだと思うんですよ。HIPHOPとかEDMとか、リズムやビートがガッツリ出る感じの。だからそういうのを気持ちよく楽しめると思いますよー。


お手頃&小型&軽量。カラフルボディがファッションのポイントに。
Y23/Y23U
Y23(通常モデル)…直販サイト価格¥4,880(税抜)/Y23U(リモコン付モデル)…同¥5,880(税抜)

Y23(ブラック、ホワイト)

スマホ用マイクリモコン付き「Y23U」(ホワイト、ブラック、レッド、ティールブルー)

編集部:ではではここからは、ピックアップした5機種それぞれを見ていきましょう。まず「Y23/Y23U」」は2月に発売されたばかりの新製品ですね。「Y23」は通常のイヤホン、「Y23U」は、スマホ用マイクリモコンが付いています。特徴は、一目見て分かると思うんですが、とにかくものすごく小さいし軽い!

折原:これはビックリしますよね。僕の小指より小さい!

驚くほど小さなボディはまさに指先サイズ。

K375との比較

編集部:折原さんなんて着けたら耳のなかにすっぽり収まって見えなくなっちゃうくらいじゃないですか。

耳の中にすっぽり収まるサイズ

折原:ほんとだ(笑)。でもY23はこんなに小さいのに抜けが良くて細かい音まで表現してくれて、締まった低音がするんですよ。値段はだいたい5,000円くらいでしたっけ? 正直「この値段で売っていいの?」ってくらいのクオリティですよ。僕も非常に気に入ってます。

編集部:おお、すごい絶賛ですね(笑)。でも確かに、音を聴いて驚きました。かなり低音が出る。けど、余計な色づけ感みたいなのはない。

折原:素直な音ですよね。たぶん低音が出るのは理由がふたつあって。ひとつは直径9mmのボディをめいっぱい使って5.8mmダイナミック型ドライバーを搭載している点。ドライバーのチューニングもうまいんだと思います。

編集部:ダイナミック型ドライバーとかBAドライバーとかよく聞きますけど、具体的にどう違うんですか?

折原:BAドライバーは元々補聴器に使われてたものをオーディオ向けにブラッシュアップしたもので、中〜高域の、細かい音を表現するのが上手です。一時期は複数のBAドライバーを組み合わせたモデルがものすごく流行りましたけど、いままた「ダイナミック型もやっぱり良いんじゃない?」って流れが来たんですね。というのはダイナミック型は空気感や空間の表現が上手なので、「空気をふるわせて鳴る」という音の基本的な部分をうまく再現してくれるんです。それと低音の再現力はやっぱりダイナミック型の方がいいと思います。

編集部:なるほどー。


ダイナミックドライバーとは
音楽信号を受けたボイスコイルが、振動板を前後に振動させることで音を鳴らす方式(要は一般的なスピーカーと一緒)
<メリット>幅広い帯域をカバーできる
<デメリット>低音再生が得意

BAドライバーとは
BA=バランスド・アーマチュアの略。ドライバーロッドと呼ばれるピンで振動板を振動させる。
<メリット>小型化が簡単。細かい音再生や中高域の再生が得意
<デメリット>再生周波数帯域が狭いので、何基か組み合わせて使うことが多い


折原:あともうひとつは、耳にものすごくフィットする点。耳栓か?!ってくらいフィットして外れにくいんですよ。ちゃんと装着できていると、音が逃げずにちゃんと聞こえるぶん低音再生力が高くなるんでしょうね。

編集部:確かにものすごくフィット感いいですよね。自分は耳孔が小さい方なんで、耳からポロッとイヤホンが外れちゃうってことがあるんですよ。だからXSのイヤーチップを使って付けてみたとき「すごい、着けてる感じがしない…!」って驚きました。耳に掛かる重さが少ないし、耳孔への圧迫感もないから長時間つけてても疲れない。これって大事なことだと思います。

折原:ちなみにこれ、寝転がってスマホで動画見るときに使うにもいいんですよ。耳から外れにくいし、耳にすっぽり収まるから横向きになった時も痛くないし。

編集部:あーその使い方いいですね〜(笑)。休日ダラダラするときに最高ですね。

折原:完全に見た目だけのイヤホンっていうのもあると思うんですけど、せっかく最初に買うなら是非Y23を買ってみてほしい! 街で見かけたときも「こやつ、見た目だけで選ばずきちんとしたブランドのモデルを買っている…分かってるな(ニヤリ)」みたいな感じになります。

イヤチップからケーブル、リモコン、プラグ部のリング(極の部分)までカラーが統一されている

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