公開日 2023/03/09 06:40
ポータブル電源のバッテリー、「mAh」表記じゃない理由は?
【連載】ガジェットTIPS
ポータブル電源のスペックを調べていたら、「Wh」(1Wワットの電力を1時間使った時の電力量)の表記はあるけれど、「mAh」(1mAの電流を1時間流すことができる容量)がない、という経験はありますか? モバイルバッテリーの表記はもっぱらmAhですから、なぜポータブル電源はWhなのか、mAhに換算したらどれほどなのか、気になるところです。
ポータブル電源の容量の単位に「Wh」を使用する理由のひとつは、「幅広い電圧に対応しているから」。モバイルバッテリーにつなぐ機器は、電圧5VのUSBデバイスが前提ですが、ポータブル電源につなぐ機器はAC 100VやDC 12Vなどさまざま。単位を読み替えることなく、消費電力○○ワットの機器を△時間動かせることがすぐにわかるWhのほうが好都合なのです。
なお、mAh単位のバッテリー容量をWhに読み替える場合、「電流×電圧=電力」ですから、容量5万mAhのバッテリーを電圧3.7V(一般的なバッテリーセル1本あたりの電圧)として計算すると、50,000×3.7=185,000mAh=185Whとなります。
ところで、USB給電の主流になってきたUSB PD(Power Delivery)は、電圧は5 - 20Vまで4段階で変動します。モバイルバッテリーのバッテリー容量表記が、電圧5Vを前提とするのは過去のこととなりつつあります。
ポータブル電源の容量の単位に「Wh」を使用する理由のひとつは、「幅広い電圧に対応しているから」。モバイルバッテリーにつなぐ機器は、電圧5VのUSBデバイスが前提ですが、ポータブル電源につなぐ機器はAC 100VやDC 12Vなどさまざま。単位を読み替えることなく、消費電力○○ワットの機器を△時間動かせることがすぐにわかるWhのほうが好都合なのです。
なお、mAh単位のバッテリー容量をWhに読み替える場合、「電流×電圧=電力」ですから、容量5万mAhのバッテリーを電圧3.7V(一般的なバッテリーセル1本あたりの電圧)として計算すると、50,000×3.7=185,000mAh=185Whとなります。
ところで、USB給電の主流になってきたUSB PD(Power Delivery)は、電圧は5 - 20Vまで4段階で変動します。モバイルバッテリーのバッテリー容量表記が、電圧5Vを前提とするのは過去のこととなりつつあります。