公開日 2023/08/17 06:40
自宅のネット回線がなんだか遅い...原因は「PPPoE」かも?
【連載】ガジェットTIPS
最近自宅のWi-Fiが遅い...スマホアプリで電波強度を調べてみても問題なく、PCやテレビなどWi-Fiに接続するデバイス全般のネットワーク速度が低下している、という場合には速度低下が気になる時間帯を確認してみましょう。夜間など特定の時間帯に速度低下が顕著であれば、原因は「PPPoE」かもしれません。
インターネット上でやり取りされる情報量(トラフィック)は、デバイス数の増加や動画などリッチコンテンツの登場により、急激に増加しています。トラフィック増加は各所に機械的・電気的な負担を強いることになりますが、なかでも「ネットワーク終端装置(NTE)」は、インターネット接続にPPPoEを利用する環境で問題となります。
NTEはISP(プロバイダー)ごとに用意されるネットワーク装置で、処理できるセッション数(ユーザー数)が決められています。だからセッション数が増えてトラフィックが増加すると対応しきれなくなり、通信速度低下につながることがあるのです。
ISPのセッション数増加は夜間など特定の時間帯に発生することが多いため、NTEを原因とした通信速度低下もその時間帯と重なることになります。なお、NTEを管理しているのはNTTであり、ISPから要望があったからといってすぐに増設されるものではありません。
エンドユーザー側の対策としては、ルータをON/OFFするなどしてPPPoE回線をつなぎ直す(再接続時に空いている回線につながる可能性がある)、比較的空いているISPに移行するという方法もありますが、根本的な解決策にはなりません。この機会に、次世代の接続方法「IPoE」への乗り換えを検討してみては?
インターネット上でやり取りされる情報量(トラフィック)は、デバイス数の増加や動画などリッチコンテンツの登場により、急激に増加しています。トラフィック増加は各所に機械的・電気的な負担を強いることになりますが、なかでも「ネットワーク終端装置(NTE)」は、インターネット接続にPPPoEを利用する環境で問題となります。
NTEはISP(プロバイダー)ごとに用意されるネットワーク装置で、処理できるセッション数(ユーザー数)が決められています。だからセッション数が増えてトラフィックが増加すると対応しきれなくなり、通信速度低下につながることがあるのです。
ISPのセッション数増加は夜間など特定の時間帯に発生することが多いため、NTEを原因とした通信速度低下もその時間帯と重なることになります。なお、NTEを管理しているのはNTTであり、ISPから要望があったからといってすぐに増設されるものではありません。
エンドユーザー側の対策としては、ルータをON/OFFするなどしてPPPoE回線をつなぎ直す(再接続時に空いている回線につながる可能性がある)、比較的空いているISPに移行するという方法もありますが、根本的な解決策にはなりません。この機会に、次世代の接続方法「IPoE」への乗り換えを検討してみては?