【連載】ガジェットTIPS
間違い注意!「C」から始まるボタン電池、買っても使えないかも?
「ボタン電池」や「コイン電池」と呼ばれる銀色で薄型の電池は、製品名/型番で見分けられます。市販のボタン電池は、1文字目は電気化学系を表す英字(L=アルカリ、S=酸化銀、C=二酸化マンガンリチウム)、2文字目は形状を表す英字(R=円周)となるので、基本的には「LR」か「SR」、「CR」から始まることになります。
そのうち「LR」と「SR」については、大きさ/厚みさえ合致すればどちらでも使用できる機器が存在するなど、代用可能なことがあります。しかし、「CR」は装着可能な電池が機器側ではっきり指定されており、「LR」や「SR」で始まるボタン電池も使用OK、という機器を見かけることはありません。
その最大の理由は「電圧」です。「CR」から始まるボタン電池は、正極に二酸化マンガン、負極にリチウムを用いるボタン電池(コイン形リチウム電池)で、公称電圧は3Vです。Sから始まる酸化銀ボタン電池は1.55V、Lから始まるアルカリボタン電池は1.5Vですから、もしサイズ/厚みの問題を解決できたとしても、電圧が機器が定める規格の2倍(あるいは半分)となるため、代用することはできません。
ところで、使用済みコイン形リチウム電池は水銀を含んでいないため、一般社団法人電池工業会による使用済みボタン電池回収事業の対象外とされています。多くの自治体では「不燃ゴミ」として廃棄可能とされているものの、分別回収のルールを定めている自治体もありますから、廃棄する前に必ず確認しましょう。
そのうち「LR」と「SR」については、大きさ/厚みさえ合致すればどちらでも使用できる機器が存在するなど、代用可能なことがあります。しかし、「CR」は装着可能な電池が機器側ではっきり指定されており、「LR」や「SR」で始まるボタン電池も使用OK、という機器を見かけることはありません。
その最大の理由は「電圧」です。「CR」から始まるボタン電池は、正極に二酸化マンガン、負極にリチウムを用いるボタン電池(コイン形リチウム電池)で、公称電圧は3Vです。Sから始まる酸化銀ボタン電池は1.55V、Lから始まるアルカリボタン電池は1.5Vですから、もしサイズ/厚みの問題を解決できたとしても、電圧が機器が定める規格の2倍(あるいは半分)となるため、代用することはできません。
ところで、使用済みコイン形リチウム電池は水銀を含んでいないため、一般社団法人電池工業会による使用済みボタン電池回収事業の対象外とされています。多くの自治体では「不燃ゴミ」として廃棄可能とされているものの、分別回収のルールを定めている自治体もありますから、廃棄する前に必ず確認しましょう。