PR 公開日 2023/11/09 06:45
オーディオ専用ルームに最適な条件とは? 自宅でできる改善方法も解説!
改めて知りたいオーディオ基礎知識解説 Powered by オーディオランド
オーディオは実に奥深く、様々な要素が音に影響してくる。だからこそ楽しい趣味なのだが、初心者のうちは分からないことも多く、また熟練したファンであっても、詳しいことは意外と知らないなんてことがあるのではないだろうか。
そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項ではオーディオ機器そのものではないにも関わらず、音を決める重要な要素である「オーディオルーム」について紹介しよう。
■音の響き、部屋の広さ……オーディオルームに最適な条件って?
例えば、あなたのスピーカーが空気で満たされた無重力の屋外に配置されていたとする。壁はおろか、床すらもないどこまでも広大な空間だ。こういう場合、スピーカーの音は基本的に全周囲へ球面上に放射することとなる。
実際に、これと似た空間を私は体験したことがある。スピーカー・メーカーの無響室だ。床は頑丈だが目の粗い金網で、部屋の6面がすべて差し渡し1mはあろうかという巨大な楔形の吸音材で覆われている。この部屋ではあらゆる音の反射というものが存在せず、後ろを向いて喋っている人の声が聴き取りづらくなってしまう。
世のスピーカー・メーカーはそういう空間で自社のスピーカーを測定し、カタログデータを得る。なぜそんな部屋を用いるのかというと、スピーカー単体の実力を測るためで、そのためには部屋の影響をとことんまで排除せねばならないからだ。
しかし、オーディオマニアのリスニングルームやご家庭のリビングでそんな環境は実現し得ないし、何より完全に響きを殺した部屋で聴く音楽は、ボソボソと味気なく勢いに乏しく味気ないものとなってしまう。これはほとんど例外がない。
殺風景な会議室へ入ったら、自分の声がビンビンと不快に響く。あるいは、防音の行き届いた公民館の音楽室へ入ったら、何だか息が詰まったような不快感がある。皆さんはこんな体験をされたことがないだろうか。前者は残響が多すぎる、後者は少なすぎる部屋の特徴で、どちらもオーディオにはあまり向いていない。あなたがオーディオ専用ルームをお持ちなら、誰かと会話してその声が快適に響くくらいの部屋へと調整していただきたい。
それでは、部屋の絶対的な広さはオーディオにどう影響するか。これも一概にいうのは難しいが、よほど大規模な機器を展開するのでない限り、部屋は広すぎない方がいいのではないかと感じている。幸い現代のオーディオでは小型でも高い再生能力を持つスピーカーが珍しくないし、部屋の大きさに相応しい装置を展開することと、その部屋の弱点を潰していくことで、楽しめるオーディオ空間を作ることはそう難しくないのではないかと考える。
友人に3畳もないくらいの居室でオーディオを頑張っている男がいるが、遊びに行ったら至近距離から歪みのない高品位サウンドを浴びるように聴いていて、これはこれで悪くないじゃないかと思ったものだ。
■おうちのオーディオルームを改善する方法を紹介!
それでは、部屋の弱点をどう潰していくか。昨今はもう少なくなったと思うが、和室でオーディオをなさっている人は、まず畳のコンプライアンス(弾性)を何とか抑えたい。具体的には、左右スピーカーの下へ大きな寸法の丈夫な板を敷き、ふらつきを軽減するのだ。また、ふすまや障子は特に低音がほとんど素抜けになり、低音不足になりやすい。もし可能なら、重い木材の引き戸に交換できると、低音は大幅に改善するだろう。
ライブ過ぎる部屋の残響を抑えるのは結構難しいが、可能ならスピーカーの背後に最低10cmくらいの空間を持たせ、カーテンを吊ってやるとよい。これでスピーカー背後に渦巻く汚れた反射・回折音が大幅に低減できる。
一方、デッド過ぎる部屋をライブ方向へ振るには、床にビニールシートを敷いたり壁に絵をかけたりすることがある程度有効だが、本質的に残響を伸ばすなら、例えば本棚やレコードラックがあるならそれを別室へ移すなど、大規模な対策が必要になることが多い。
それでは、狭い部屋でより充実したオーディオを楽しむにはどうするのがよいか。人それぞれお気に入りのスピーカーもあろうし、あまり無理強いするのも気が引けるが、先程も少し触れた通り、部屋の内容積相応のスピーカーを使うことを薦めたい。昨今は小型でも高品位なスピーカーが少なくない。そういう意味では、狭小住宅の多い日本にとっていい時代になったといえるのではないか。
ついでといっては何だが、狭い部屋におけるスピーカーのセッティングについて、少し話しておこう。スピーカーはセッティング次第で音場感や低域の量感、スピード感を調節することができるが、それは主に振動板に対して床や壁、天井からの距離をどう取るかで決まる。
壁や床へスピーカーを近づければ低域の反射によって量感は増し、しかしその分中〜高域の反射で音が濁り、音場感などは損なわれる。それをどう案分するかが狭い部屋でのセッティングのコツといってよい。部屋が狭いと絶対的な空気容量が小さいため、小型スピーカーで音場感重視の開放的なセッティングにしても低域の量感が薄くなりにくい場合が多い。先に「部屋は広すぎない方が好ましい」という言い方をしたのは、こういった部分でもある。
昔、50畳くらいある会議室でスピーカーの試聴をしたことがあるが、音が散ってしまって特徴をつかむのに苦労したものだ。広すぎる部屋は「狭く使う工夫」が必要になることもあるのである。
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(協力:オーディオランド)
そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項ではオーディオ機器そのものではないにも関わらず、音を決める重要な要素である「オーディオルーム」について紹介しよう。
■音の響き、部屋の広さ……オーディオルームに最適な条件って?
例えば、あなたのスピーカーが空気で満たされた無重力の屋外に配置されていたとする。壁はおろか、床すらもないどこまでも広大な空間だ。こういう場合、スピーカーの音は基本的に全周囲へ球面上に放射することとなる。
実際に、これと似た空間を私は体験したことがある。スピーカー・メーカーの無響室だ。床は頑丈だが目の粗い金網で、部屋の6面がすべて差し渡し1mはあろうかという巨大な楔形の吸音材で覆われている。この部屋ではあらゆる音の反射というものが存在せず、後ろを向いて喋っている人の声が聴き取りづらくなってしまう。
世のスピーカー・メーカーはそういう空間で自社のスピーカーを測定し、カタログデータを得る。なぜそんな部屋を用いるのかというと、スピーカー単体の実力を測るためで、そのためには部屋の影響をとことんまで排除せねばならないからだ。
しかし、オーディオマニアのリスニングルームやご家庭のリビングでそんな環境は実現し得ないし、何より完全に響きを殺した部屋で聴く音楽は、ボソボソと味気なく勢いに乏しく味気ないものとなってしまう。これはほとんど例外がない。
殺風景な会議室へ入ったら、自分の声がビンビンと不快に響く。あるいは、防音の行き届いた公民館の音楽室へ入ったら、何だか息が詰まったような不快感がある。皆さんはこんな体験をされたことがないだろうか。前者は残響が多すぎる、後者は少なすぎる部屋の特徴で、どちらもオーディオにはあまり向いていない。あなたがオーディオ専用ルームをお持ちなら、誰かと会話してその声が快適に響くくらいの部屋へと調整していただきたい。
それでは、部屋の絶対的な広さはオーディオにどう影響するか。これも一概にいうのは難しいが、よほど大規模な機器を展開するのでない限り、部屋は広すぎない方がいいのではないかと感じている。幸い現代のオーディオでは小型でも高い再生能力を持つスピーカーが珍しくないし、部屋の大きさに相応しい装置を展開することと、その部屋の弱点を潰していくことで、楽しめるオーディオ空間を作ることはそう難しくないのではないかと考える。
友人に3畳もないくらいの居室でオーディオを頑張っている男がいるが、遊びに行ったら至近距離から歪みのない高品位サウンドを浴びるように聴いていて、これはこれで悪くないじゃないかと思ったものだ。
■おうちのオーディオルームを改善する方法を紹介!
それでは、部屋の弱点をどう潰していくか。昨今はもう少なくなったと思うが、和室でオーディオをなさっている人は、まず畳のコンプライアンス(弾性)を何とか抑えたい。具体的には、左右スピーカーの下へ大きな寸法の丈夫な板を敷き、ふらつきを軽減するのだ。また、ふすまや障子は特に低音がほとんど素抜けになり、低音不足になりやすい。もし可能なら、重い木材の引き戸に交換できると、低音は大幅に改善するだろう。
ライブ過ぎる部屋の残響を抑えるのは結構難しいが、可能ならスピーカーの背後に最低10cmくらいの空間を持たせ、カーテンを吊ってやるとよい。これでスピーカー背後に渦巻く汚れた反射・回折音が大幅に低減できる。
一方、デッド過ぎる部屋をライブ方向へ振るには、床にビニールシートを敷いたり壁に絵をかけたりすることがある程度有効だが、本質的に残響を伸ばすなら、例えば本棚やレコードラックがあるならそれを別室へ移すなど、大規模な対策が必要になることが多い。
それでは、狭い部屋でより充実したオーディオを楽しむにはどうするのがよいか。人それぞれお気に入りのスピーカーもあろうし、あまり無理強いするのも気が引けるが、先程も少し触れた通り、部屋の内容積相応のスピーカーを使うことを薦めたい。昨今は小型でも高品位なスピーカーが少なくない。そういう意味では、狭小住宅の多い日本にとっていい時代になったといえるのではないか。
ついでといっては何だが、狭い部屋におけるスピーカーのセッティングについて、少し話しておこう。スピーカーはセッティング次第で音場感や低域の量感、スピード感を調節することができるが、それは主に振動板に対して床や壁、天井からの距離をどう取るかで決まる。
壁や床へスピーカーを近づければ低域の反射によって量感は増し、しかしその分中〜高域の反射で音が濁り、音場感などは損なわれる。それをどう案分するかが狭い部屋でのセッティングのコツといってよい。部屋が狭いと絶対的な空気容量が小さいため、小型スピーカーで音場感重視の開放的なセッティングにしても低域の量感が薄くなりにくい場合が多い。先に「部屋は広すぎない方が好ましい」という言い方をしたのは、こういった部分でもある。
昔、50畳くらいある会議室でスピーカーの試聴をしたことがあるが、音が散ってしまって特徴をつかむのに苦労したものだ。広すぎる部屋は「狭く使う工夫」が必要になることもあるのである。
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