PR 公開日 2023/11/28 07:00
オーディオが「電源」にこだわるワケとは? 効果や構造のポイントを解説!
改めて知りたいオーディオ基礎知識解説 Powered by オーディオランド
オーディオは実に奥深く、様々な要素が音に影響してくる。だからこそ楽しい趣味なのだが、初心者のうちは分からないことも多く、また熟練したファンであっても、詳しいことは意外と知らないなんてことがあるのではないだろうか。
そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項ではオーディオならではの一大ジャンル「電源」の重要性について解説していきたい。
■オーディオで「電源」が重要視される理由とは?
オーディオ機器ではよく「巨大電源を搭載!」だとか「トロイダルトランス採用」「左右独立電源」という文言がカタログを賑わせる。それでは、オーディオにとって電源とはどういう重要性を持つものなのだろう。
ご存じの人には今更だろうが、まず基礎的なことから押さえよう。アンプやCDプレーヤーなどのオーディオ機器は、基本的にAC(交流)100Vをつないで動作させるが、内部の回路はすべてDC(直流)で動作している。それも個別の回路で必要とする電圧の高さや電流の量が違うことが多く、それらを商用電源の100Vから生成するのが電源部の役割である。
しかし、それだったら必要とする電源電圧と電流量が供給されれば問題ないではないか。なのになぜ、世の高級オーディオは「電源部の充実」を謳うのか。そういう疑問が浮かんだ人もおいでのことだろう。
いささか暴論めいた喩えだが、オーディオ装置の電源は水源地におけるダムのようなもので、音楽信号の鋭いピークを出力しようとした際、電源がプアな装置ではダムの水があっけなく不足して、ピークの山が鈍ってしまう=音楽のダイナミズムが損なわれてしまうのだ。
そうなると、音楽の伸びやかさが失われ、どこか詰まった感じの小ぢんまりした再生音となる。せっかくのオーディオもこれでは台無しというものだろう。高級コンポーネントが膨大な物量の電源を搭載する、大きな原因がそこにあるのは間違いない。
それでは、ただ電源が大きければ万事が解決するかというと、ことはそう簡単でない。電源トランスとダイオード、コンデンサーで構成される、俗にいう「アナログ電源」は、特に電源トランスから電磁波ノイズと機械的な振動が出るものである。電磁波の輻射ノイズが出にくく、内部回路へ影響を及ぼす可能性が少ないのが丸いドーナツ型のトロイダル型トランスで、高級コンポーネントに採用されていることが多い。
また、コンデンサーの容量は前述の例えで言うところの「ダムの水量」を直接的に左右するだけに、特に高級パワーアンプなどへは巨大なものが搭載されていることが多い。一方、少数の巨大コンデンサーでは給電の瞬発力に問題があるという考えから、小容量のコンデンサーを林立させたり、巨大な電解コンデンサーに小容量のフィルム・コンデンサーを並列接続したりする方法論もある。
こういう巨大電源を搭載した高級コンポーネントは、概してシャーシもアルミ削り出しのフロントパネルを用いるなど、重厚な外観を有しているものが多い。それはただ「コストをかけています」というだけではなく、機構的な必然によるものだ。
巨大電源、中でもトランスは前述の通り電源周波数に起因する振動を発するもので、そのままではシャーシ全体を振動させ、増幅素子を揺さぶってしまう。その振動がごく微弱ながら余分な電力を発生させ、再生音を濁らせてしまうのだ。それを予防するため、高級機のシャーシはあれほど贅を尽くしたものとなっている。
余談になるが、初級〜中級機であっても、シャーシを補強したり脚を適切なインシュレーターに変更したりすると、音質は大幅に向上する。もちろんそれは高級機においても、シャーシや脚の音質改善効果へ近づける道筋である。
■高級機でも採用。小さく効率的な「スイッチング電源」
一方、最近は高級コンポーネントでもそう重くない製品が出てきている。それらは「スイッチング電源」という機構を搭載しているものが多い。
スイッチング電源は限られた物量から非常に効率良くDCを生成することが可能な機構で、電圧の安定性や瞬時電力供給能力に優れるところが大いなる利点である一方、高周波の輻射を抑えるのが難しく、そのままでオーディオへ採用するとガサガサと濁った低品位の再生音となることが多い。20世紀には一時期スイッチング電源を高級オーディオへ採用するブームがあったが、あまり良い果実が得られたとはいえなかった。
しかし、昨今は高周波を抑制する対策が充実の度を深め、少なくとも高級機に関しては、スイッチング電源の害が再生音に現れる製品を見受けることはなくなった。
他方、手のひらサイズのパワーアンプやヘッドホンアンプなどには、ACアダプターという形でスイッチング電源が組み合わせられていることが多い。それらを用いる際に気を付けたいのは、できるだけACアダプターと装置本体とを離して設置すること、できれば給電ケーブルにノイズフィルターを通してやることなどを挙げねばならない。これで大きく音質が向上することは保証しよう。
また、世の中にはオーディオメーカーによる高級ACアダプターも多数発売されているから、口金形状に気をつけながらそれらを導入すると、また桁外れの音質向上が得られることは間違いない。電源も一つのコンポーネントといってよいだろう。
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(協力:オーディオランド)
そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項ではオーディオならではの一大ジャンル「電源」の重要性について解説していきたい。
■オーディオで「電源」が重要視される理由とは?
オーディオ機器ではよく「巨大電源を搭載!」だとか「トロイダルトランス採用」「左右独立電源」という文言がカタログを賑わせる。それでは、オーディオにとって電源とはどういう重要性を持つものなのだろう。
ご存じの人には今更だろうが、まず基礎的なことから押さえよう。アンプやCDプレーヤーなどのオーディオ機器は、基本的にAC(交流)100Vをつないで動作させるが、内部の回路はすべてDC(直流)で動作している。それも個別の回路で必要とする電圧の高さや電流の量が違うことが多く、それらを商用電源の100Vから生成するのが電源部の役割である。
しかし、それだったら必要とする電源電圧と電流量が供給されれば問題ないではないか。なのになぜ、世の高級オーディオは「電源部の充実」を謳うのか。そういう疑問が浮かんだ人もおいでのことだろう。
いささか暴論めいた喩えだが、オーディオ装置の電源は水源地におけるダムのようなもので、音楽信号の鋭いピークを出力しようとした際、電源がプアな装置ではダムの水があっけなく不足して、ピークの山が鈍ってしまう=音楽のダイナミズムが損なわれてしまうのだ。
そうなると、音楽の伸びやかさが失われ、どこか詰まった感じの小ぢんまりした再生音となる。せっかくのオーディオもこれでは台無しというものだろう。高級コンポーネントが膨大な物量の電源を搭載する、大きな原因がそこにあるのは間違いない。
それでは、ただ電源が大きければ万事が解決するかというと、ことはそう簡単でない。電源トランスとダイオード、コンデンサーで構成される、俗にいう「アナログ電源」は、特に電源トランスから電磁波ノイズと機械的な振動が出るものである。電磁波の輻射ノイズが出にくく、内部回路へ影響を及ぼす可能性が少ないのが丸いドーナツ型のトロイダル型トランスで、高級コンポーネントに採用されていることが多い。
また、コンデンサーの容量は前述の例えで言うところの「ダムの水量」を直接的に左右するだけに、特に高級パワーアンプなどへは巨大なものが搭載されていることが多い。一方、少数の巨大コンデンサーでは給電の瞬発力に問題があるという考えから、小容量のコンデンサーを林立させたり、巨大な電解コンデンサーに小容量のフィルム・コンデンサーを並列接続したりする方法論もある。
こういう巨大電源を搭載した高級コンポーネントは、概してシャーシもアルミ削り出しのフロントパネルを用いるなど、重厚な外観を有しているものが多い。それはただ「コストをかけています」というだけではなく、機構的な必然によるものだ。
巨大電源、中でもトランスは前述の通り電源周波数に起因する振動を発するもので、そのままではシャーシ全体を振動させ、増幅素子を揺さぶってしまう。その振動がごく微弱ながら余分な電力を発生させ、再生音を濁らせてしまうのだ。それを予防するため、高級機のシャーシはあれほど贅を尽くしたものとなっている。
余談になるが、初級〜中級機であっても、シャーシを補強したり脚を適切なインシュレーターに変更したりすると、音質は大幅に向上する。もちろんそれは高級機においても、シャーシや脚の音質改善効果へ近づける道筋である。
■高級機でも採用。小さく効率的な「スイッチング電源」
一方、最近は高級コンポーネントでもそう重くない製品が出てきている。それらは「スイッチング電源」という機構を搭載しているものが多い。
スイッチング電源は限られた物量から非常に効率良くDCを生成することが可能な機構で、電圧の安定性や瞬時電力供給能力に優れるところが大いなる利点である一方、高周波の輻射を抑えるのが難しく、そのままでオーディオへ採用するとガサガサと濁った低品位の再生音となることが多い。20世紀には一時期スイッチング電源を高級オーディオへ採用するブームがあったが、あまり良い果実が得られたとはいえなかった。
しかし、昨今は高周波を抑制する対策が充実の度を深め、少なくとも高級機に関しては、スイッチング電源の害が再生音に現れる製品を見受けることはなくなった。
他方、手のひらサイズのパワーアンプやヘッドホンアンプなどには、ACアダプターという形でスイッチング電源が組み合わせられていることが多い。それらを用いる際に気を付けたいのは、できるだけACアダプターと装置本体とを離して設置すること、できれば給電ケーブルにノイズフィルターを通してやることなどを挙げねばならない。これで大きく音質が向上することは保証しよう。
また、世の中にはオーディオメーカーによる高級ACアダプターも多数発売されているから、口金形状に気をつけながらそれらを導入すると、また桁外れの音質向上が得られることは間違いない。電源も一つのコンポーネントといってよいだろう。
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