公開日 2024/10/20 07:00
2024年、生まれて初めてiPhoneを使ってみる。Android歴14年のライターが感じた「iPhoneのよくできている」トコロ
Android→iPhoneへの機種変、全然アリ
最近、長年のiPhoneユーザーで、Androidスマホへの乗り換えを迷っている人が多いらしい。聞けば「iPhoneの進化が頭打ちで魅力がどうも……」とか「シンプルにGoogle Pixelが気になる」とか色々な声があるようだ。
実際にネット上を見渡すと「iPhoneからAndroid機に乗り換えたら、こんなに快適だった!」というテーマで書かれた記事がたくさんある。……いや、ちょっと待って。世の中って今そうなってるの……?
実は私、2010年に初めてスマートフォンを持ってから今まで、Android機しか使ったことがない生粋のAndroidユーザー。マジで1回もiPhoneを通らないまま、実に14年も経ってしまった。
そんな私からしたら、むしろ一周回って今、機種変でiPhoneを視野に入れ始めたフェーズなのだが……違うんだ? みんな逆なんだ? いやあ、びっくりした。曲がりなりにもデジモノ系情報を扱うライターでありながら、世の中と致命的にズレてる自分に驚いた。
そして思った。これはむしろ、個人的なiPhoneの試しどきが来ているのではないか? と。なんだか逆張り野郎みたいで恥ずかしいが、こんな私の目線で使ったら、改めてシンプルなiPhoneの存在感が見えてくるんじゃないか……?
というわけで、この14年間Androidしか触っていない私が、最新の「iPhone 16」を一週間使ってみたレポートをお届けする。なお、ざっくりした感想だけ先に言うと、iPhoneて本当によくできてますね。
まず、自分がなぜ2010年からAndroidを使い続けることになったのか。その流れを振り返りたい。というのも実は私、この14年間ずっと普段使いのパソコンは「Mac Book Air」、スマートフォンはAndroid機(現在は「Google Pixel 6a」)という、謎のねじれスタイルで生きているのである。
これにはもちろん、ワケがある。私はかつて、2010年 - 2016年の期間に音元出版に在籍し、PHILE WEB編集部の記者・編集者だった。
私が入社した2010年当時は、ソフトバンク一社のみの扱いだったiPhoneが大ブームの中、ドコモがソニー・エリクソン(当時)製「Xperia SO-01B」を、auがシャープ製「IS03」を発売し、「今年が日本のAndroid元年になるか?」と言われていた時期だった(それまでにも日本でAndroid機がなかったわけではないが、その2社が大々的に注力して売り出したのが同2機種だったように記憶している)。
で、当時のPHILE WEB編集長に、入社早々言われたのだ。「え、杉浦さん、携帯の機種変時期なの? キャリアどこ? au? じゃあIS03だね! ちょうど11月に出るね!」(意訳)と。
それに対して自分は「や……ちょっと考えさせてもらって良いですか……」的に答えた記憶があるが、まあ結局、「こういう業界に入ったわけだし、新しいデバイスを使うのも仕事として大事だな」と思い、IS03を購入。これが、その後14年間ブレずに続くAndroidユーザーとしての第一歩だった。
ちなみに、そんな当時の自分が書いたIS03レビュー記事が以下である。
▼自由すぎるよDroid君! Androidで “iPhoneにはできないこと” を満喫する
https://www.phileweb.com/review/article/201012/28/237.html
2010年当時、Android機を選ぶとはどういうことだったのか。その雰囲気がほんのり感じられるのではないかと思うので、恥ずかしながら参考までにリンクを貼らせていただく(14年ぶりに恐る恐る読んでみたら、入社4か月の新人にしては意外と良いこと言ってる気がする。もちろん全ては、当時の上司や先輩のご指導のおかげです)。
……で、「じゃあなんでパソコンはMac?」という話なのだが、実はかつてのPHILE WEB編集部は、上述の編集長が強火のApple信者なこともあり、支給されるパソコンはMacBookシリーズ一択だった。これにより、自然な流れで私の「MacBook Air+Androidスマホ」という謎スタイルが完成。その後も結局、パソコンもスマホも使い慣れたOSが楽だったので、変わらず今に至る。
簡単に言うと、2010年のタイミングでPHILE WEBにジョインしたがゆえ、私のパソコンとスマホのOSはねじれ続けているのだ。
これまで機種変やMNPでiPhoneにする選択肢もなかったわけではないが、自分的に「Android OSの純正端末がNexus(当時)」という世界観が『ブレードランナー』みたいで惹かれたのもちょっとあって、Androidから足を洗えなかった。
本企画の前提条件として、私は普段からMacユーザーで、元々Appleアカウントを持っていることを先にお伝えしておく。つまり、元からAppleの世界観を全く知らないわけではない。同じ企画テーマでも、Apple製品をほとんど使ったことがない人だったら、次項からのレビューはまた異なる使用感になるだろう。
実際にネット上を見渡すと「iPhoneからAndroid機に乗り換えたら、こんなに快適だった!」というテーマで書かれた記事がたくさんある。……いや、ちょっと待って。世の中って今そうなってるの……?
実は私、2010年に初めてスマートフォンを持ってから今まで、Android機しか使ったことがない生粋のAndroidユーザー。マジで1回もiPhoneを通らないまま、実に14年も経ってしまった。
そんな私からしたら、むしろ一周回って今、機種変でiPhoneを視野に入れ始めたフェーズなのだが……違うんだ? みんな逆なんだ? いやあ、びっくりした。曲がりなりにもデジモノ系情報を扱うライターでありながら、世の中と致命的にズレてる自分に驚いた。
そして思った。これはむしろ、個人的なiPhoneの試しどきが来ているのではないか? と。なんだか逆張り野郎みたいで恥ずかしいが、こんな私の目線で使ったら、改めてシンプルなiPhoneの存在感が見えてくるんじゃないか……?
というわけで、この14年間Androidしか触っていない私が、最新の「iPhone 16」を一週間使ってみたレポートをお届けする。なお、ざっくりした感想だけ先に言うと、iPhoneて本当によくできてますね。
■私が2010年からAndroidを使い続けている理由
まず、自分がなぜ2010年からAndroidを使い続けることになったのか。その流れを振り返りたい。というのも実は私、この14年間ずっと普段使いのパソコンは「Mac Book Air」、スマートフォンはAndroid機(現在は「Google Pixel 6a」)という、謎のねじれスタイルで生きているのである。
これにはもちろん、ワケがある。私はかつて、2010年 - 2016年の期間に音元出版に在籍し、PHILE WEB編集部の記者・編集者だった。
私が入社した2010年当時は、ソフトバンク一社のみの扱いだったiPhoneが大ブームの中、ドコモがソニー・エリクソン(当時)製「Xperia SO-01B」を、auがシャープ製「IS03」を発売し、「今年が日本のAndroid元年になるか?」と言われていた時期だった(それまでにも日本でAndroid機がなかったわけではないが、その2社が大々的に注力して売り出したのが同2機種だったように記憶している)。
で、当時のPHILE WEB編集長に、入社早々言われたのだ。「え、杉浦さん、携帯の機種変時期なの? キャリアどこ? au? じゃあIS03だね! ちょうど11月に出るね!」(意訳)と。
それに対して自分は「や……ちょっと考えさせてもらって良いですか……」的に答えた記憶があるが、まあ結局、「こういう業界に入ったわけだし、新しいデバイスを使うのも仕事として大事だな」と思い、IS03を購入。これが、その後14年間ブレずに続くAndroidユーザーとしての第一歩だった。
ちなみに、そんな当時の自分が書いたIS03レビュー記事が以下である。
▼自由すぎるよDroid君! Androidで “iPhoneにはできないこと” を満喫する
https://www.phileweb.com/review/article/201012/28/237.html
2010年当時、Android機を選ぶとはどういうことだったのか。その雰囲気がほんのり感じられるのではないかと思うので、恥ずかしながら参考までにリンクを貼らせていただく(14年ぶりに恐る恐る読んでみたら、入社4か月の新人にしては意外と良いこと言ってる気がする。もちろん全ては、当時の上司や先輩のご指導のおかげです)。
……で、「じゃあなんでパソコンはMac?」という話なのだが、実はかつてのPHILE WEB編集部は、上述の編集長が強火のApple信者なこともあり、支給されるパソコンはMacBookシリーズ一択だった。これにより、自然な流れで私の「MacBook Air+Androidスマホ」という謎スタイルが完成。その後も結局、パソコンもスマホも使い慣れたOSが楽だったので、変わらず今に至る。
簡単に言うと、2010年のタイミングでPHILE WEBにジョインしたがゆえ、私のパソコンとスマホのOSはねじれ続けているのだ。
これまで機種変やMNPでiPhoneにする選択肢もなかったわけではないが、自分的に「Android OSの純正端末がNexus(当時)」という世界観が『ブレードランナー』みたいで惹かれたのもちょっとあって、Androidから足を洗えなかった。
本企画の前提条件として、私は普段からMacユーザーで、元々Appleアカウントを持っていることを先にお伝えしておく。つまり、元からAppleの世界観を全く知らないわけではない。同じ企画テーマでも、Apple製品をほとんど使ったことがない人だったら、次項からのレビューはまた異なる使用感になるだろう。