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公開日 2018/08/31 18:03
軽量・スリム化で装着感も改善

<IFA>ソニー「WH-1000XM3」開発者インタビュー。新しい専用チップ「QN1」で音質・NC性能が大幅向上

山本敦

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ソニーが人気のノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホン“1000Xシリーズ”の最新世代にあたるモデル「WH-1000XM3」をIFAで発表した。ヨーロッパでの販売価格は380ユーロ(48,500円前後)、9月から欧州各地域で順次発売される。カラーバリエーションはブラックとプラチナシルバーの2色が揃う。

人気のNC+ワイヤレスヘッドホン“1000Xシリーズ”もいよいよ3年目に突入。最新モデルの「WH-1000XM3」がIFAで発表された

同シリーズは、2016年に発表したソニー独自のオーディオグレードにこだわる高品位なアクティブノイズキャンセリングに、Bluetoothによるワイヤレスリスニングの機能を統合した“全部入り”のヘッドホン「MDR-1000X」の直系にあたる最新モデルだ。

昨年のIFAではモバイルアプリに対応して大きな進化を遂げた「WH-1000XM2」が発表され、話題を呼んだ。その記憶もまだ新しい中、新世代のモデルが発表されたことで、順当に1年毎ペースでのアップデートが果たされた格好になる。

今回、IFAの会場でソニービデオ&サウンドプロダクツの大庭寛氏を訪ね、最新モデルの詳細をインタビューした。

■軽量バッテリーセルや細身のヘッドバンド採用で、20gの軽量化を実現

WH-1000XM3の外観は初代「MDR-1000X」から大きく変わっていないが、日ごろMDR-1000Xを使っている筆者は、本体を手に取ってみて随分と軽くなったことに気がついた。昨年発売の1000XM2よりも質量が20gも軽くなり、約255gとなっている。

軽量化が実現できた理由については「新開発の薄型・軽量のドライバーユニットを搭載したことと、細身のヘッドバンドに変えたことが大きく貢献しています。内部の細かなパーツも小型軽量化を追求しています」と大庭氏が説いている。

イヤーカップの側面がフラット&スムーズになった。ヘッドバンドとヒンジの部分で曲率を変えて、身に着けた時に頭の形にぴったりとなじむフォルムにした

これまでの1000Xシリーズのヘッドホンと同様に、右側イヤーカップのサーフェスはタッチセンサーリモコンになっている。WH-1000XM3では表面を滑らかなマット仕上げに変更。またブラックモデルではヒンジ部分にあるソニーのロゴマークなどにカッパーのワンポイントカラーをあしらい、プラチナシルバーのモデルはゴールドのワンポイントとしている。

新開発NC専用プロセッサー「QN1」でノイズキャンセリング性能を向上

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