公開日 2024/11/24 13:13
Bluetooth機器からハイエンドまで幅広く展示
台湾最大級のヘッドホンイベント「TPAF」現地レポート。取材して驚いた「意外な(?)人気曲」
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
台湾の台北市にて、11月23日(土)と24日(日)の2日間、開催されている台湾ポータブルオーディオフェア(Taiwan Portable Audio Fair、通称TPAF)。このイベントに初取材に来たので現地の様子をレポートしよう。
TPAFは2021年にスタートした比較的新しいイベントで、ヘッドホン/イヤホン再生に特化したオーディオショウであることが特徴。台湾のヘッドホン市場を盛り上げようとヘッドホン関連の輸入代理店が中心となって立ち上げたものだ。台湾にはほかに毎年8月に開催されるTAA國際Hi-End音響大展專頁もあるが、こちらはいわゆるスピーカー再生がメイン。
参加するのは輸入商社がメインだが、ディーラーや台湾の現地ブランドも参戦。台北のイベントが最も大きいが、台中や台南、高雄などでも定期的にイベントを開催しているそうだ。
会場は台北市信義区「松山文創園区」と呼ばれるアートや文化関連のイベントが多く開催されるイベントスペース。最寄駅はMRTの南京三民。その中の「4号倉庫」を1棟丸ごと貸し切って行われる。
日本の「ヘッドフォン祭」にも雰囲気は非常に近く、若い男性を中心に多くの“オーディオマニア”たちで賑わう。イベントのメインイラストも、日本の「秋葉原カルチャー」から影響を受けたものと見受けられる。
日本のショウと大きく異なる点としては、旅行代理店やコーヒーショップ、ビール工房なども出展している点。会場の中央では大型のダーツが用意されており、3000台湾ドル(約1万4000円程度)以上のものを購入するとダーツを投げることができる。1等賞は台北-東京の往復航空券、ほかにもFIIOの「Q7」など豪華オーディオ製品が当たるキャンペーンとなっており、大きな盛り上がりを見せていた。
もうひとつ奥ではより小さなくじ引きも用意されており、こちらでは「クレヨンしんちゃん」(台湾では非常に人気が高い)や「ラブーブ」という子供向けの人形などが景品として用意されていた。オーディオファン本人だけではなく、家族連れにも楽しんでもらいたい、という思いを持ってこのような企画も用意されているようだ。
イベントのタイトルとしては“ポータブル”を謳っているが、実際には据え置き機の展示も多い。入口手前側はBluetooth関連機器ブースが集結、その外側に有線関連のブースが並ぶ。ブース数としては圧倒的に有線が多く、イヤホン、そしてリケーブルブースの多さが目に付く。ベイヤーダイナミックなどプロ向けヘッドホンの展示や、dCSやMSBなど超ハイエンド機器も展示されている。
そして今回の取材で最も驚いたのが、「J-Pop人気高すぎ!」ということ。ヘッドホンイベントなので、実際に来場者がどのような音楽を聴いているか完全に理解できるわけではないのだが、会場でお借りするDAPや、LUMIN等のネットワークプレーヤーのプレイリストを見ていると、非常に現代J-popが多いことに驚く。
あくまで〈たとえ〉として理解してほしいが、プレイリストを眺めると「ノラ・ジョーンズ」「Jazz at the Pawn Shop」「YOASOBI」「YOASOBI」「YOAOBI」「宇多田ヒカル」「玉置浩二」、アニソン、ガンダム、「アンネ=ゾフィー・ムター」といったところである。それにあと少し、現地の台湾ポップスが加わっている。とにかくYOASOBIの人気っぷりはすごい。
オーガナイザーに「日本のポップスを聴いている人が多い理由はなんでしょう?」と尋ねると、「多分アニメオタクとヘッドホンオタクの人種が近いからじゃないでしょうか」との由。アニメをきっかけに日本語を学び始める人も多いそう。日本のヘッドホン市場との親和性の高さも感じられる。
次のレポートでは、日本ではあまり聴く機会のない台湾メーカーを中心に、気になった製品のインプレッションなどをお届けしよう。
TPAFは2021年にスタートした比較的新しいイベントで、ヘッドホン/イヤホン再生に特化したオーディオショウであることが特徴。台湾のヘッドホン市場を盛り上げようとヘッドホン関連の輸入代理店が中心となって立ち上げたものだ。台湾にはほかに毎年8月に開催されるTAA國際Hi-End音響大展專頁もあるが、こちらはいわゆるスピーカー再生がメイン。
参加するのは輸入商社がメインだが、ディーラーや台湾の現地ブランドも参戦。台北のイベントが最も大きいが、台中や台南、高雄などでも定期的にイベントを開催しているそうだ。
会場は台北市信義区「松山文創園区」と呼ばれるアートや文化関連のイベントが多く開催されるイベントスペース。最寄駅はMRTの南京三民。その中の「4号倉庫」を1棟丸ごと貸し切って行われる。
日本の「ヘッドフォン祭」にも雰囲気は非常に近く、若い男性を中心に多くの“オーディオマニア”たちで賑わう。イベントのメインイラストも、日本の「秋葉原カルチャー」から影響を受けたものと見受けられる。
日本のショウと大きく異なる点としては、旅行代理店やコーヒーショップ、ビール工房なども出展している点。会場の中央では大型のダーツが用意されており、3000台湾ドル(約1万4000円程度)以上のものを購入するとダーツを投げることができる。1等賞は台北-東京の往復航空券、ほかにもFIIOの「Q7」など豪華オーディオ製品が当たるキャンペーンとなっており、大きな盛り上がりを見せていた。
もうひとつ奥ではより小さなくじ引きも用意されており、こちらでは「クレヨンしんちゃん」(台湾では非常に人気が高い)や「ラブーブ」という子供向けの人形などが景品として用意されていた。オーディオファン本人だけではなく、家族連れにも楽しんでもらいたい、という思いを持ってこのような企画も用意されているようだ。
イベントのタイトルとしては“ポータブル”を謳っているが、実際には据え置き機の展示も多い。入口手前側はBluetooth関連機器ブースが集結、その外側に有線関連のブースが並ぶ。ブース数としては圧倒的に有線が多く、イヤホン、そしてリケーブルブースの多さが目に付く。ベイヤーダイナミックなどプロ向けヘッドホンの展示や、dCSやMSBなど超ハイエンド機器も展示されている。
そして今回の取材で最も驚いたのが、「J-Pop人気高すぎ!」ということ。ヘッドホンイベントなので、実際に来場者がどのような音楽を聴いているか完全に理解できるわけではないのだが、会場でお借りするDAPや、LUMIN等のネットワークプレーヤーのプレイリストを見ていると、非常に現代J-popが多いことに驚く。
あくまで〈たとえ〉として理解してほしいが、プレイリストを眺めると「ノラ・ジョーンズ」「Jazz at the Pawn Shop」「YOASOBI」「YOASOBI」「YOAOBI」「宇多田ヒカル」「玉置浩二」、アニソン、ガンダム、「アンネ=ゾフィー・ムター」といったところである。それにあと少し、現地の台湾ポップスが加わっている。とにかくYOASOBIの人気っぷりはすごい。
オーガナイザーに「日本のポップスを聴いている人が多い理由はなんでしょう?」と尋ねると、「多分アニメオタクとヘッドホンオタクの人種が近いからじゃないでしょうか」との由。アニメをきっかけに日本語を学び始める人も多いそう。日本のヘッドホン市場との親和性の高さも感じられる。
次のレポートでは、日本ではあまり聴く機会のない台湾メーカーを中心に、気になった製品のインプレッションなどをお届けしよう。