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公開日 2019/08/29 17:54
他社にない強みや新製品コンセプトを解説
TCL、2020年に8K QLED TVを国内投入へ。幹部が語る日本市場戦略
編集部:小野佳希
別項で紹介している通り、TCLジャパンエレクトロニクスは、量子ドットLED技術「QLED」を採用した「X10シリーズ」など4K液晶テレビ3シリーズを発表。発表会では、4Kチューナー内蔵でQLED搭載の8Kテレビを2020年に投入予定であることなど、日本市場での展望や戦略が明かされた。
■パネル製造からの垂直統合型テレビ生産能力が強み
発表会で最初に登壇したTCL 海外事業部最高マーケティング責任者のEileen Sun(アイリーン・ソン)氏は、TCLが様々な国や地域で活動する歴史あるグローバルなブランドであり、2018年には世界第2位となる2800万台の液晶テレビを出荷したこと紹介。世界的に広く受け入れられているブランドであることをアピールする。
そして、液晶パネル製造を行う「CSOT(China Star Optoeletronics Technology/華星光電)」をグループに抱え、垂直統合型のテレビ生産体制を持っていることにも言及。パネル、モジュール、そしてテレビ本体と一気通貫で生産できる能力を持つことが他社にないTCLの強みだとし、「こうした垂直統合型の体制と、常に革新を追い求める姿勢が我々の成長のベースとなっている」とした。
同社代表取締役の李炬(リ・キョ)氏は、「日本のユーザーは製品に対して非常に高い要求を持ち、世界に類を見ないほどハードルの高い市場。しかし、だからこそ我々の技術力やサービスを磨くことができる。世界の頂点に上り詰めるために避けて通れない道だ」と、日本市場への本格参入についてコメント。
「日本では2015年設立とまだ4年しかたっていない小さな会社だが、常に志は高くもっている」とし、まだそれほどラインナップは強くないが、ひとうひとつ着実に、ご満足いただける商品を届けていきたい」と語る。また、「正直に言えば、日本のナショナルブランドと比べると商品力はまだかなり差があると認識している。まずは一歩ずつ、お買い求めやすい価格と高品質な商品を提供していって徐々に浸透させ、日本でのシェアを拡大していきたい」とした。
なお、今回の新製品発売を機に、2020年までに日本での市場シェア2%、2021年にはシェア3%獲得を目指すと宣言。2020年には4Kチューナーを内蔵した8K QLED TVも発売するという。
そして、日本市場に適した製品を今後も導入すると同時にマーケティングなどへの投資も行い、知名度を上げながら3年から5年かけてシェア5%達成を目指すとコメント。「心から愛されるブランドになるには長い道のりだが、千里の道も一歩から。本日が我々の新たな一歩だ。必ず日本の皆様に愛されるブランドになれると信じている」と語った。
■新製品コンセプトは「買える映画館」/デザインコンセプトは「侘び寂び」
TCLジャパンエレクトロニクス マーケティング担当の林 慧梅(はやし めい)氏は、今回の新製品のコンセプトが「買える映画館」であると紹介。X10シリーズが対応するドルビービジョンやドルビーアトモス、C8シリーズとP8シリーズが対応するマイクロディミングやWCGなど、様々な技術で高画質化および高音質化を図っているとアピールする。
また、TCL 工業デザインセンター イノベーションラボ責任者のTiago Abreu(ティアゴ・アブレイユ)氏は、日本の「侘び寂び」が今回の新製品のデザインコンセプトになっていると説明。
レナード・コーエン(シンガーソングライター/詩人/小説家)が、「侘び寂びの真髄は不要なものを捨てることで残ったものが際立つことだ」と語ったことを紹介しつつ、「シンプルなデザインにすることで製品を長く使えるようにするだけでなく、人々に温かみを与えて生活空間に溶け込むデザインを目指した」と語る。
加えて、機体の左右中央に1本だけのネック部で支える構造のスタンドを採用した点にも言及。射出成形のアルミ素材で強度も確保しつつ、左右両側にスタンドを設けた場合に比べて設置面積が少なくなるため小さなテレビ台などにも置きやすい点もアピールした。
そのほか、前出のアイリーン・ソン氏は、国際バスケットボール連盟(FIBA)の公式グローバルスポンサーや、サッカーのコパ・アメリカで公式スポンサーを努めたことも紹介。ESPNと共同で製作・販売している動画「BORN A LEGEND」では、東京オリンピックでのメダル候補にも挙げられるスケートボーダーの堀米雄斗選手も取り上げるなど、若年層に向けた訴求に注力していくとも述べた。
なお、TCLはテレビ以外にもヘッドホンや白物家電なども製造・販売しているが、それらの製品の日本での展開については「今後の様子を見ながら」だとした。
■パネル製造からの垂直統合型テレビ生産能力が強み
発表会で最初に登壇したTCL 海外事業部最高マーケティング責任者のEileen Sun(アイリーン・ソン)氏は、TCLが様々な国や地域で活動する歴史あるグローバルなブランドであり、2018年には世界第2位となる2800万台の液晶テレビを出荷したこと紹介。世界的に広く受け入れられているブランドであることをアピールする。
そして、液晶パネル製造を行う「CSOT(China Star Optoeletronics Technology/華星光電)」をグループに抱え、垂直統合型のテレビ生産体制を持っていることにも言及。パネル、モジュール、そしてテレビ本体と一気通貫で生産できる能力を持つことが他社にないTCLの強みだとし、「こうした垂直統合型の体制と、常に革新を追い求める姿勢が我々の成長のベースとなっている」とした。
同社代表取締役の李炬(リ・キョ)氏は、「日本のユーザーは製品に対して非常に高い要求を持ち、世界に類を見ないほどハードルの高い市場。しかし、だからこそ我々の技術力やサービスを磨くことができる。世界の頂点に上り詰めるために避けて通れない道だ」と、日本市場への本格参入についてコメント。
「日本では2015年設立とまだ4年しかたっていない小さな会社だが、常に志は高くもっている」とし、まだそれほどラインナップは強くないが、ひとうひとつ着実に、ご満足いただける商品を届けていきたい」と語る。また、「正直に言えば、日本のナショナルブランドと比べると商品力はまだかなり差があると認識している。まずは一歩ずつ、お買い求めやすい価格と高品質な商品を提供していって徐々に浸透させ、日本でのシェアを拡大していきたい」とした。
なお、今回の新製品発売を機に、2020年までに日本での市場シェア2%、2021年にはシェア3%獲得を目指すと宣言。2020年には4Kチューナーを内蔵した8K QLED TVも発売するという。
そして、日本市場に適した製品を今後も導入すると同時にマーケティングなどへの投資も行い、知名度を上げながら3年から5年かけてシェア5%達成を目指すとコメント。「心から愛されるブランドになるには長い道のりだが、千里の道も一歩から。本日が我々の新たな一歩だ。必ず日本の皆様に愛されるブランドになれると信じている」と語った。
■新製品コンセプトは「買える映画館」/デザインコンセプトは「侘び寂び」
TCLジャパンエレクトロニクス マーケティング担当の林 慧梅(はやし めい)氏は、今回の新製品のコンセプトが「買える映画館」であると紹介。X10シリーズが対応するドルビービジョンやドルビーアトモス、C8シリーズとP8シリーズが対応するマイクロディミングやWCGなど、様々な技術で高画質化および高音質化を図っているとアピールする。
また、TCL 工業デザインセンター イノベーションラボ責任者のTiago Abreu(ティアゴ・アブレイユ)氏は、日本の「侘び寂び」が今回の新製品のデザインコンセプトになっていると説明。
レナード・コーエン(シンガーソングライター/詩人/小説家)が、「侘び寂びの真髄は不要なものを捨てることで残ったものが際立つことだ」と語ったことを紹介しつつ、「シンプルなデザインにすることで製品を長く使えるようにするだけでなく、人々に温かみを与えて生活空間に溶け込むデザインを目指した」と語る。
加えて、機体の左右中央に1本だけのネック部で支える構造のスタンドを採用した点にも言及。射出成形のアルミ素材で強度も確保しつつ、左右両側にスタンドを設けた場合に比べて設置面積が少なくなるため小さなテレビ台などにも置きやすい点もアピールした。
そのほか、前出のアイリーン・ソン氏は、国際バスケットボール連盟(FIBA)の公式グローバルスポンサーや、サッカーのコパ・アメリカで公式スポンサーを努めたことも紹介。ESPNと共同で製作・販売している動画「BORN A LEGEND」では、東京オリンピックでのメダル候補にも挙げられるスケートボーダーの堀米雄斗選手も取り上げるなど、若年層に向けた訴求に注力していくとも述べた。
なお、TCLはテレビ以外にもヘッドホンや白物家電なども製造・販売しているが、それらの製品の日本での展開については「今後の様子を見ながら」だとした。